井上春生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 14:49 UTC 版)
来歴
プロフィール
直近では2022年、第75回カンヌ国際映画祭に自ら企画した「妖精とアインシュタインと桜の木」[1](Fairy, Einstein and the Cherry Trees)がMarché du Film日本代表に選出されている。井上はシンガポール日本人学校、同志社大学法学部卒。東映京都撮影所で数年深作欣二監督、降旗康男監督らに師事。コマーシャルでは2001年資生堂CM「おもてなしの国から。」篇(制作:トゥインクル)JAA広告コンクール銅賞。2006年資生堂PV「TSUBAKI春宣言」篇(制作:トゥインクル)ACC46th CM FESTIVAL キャンペーン特別賞(プロモver./director)などで受賞歴。2005年、auによるショートフィルム「ため息の理由」(加藤ローサ主演)と「bird call」(鈴木えみ主演)は携帯配信の初映画として注目を集め後に劇場公開に至った。 エピックレコードジャパンが2006年に映画業界に参入した映画シリーズcinemusica[2][3]は、そうした井上作品にアーティストの楽曲をプロモーションする井上×エピックレコードアーティストのスタイルで始まり、いきものがかりなど輩出。チェリーパイでは北川景子が映画主演デビューを飾る。2008年、渋谷BOXX映画祭、ららヨコハマ映画祭で井上作品全上映。映像文化支援などの大学講義や、天理大学就業力育成プロジェクト「Creative映画塾」なども行っている。東日本大震災に際し作家の島田雅彦主宰「復興書店[4][5]」に共鳴し女優の佐伯日菜子出演の告知映像など「表現の寄付」というスタイルでプロデュースした。コンスタントに商業映画を作る傍ら、アフガニスタンの映画監督と交流を図り映画を復興に結びつけるライフワークをもつ。2005年、カブール大学芸術学部と共同して3本のオムニバス作品の日本アフガニスタン合作ドキュメントをプロデュース兼総監督。「アフガン零年」でカンヌ国際映画祭・カメラドール賞などを受賞したセディク・バルマク監督ら現地監督と連繋して、日本でアフガニスタン映画祭[6]を4度開催。2018年は日本最高の詩人と言われる吉増剛造を一年追いかけたコラボレーションドキュメンタリー「幻を見るひと」を発表、2022年はアメリカ前衛映画の父ジョナス・メカスを追悼する映画「眩暈 VERTIGO」を製作、日本のドキュメンタリーでは異例の国際映画祭43冠を達成。2021年10月EテレETV特集「アフガニスタン 運命の8月」(演出・出演・語り)ではタリバンが復権したカブールで、井上知己のアーティストや関係者の肉声をリモート撮影で記録、放送され各方面に話題を呼んだ。
- ^ 2022年カンヌ国際映画祭Marché du Film日本代表「妖精とアインシュタインと桜の木」[1]
- ^ エピックレコード、邦画「CineMusica」4作品をBlu-ray化 -池脇千鶴、市川由衣主演の「音符と昆布」など-AV.WATCH HP
- ^ CINEMA × MUSIC EPICレコードと、映画監督井上春生氏を中心に立ち上げられた、新プロジェクト。 -HMV&BOOKS HP
- ^ サイン本販売、売り上げ寄付する「復興書店」島田雅彦さんが呼びかけ-ねとらぼHP
- ^ 『復興書店』作家と本好きにできる支援のカタチ島田雅彦氏が呼びかけ-ガジェット通信HP
- ^ アフガニスタン映画祭-HMV&BOOKSonlineHP
- ^ 飛脚と野武士-ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭公式HP
- ^ KABUL TRIANGLE-ぴあ映画生活HP
- ^ チェリーパイ (映画)-シネマトゥデイHP
- ^ 東京の嘘 (映画)-シネマトゥデイHP
- ^ WHITE MEXICO(映画)-シネマトゥデイHP
- ^ 音符と昆布(映画)-シネマトゥデイHP
- ^ 第2回ソウル忠武路国際映画祭記事-SEOULnavi HP
- ^ それはテロが続く国で始まった…。日本アフガニスタン合作劇映画-映画の時間HP
- ^ 遠くの空(映画)-シネマトゥデイHP
- ^ 内山理名が『遠くの空』で感じた、お芝居をしていて一番嬉しい瞬間とは?-walkerplusHP
- ^ 内山理名が残酷な運命に翻弄される女性を熱演!平和へのメッセージが詰まった注目作-シネマトゥデイHP
- ^ 案山子とラケット 公式HP
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