交響曲第31番 (モーツァルト) 交響曲第31番 (モーツァルト)の概要

交響曲第31番 (モーツァルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/20 18:19 UTC 版)

概要

『交響曲第31番「パリ」』…:【左】完成前年(1777年)当時のモーツァルト、【右】自筆総譜第1頁

パリの演奏団体コンセール・スピリチュエルの支配人ジャン・ル・グロからの依頼によって作曲されたため、『パリ』の愛称で呼ばれることがある。交響曲としては第28番ハ長調 K. 200(189k)1774年)以来3年半ぶりの作品となった。

マンハイム楽派の影響や、パリの聴衆の好みに合わせたフランス趣味が盛り込まれた点が特色である。また、楽器編成の上では初めてクラリネットを含む完全な二管編成をとっているが、これもマンハイムの優れたオーケストラでこの楽器を十分に知り、パリでもそれを活用できたことによる。

作品はモーツァルトとしては異例なほど推敲を重ねた上、ル・グロの注文により第2楽章を書き直すという過程を経て完成し、1778年6月18日のコンセール・スピリチュエルの演奏会で初演され、大成功を収めた。

ル・グロからの依頼で作曲された曲としては、もう1曲フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲(散逸)がある。

楽器編成

編成表
木管 金管
フルート 2 ホルン 2 ティンパニ 第1ヴァイオリン
オーボエ 2 トランペット 2 第2ヴァイオリン
クラリネット 2 ヴィオラ
ファゴット 2 チェロ
コントラバス

第2楽章では、フルートの第2パート、クラリネット、トランペット、ティンパニは休止する。




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