台湾推理作家協会賞
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その他
第6回入選作品「傑克魔豆殺人事件」(陳浩基)について
- 第6回で最終選考まで残った「傑克魔豆殺人事件」(ジャック魔豆殺人事件)は、最終選考委員の既晴、杜鵑窩人、景翔のうち既晴が大賞に推したものの、他の2人から翻訳作品ではないかとの疑いが出て、そのうち景翔が選考の対象外としたため、結果として大賞には至らなかった。作中の中国語に不自然な言い回しが見られたことなどが、翻訳作品ではないかと疑われた理由だった。
- その旨が記された評が台湾推理作家協会のサイト上に掲載されたのち、作者本人から協会側に連絡があり、翻訳作品ではないかという疑いは晴れている。作者の陳浩基によれば、作者は広東語を母語、英語を第二言語として香港で育っており、中国語の標準の書き言葉にはやや拙いところがあるということ、および、16世紀のヨーロッパを背景として書いたため、文体も英語のものを意識的に使用したことが疑われた理由ではないかとしている。その後、この作品を選考対象外とした景翔が謝罪し、この件は解決している。なお、陳浩基は翌年、2作品を入選させる(うち1篇は大賞)という快挙を成し遂げた。翻訳疑惑に関するメールのやり取りは協会のサイトで公開されている。[1]
外部リンク
固有名詞の分類
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