侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 01:25 UTC 版)
あらすじ
炎神戦隊ゴーオンジャーは、ガイアークの残党を追ってガンマンワールドへと旅立ち、害統領バッチードとの最終決戦に臨んでいた。しかし、その最中バッチードによってメンバーと炎神たちはバラバラに様々な世界に飛ばされてしまっていた。
シンケンジャーたちは、街中に突如現れた蛮機兵たちと戦っていた。外道衆とは違う敵に戸惑いながら戦っていると、そこにゴーオンレッド=江角走輔が現れ、蛮機兵を撃退する。
走輔は、バッチードによってこの世界に飛ばされてきており、志葉家にて事情を話しシンケンジャーに協力を求める。しかし、走輔の空気を読めていない態度に腹を立てた丈瑠は彼を「素人」呼ばわりし、走輔も丈瑠に「殿とかいう偉そうな奴の家来にされるのもごめんだ」と言い放ち、2人は決裂してしまう。
一方、バッチードはドウコクらの元に現れ、ともに三途の川の水を溢れさせる計画をもちかけていた。外道衆と手を組んだバッチードは、アヤカシホムラコギを従え、シンケンジャーの6人とゴーオンレッドに襲いかかる。しかしバッチードは強力で、丈瑠を除くシンケンジャーの5人は異世界へ飛ばされ、海に吹き飛ばされた丈瑠と走輔を助けに行った彦馬とボンパーも人質に取られてしまう。さらに人質になった2人とバッチードの前で、目的を巡って、シンケンレッドとゴーオンレッドが激突してしまう。
バラバラになってしまったメンバーたちは再び集結できるのだろうか。
登場人物
オリジナルキャラクター
- ハイパーゴーオンレッド
- シンケンレッドから受け取った恐竜ディスクをマンタンガン(ロッドモード)に装着することでパワーアップした姿[注釈 4][出典 1]。スーパーシンケンレッドとともに戦う。通常は炎神キャストのマークが見えるマンタンガンの窓部分に恐竜ディスクのマークが写っている。必殺技ではマンタンガンを鞭のようにしならせていた。
ホムラコギ | |
---|---|
身長 | 198 cm[12] |
体重 | 100 kg[12] |
- ホムラコギ
- バッチードに協力するために呼ばれたアヤカシ。体から炎を放ち、両手の円月輪状の武具
焔摩大火輪 ()[5][13][12][14]を車輪のように合わせることで火炎を撒きながら高速移動もできる。残忍だが炎のように熱い性格。朧車の伝承の元になったとされる。 - ドウコクの命令でボンパーと彦馬を拉致する。決戦においては、ゴーオンジャー4人とゴーオンウイングスの射撃、シンケンジャー5人のシンケンマルとサカナマル、スーパーシンケンレッドのスーパーシンケンマルとハイパーゴーオンレッドのマンタンロッドの同時攻撃で敗北。二の目で巨大化しての戦闘では、バッチ―ドの盾にされて、自身だけが、モヂカラキャノンボールで倒される羽目になる。
害統領バッチード | |
---|---|
身長 | 220 cm[13][12] |
体重 | 297 kg[13][12] |
(産業革命時) | |
身長 | 66.0 m[13][12] |
体重 | 742.5 t[13][12] |
害統領バッチード ()- 『炎神戦隊ゴーオンジャー』のGP-FINALで名前のみ語られたガイアークの最高権力者。ゴーオンジャーが追っていた蛮機族ガイアークの害統領。三途の川の水を原材料に、汚れたガスを永久に垂れ流し全てのワールドを汚すことができるバッチリウムプラントを完成させるために外道衆と手を組む。その目的は11次元全ての世界をバッチリウムプラントを使って汚染し、ガイアークワールドとして統一、そこに君臨することである。
- スパナや歯車で形成された身体で頭部が右上にあるというアンバランスな体型をしている。プラスドライバーのような槍と電動ドリル型の銃が武器[14]。右腕をドライバー状にして接近戦を挑む他、全身の歯車を回転させることで歯車状のエネルギー波を出すバッチードスパイラル、胸部の歯車から射撃するバッチードバルカンが得意技。さらに次元を自由に行き来する能力を持ち、相手を他の次元に送り込むことも可能[13][12]。単身でもシンケンジャーたちを圧倒するほどの戦闘力を持つが、執念深く騙し討ちや仲間を盾にする汚い手段を平気で行う卑怯で狡猾な性格。語尾に「であーる」と付けて喋る[14]。
- ホムラコギが巨大化したことに合わせ、自身もバッチリウムエナジーを漲らせて巨大化。バッチリウムプラントと融合合体して、完全体となり、サムライハオーとエンジンオーG12相手に優位に立つが、サムライフォーメーション23によるサムライ炎神スーパー大開砲を受けて敗北。「負けたら終わりなのではない、止めたら終わりなのである。辞任」を言い残して果てた。なお、最期の言葉はリチャード・ニクソンの言葉の引用。
- 2011年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』第35、36話では二代目害統領のババッチードが登場する。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの怪人として登場。
映画新規必殺技
- モヂカラキャノンボール[9]
- 折神と炎神による合体攻撃で全員の姿を模したエネルギーを敵にぶつける技。
- サムライフォーメーション23[5][9]
- 折神と炎神が協力したフォーメーションで、考案者は早輝と範人から炎神のことを聞いた流ノ介。
- エンジンオーG9(9体)が持つイカテンクウバスター(4体)を、両サイドでシンケンオー(5体)、ダイカイオーヒガシ(1体)、モウギュウダイオー(1体)、キョウレツオー(3体)が支える(計23体)。この時、ゴーオンジャーはシンケンジャー側の操縦席に転送される。必殺技はイカテンクウバスターの一斉射撃
