三朝町 名所旧跡・祭礼催事

三朝町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 09:00 UTC 版)

名所旧跡・祭礼催事

三朝温泉

観光

三朝温泉
平安時代の開湯と伝わる温泉。三徳川の両岸に温泉施設が並ぶ。1916年(大正5年)に内務省が三朝温泉のラドン含有量が世界2位であると発表して人気に火がつき、それまで収容能力150人だった温泉街が大きく発展した。温泉熱を利用した農業も行われている。詳細は三朝温泉参照[18]。なお、2015年(平成27年)4月24日、文化庁は日本遺産の最初の18件の一つとして「六根清浄と六感治癒の地 ~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~」を選んだと発表した。
三朝高原
三朝温泉の南にある標高350メートルほどの一帯。1955年(昭和30年)に三朝温泉が国民保養温泉地の指定を受けたことから、三朝町が10年計画で高原の開発を行った。レストハウス、ゴルフ場、レジャーセンター「三朝ラジュームガーデン」[注 2]、展望台など娯楽施設を含めた都市公園が整備され、鳥取県営発電所としては3番めとなる三朝ダム三朝調整池が造成された。高原へは延長3kmの県営の三朝高原有料道路(現在の鳥取県道273号三朝温泉木地山線)が築かれた。1960年代にこれらが完成し、1969年(昭和44年)に三朝町は国民保養温泉地の指定を返上した[18]。三朝高原にいるハッチョウトンボは町の天然記念物に指定されていたが、何らかの理由により指定解除された[19][20]
俵原高原
滑石峠に近い、三徳川の水源部に広がる、標高600~700メートルの高原。かつてはスキー場が運営されていたが、現在は県営の牧場が広がる。三徳川沿いには15ヘクタールほどの湿原があり、ミツガシワミズゴケモウセンゴケなど高原湿地にのみ植生する貴重な植物が自生する[21][19]
高清水高原(たかしみずこうげん)
三朝町と岡山県鏡野町にまたがる高原地帯で、人形仙の北東麓の標高900メートル付近に広がる。人形峠があり、鳥取県と岡山県を結ぶ国道179号が通じている。芝生や低木が広がり、春から秋にかけて、山菜採り、キャンプ、ハイキング、紅葉狩りの行楽地となっている。中生代溶岩台地の上に褐色森林土が堆積しており、約300ヘクタールの広さがある[22]。かつては三徳川とその支流の谷の最深部との連絡路があり、三仏寺の参詣や津山への抜け道となって海産物などの運搬も行われていた[23]

名勝・景勝

寺社・旧跡・史跡

  • 三佛寺
  • 穴谷遺跡 - 三朝高原の尾根付近にある縄文時代の遺跡[24]。1975年(昭和50年)から1976年(昭和51年)に発掘調査が行われ、縄文以前から縄文中期の遺構と確認された[24]。落とし穴や土器、石器類が出土しており、定住跡ではなく狩猟・採集時の一時的な生活跡と考えられている[24]

博物館・資料館




注釈

  1. ^ 『新修三朝町史』37頁には軌道の写真が掲載
  2. ^ ラジュームガーデンは、現在は廃業し、解体済み。

出典

  1. ^ a b c d e 平成20年版三朝町町勢要覧”. 三朝町. 2012年5月12日閲覧。
  2. ^ 図典日本の市町村章 p173
  3. ^ a b c 町章・町民憲章・三朝町歌”. 三朝町. 2012年5月12日閲覧。
  4. ^ a b 三朝町章及び町歌”. 三朝町例規集. 2012年5月12日閲覧。
  5. ^ 三朝町とラマルー・レ・バン町との友好姉妹都市提携盟約書〔日本語版〕”. 三朝町例規集. 2012年5月12日閲覧。
  6. ^ 国際交流の歴史(フランス)”. 三朝町. 2012年5月12日閲覧。
  7. ^ 広報みささ 平成16年11月号”. 三朝町. 2012年5月12日閲覧。
  8. ^ 三朝町と石岡郷との交流促進協定書〔日本語版〕”. 三朝町例規集. 2012年5月12日閲覧。
  9. ^ 広報みささ 平成19年4月号”. 三朝町. 2012年5月12日閲覧。
  10. ^ 新日本海新聞社 (2016年3月5日). “大瀬地区に新校舎”. 日本海新聞 
  11. ^ 『日本地名大辞典 31 鳥取県(角川日本地名大辞典)』p556-557,「中津」
  12. ^ 伊藤誠一『林鉄の軌跡』ないねん出版、1996年、76-77頁
  13. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1928年2月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第38回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第39回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 『私鉄要覧』昭和42-43年度. 電気車研究会鉄道図書刊行会(国立国会図書館近代デジタルコレクション)2014年9月24日閲覧。
  18. ^ a b 『日本地名大辞典 31 鳥取県(角川日本地名大辞典)』p731,「三朝温泉」および「三朝高原有料道路」
  19. ^ a b 『日本地名大辞典 31 鳥取県(角川日本地名大辞典)』p1034-1044,「東伯郡三朝町」
  20. ^ 三朝町の文化財”. 三朝町. 2016年9月15日閲覧。
  21. ^ 『日本地名大辞典 31 鳥取県(角川日本地名大辞典)』p742-743,「三徳川」
  22. ^ 『鳥取県大百科事典』p540「高清水高原」
  23. ^ 『鳥取県の地名(日本歴史地名大系)』p472,「高清水高原」
  24. ^ a b c 『鳥取県大百科事典』p23「穴谷遺跡」






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