分娩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 07:04 UTC 版)
異常分娩
分娩は「分娩の3要素」全てが揃わないと正常に営まれない。分娩の3要素とは「娩出力」「産道」「娩出物」(胎児、胎盤、等)であり、これらが上手く機能しない時に難産となる。
在胎週数の異常
娩出力の異常
- 微弱陣痛
- 過強陣痛
- 絞窄輪難産
産道の異常
- 骨盤異常:狭骨盤等
- 児頭骨盤不均衡(CPD:cephalopelvic disproportion)
娩出物の異常
胎児の位置の異常
分娩時の胎児の胎位と胎向と胎勢は分娩経過に大きな影響を及ぼす。胎勢は分娩経過中に変化することもあり、難産の要因となることもある。
- 胎位
- 胎位とは胎児の長軸と子宮の縦軸の位置関係を示すもので、縦位、横位、斜位がある。縦位で児頭が先進するものを頭位、骨盤端または下肢が下方にあるものを骨盤位という。
- 胎向
- 縦位では児背、横位では児頭が、母体の左右・前後に対する向きをいう。第一胎向は児背が母体の左側を、第二胎向は母体の右側に位置しているものを意味する。さらに児背が母体の前方に傾くのを第一分類、母体の後方に傾くのを第二分類という。
- 胎勢
- 胎勢とは胎児の姿勢を示すもので、正常な胎勢は屈位であり、異常な胎勢は反屈位である。反屈位は程度により頭頂位、前頭位、額位、顔位に分けられる。
分娩の難度に関係するものは胎位と胎勢である。胎向は殆ど関与しない。胎位、胎向、胎勢はLeopold診察法で確認をすることができる。
胎児の回旋の異常に関しては内部リンク低在横定位や高在縦定位を参照のこと。
- ^ a b 日本経済新聞朝刊2016年12月25日付
- ^ “子宮収縮薬の適正使用で再注意喚起 胎児の心音など十分に監視するよう呼びかけ”. 医薬品医療機器総合機構(m3.com). (2019年1月25日) 2019年12月19日閲覧。
- ^ アトニン-O注 あすか製薬 (PDF)
- ^ プロスタルモン・F注射液 丸石製薬 (PDF)
- ^ プロスタグランジンE2錠「科研」 科研製薬 (PDF)
- ^ オキシトシン注射液「F」 富士製薬工業 (PDF)
- ^ ジノプロスト注射液「F」 富士製薬工業 (PDF)
分娩と同じ種類の言葉
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