サムライ炎神スーパー大開砲 ()[9][22][注釈 5]。 - 使用後は元のサムライハオーとエンジンオーG12に戻る。
脚注
- ^ 前作『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』も劇場公開作品だったが、これは元々Vシネマ用に製作されたものを急遽劇場公開したものである。
- ^ ただし、変身後の声の出演のみであり、タイトル表記の2戦隊とは別の場所で戦っている設定のため、直接対面もしていない。
- ^ 『シンケンジャー』と『ゴーオンジャー』には共通の脚本家がいない。
- ^ 雑誌『宇宙船』vol.127では、『ゴーオンジャー』劇中でユニフォームの強化を行わなかったことを踏まえて、「ゴーオンジャー初の強化形態ということになる」と解説されていた[8]。
- ^ 雑誌『宇宙船vol.128特別付録 宇宙船イヤーブック2010』では、名称を侍炎神大開砲と記述している[5]。
出典
- ^ a b c 超解析 2018, p. 130, 「第4章 スーパー戦隊VSシリーズ / クロスオーバー作品全解説 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
- ^ 「2010年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2011年(平成23年)2月下旬号、キネマ旬報社、2011年、190頁。
- ^ 東映公式サイトより[要文献特定詳細情報]。これは両作の名乗りのフレーズを合わせたものである。
- ^ a b c d 真剣勝負 2010, pp. 74–76, 「Shinken Director's Talk 中澤祥次郎」
- ^ a b c d 「宇宙船vol.128特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2010」『宇宙船』vol.128(2010.春号)、ホビージャパン、2010年4月1日、別冊p.19、ISBN 978-4798600277。
- ^ bushido 2010, p. 91.
- ^ パンフレット 2011, 「スーパー戦隊VSシリーズヒストリー&全作品解説」
- ^ 村瀬直志編「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」『宇宙船』vol.127(2010冬)、ホビージャパン、2010年1月8日、37頁、ISBN 978-4-89425-986-7。
- ^ a b c d e f g 超全集 2010, pp. 46–48, 「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
- ^ 21st 9 2017, p. 29, 「Battle of 『侍戦隊シンケンジャー』in 2009-2010」
- ^ 学研の図鑑 2021, p. 192, 「炎神戦隊ゴーオンジャー」.
- ^ a b c d e f g h 21st 9 2017, p. 25, 「アヤカシ」
- ^ a b c d e f 超全集 2010, p. 91, 「蛮機族ガイアーク」
- ^ a b c bushido 2010, p. 48.
- ^ a b 真剣勝負 2010, p. 107
- ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 321
- ^ bushido 2010, p. 83.
- ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 301
- ^ a b c bushido 2010, pp. 82–83.
- ^ a b c bushido 2010, p. 85.
- ^ bushido 2010, p. 84.
- ^ 21st 9 2017, p. 20, 「侍巨人」
- ^ bushido 2010, p. 86.
- ^ “福沢博文”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
- ^ a b bushido 2010, p. 17.
- ^ bushido 2010, p. 23.
- ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文
- ^ bushido 2010, p. 29.
- ^ a b c d e f 真剣勝負 2010, pp. 118–119, 「Shinken Suit-Actor's Talk 04 蜂須賀祐一」
- ^ bushido 2010, p. 35.
- ^ bushido 2010, p. 41.
- ^ bushido 2010, p. 47.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
- ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 61–70, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 05 清家利一」(東映ヒーローMAX vol.32掲載)
- ^ 『ハイパーホビー』 2012年5月号、徳間書店。
- ^ 金田進一 誕生「もういいかな。。[1]」より。
- ^ “電王、キバ、シンケンジャーなどの劇場版やVシネ10作、YouTubeで無料配信”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年8月5日) 2020年11月25日閲覧。
出典(リンク)
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