伊香保神社 祭神

伊香保神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 00:34 UTC 版)

祭神

現在の主祭神大己貴命少彦名命の二座で、温泉・医療の神を祭る。

ただし当社が現在の温泉地に移転する以前は、「いかほ」(榛名山も含むこの地域の旧称)の山々を山岳信仰の場とした「いかつほの神」一座が祭神であったとされる。また三宮神社祭神を考慮した説では、十一面観音であるとされる。

歴史

現在の温泉街内の伊香保神社の由緒では825年天長2年)の創建。旧本社とされる三宮神社は750年天平勝宝2年)創祀。

六国史初出は『続日本後紀835年承和2年)9月辛未条で、名神に列している。同6年6月甲申に従五位下となり、以後昇階して880年元慶4年)5月25日に赤城神社と並ぶ従四位上となった。

延喜式では「群馬郡 井加保神社 名神大」と記載されており、名神大社に列した。「上野国交替実録帳」では正一位。上野国三宮。しかし後援豪族が衰退したらしく、中世以後は社勢衰微した。

尾崎喜左雄「伊香保神社の研究」によると、当初の山岳信仰時代には現在地に鎮座しておらず、里宮として今の三宮神社の地に伊香保神社はあったという。また豪族・有馬氏(阿利真公)が祭祀を行い、若伊香保神社のある渋川市有馬に最初は鎮座していたともいう。

少なくとも平安以降に伊香保温泉街へ移転し、温の守護神となった。近世に入ると社号を「温泉神社」と称した。別当寛永年間創建の温泉寺。

1873年明治6年)、社号を「伊香保神社」に戻した。同年9月19日には県社兼郷社となる。

社殿については、1878年(明治11年)3月火事により全焼したため、同時に消失していた摂社の温泉神社(もと医王寺の薬師堂)を1884年(明治17年)合祀してその跡地に現社殿(仮宮)を再建、現在に至る。

境内

神社は長さ300m、360段ある伊香保温泉の石段街の最上部にある[1]


  1. ^ 観光社会資本の事例 伊香保温泉の石段街”. 国土交通省. 2022年10月23日閲覧。






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