侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!
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概要
『侍戦隊シンケンジャー』と『炎神戦隊ゴーオンジャー』のクロスオーバー作品であり、前作『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』に続き「スーパー戦隊祭」枠の第2弾として劇場公開された[4][1]。タイトルは、両作の夏の劇場版のタイトル「劇場BANG!!」と「銀幕版」を合わせたもの。劇場版VSシリーズとしては、前作と異なり当初から劇場公開用作品として製作されたものである[5][注釈 1]。
VSシリーズの劇場版への移行に伴い、Vシネマ時代から変更・追加された部分も多く、この傾向は次作以降にも受け継がれていった。従来のシリーズでは、基本的には現役戦隊側の組織の戦闘員のみが登場していたが、本作品からは一部を除いて現役・前作双方の戦闘員が両方登場する。音楽面では主題歌がエンディングのみとなり、2作品のオープニングテーマが挿入歌となった。
本作品からの追加面では、テレビ放送開始前の新戦隊が登場するようになり、本作品では『天装戦隊ゴセイジャー』が先行登場する[4][1][注釈 2]。また、本編の上映時間も拡大され、本作品以降は約1時間以上が基本となっている。
時間軸としては『シンケンジャー』のサムライハオーが登場する第三十五幕から薄皮太夫がアクマロのもとを去る第四十幕の間となっている[6]。
劇場版として制作された一方、前作同様に公開から早期のDVD発売を前提にしているため、前売券販売は行われず、鑑賞料金は特別設定となった。全国40万人の先着入場者プレゼントとしてデータカードダス・スーパー戦隊バトル ダイスオーカード『No-P-003 シンケンレッド』も配られた。
脚本は『シンケンジャー』のメインライターである小林靖子が担当した[注釈 3]。
2010年1月30 - 31日の初日2日間の週末興行ランキング(興行通信社調べ)で初登場第5位となった。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ独自調べ)では『おとうと』、『ゴールデンスランバー』に続き第3位となっている。
また、VSシリーズが劇場版として定番化したことに伴い、VSシリーズとは別途にVシネマが製作されるようになった[7]。
脚注
- ^ 前作『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』も劇場公開作品だったが、これは元々Vシネマ用に製作されたものを急遽劇場公開したものである。
- ^ ただし、変身後の声の出演のみであり、タイトル表記の2戦隊とは別の場所で戦っている設定のため、直接対面もしていない。
- ^ 『シンケンジャー』と『ゴーオンジャー』には共通の脚本家がいない。
- ^ 雑誌『宇宙船』vol.127では、『ゴーオンジャー』劇中でユニフォームの強化を行わなかったことを踏まえて、「ゴーオンジャー初の強化形態ということになる」と解説されていた[8]。
- ^ 雑誌『宇宙船vol.128特別付録 宇宙船イヤーブック2010』では、名称を侍炎神大開砲と記述している[5]。
出典
- ^ a b c 超解析 2018, p. 130, 「第4章 スーパー戦隊VSシリーズ / クロスオーバー作品全解説 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
- ^ 「2010年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2011年(平成23年)2月下旬号、キネマ旬報社、2011年、190頁。
- ^ 東映公式サイトより[要文献特定詳細情報]。これは両作の名乗りのフレーズを合わせたものである。
- ^ a b c d 真剣勝負 2010, pp. 74–76, 「Shinken Director's Talk 中澤祥次郎」
- ^ a b c d 「宇宙船vol.128特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2010」『宇宙船』vol.128(2010.春号)、ホビージャパン、2010年4月1日、別冊p.19、ISBN 978-4798600277。
- ^ bushido 2010, p. 91.
- ^ パンフレット 2011, 「スーパー戦隊VSシリーズヒストリー&全作品解説」
- ^ 村瀬直志編「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」『宇宙船』vol.127(2010冬)、ホビージャパン、2010年1月8日、37頁、ISBN 978-4-89425-986-7。
- ^ a b c d e f g 超全集 2010, pp. 46–48, 「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」
- ^ 21st 9 2017, p. 29, 「Battle of 『侍戦隊シンケンジャー』in 2009-2010」
- ^ 学研の図鑑 2021, p. 192, 「炎神戦隊ゴーオンジャー」.
- ^ a b c d e f g h 21st 9 2017, p. 25, 「アヤカシ」
- ^ a b c d e f 超全集 2010, p. 91, 「蛮機族ガイアーク」
- ^ a b c bushido 2010, p. 48.
- ^ a b 真剣勝負 2010, p. 107
- ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 321
- ^ bushido 2010, p. 83.
- ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 301
- ^ a b c bushido 2010, pp. 82–83.
- ^ a b c bushido 2010, p. 85.
- ^ bushido 2010, p. 84.
- ^ 21st 9 2017, p. 20, 「侍巨人」
- ^ bushido 2010, p. 86.
- ^ “福沢博文”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
- ^ a b bushido 2010, p. 17.
- ^ bushido 2010, p. 23.
- ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文
- ^ bushido 2010, p. 29.
- ^ a b c d e f 真剣勝負 2010, pp. 118–119, 「Shinken Suit-Actor's Talk 04 蜂須賀祐一」
- ^ bushido 2010, p. 35.
- ^ bushido 2010, p. 41.
- ^ bushido 2010, p. 47.
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
- ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 61–70, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 05 清家利一」(東映ヒーローMAX vol.32掲載)
- ^ 『ハイパーホビー』 2012年5月号、徳間書店。
- ^ 金田進一 誕生「もういいかな。。[1]」より。
- ^ “電王、キバ、シンケンジャーなどの劇場版やVシネ10作、YouTubeで無料配信”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年8月5日) 2020年11月25日閲覧。
出典(リンク)
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