ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 評価

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 08:55 UTC 版)

評価

インターネット上や[46]、映画雑誌『キネマ旬報』の編集部でも[47]、本作の評価は賛否両論となっている。

  • 漫画家の松本零士は、「『現代映像』とでも呼べるものを切り開いた」と評し、世界観の表現、「目が回るから面白い」ストーリー展開の速さ、艦船(ヴンダー)のデザイン、色彩感覚に対し賛辞を送っている[48]
  • エッセイストの中村うさぎは、前作『破』を「生ぬるい仲良しごっこ」として否定したうえで、本作の「鬱展開」を絶賛し、「この展開こそ、エヴァよ!」「新劇場版シリーズは今回のQをもってようやくエヴァになった」と述べている[49]
  • 映画評論家の増當竜也は、観客が碇シンジと一緒に「浦島太郎的気分」にさせられることを「面白い」と評しているが、一方で登場人物の描写の不足を挙げ「どこか急ごしらえのストーリーによる粗雑さをも感じずにはいられない」と述べている[46]
  • 精神科医斎藤環は、本作を構成する複雑な世界観と未成熟な感情の動きを「まさに、これぞエヴァ」と述べ、境界例(境界性人格障害)的な作品ゆえの限界、「人類補完計画」と「人間の条件」たるエディプスコンプレックスとの矛盾によって「『終わり』は終わりとして機能しない」と指摘しているが、その「承認による欲望の構造を暴露すること」により、妥協とも成熟とも治癒とも手を切った「メタ・ビルドゥングスロマン」として完結することにより伝説は上書きされるだろうと、最終作に期待を述べている[50]
  • 映画雑誌『映画秘宝』の読者による2012年のワースト映画ランキング「HIHOはくさいアワード」では、本作が第3位に選ばれている[51]

受賞歴




注釈

  1. ^ a b c d 日本映画製作者連盟が2013年1月に発表した興行収入は53.0億円である[5]
  2. ^ あるいはタイトルと同じく:(コロン)を入れて「ヱヴァ:Q」、「エヴァ:Q」とも。

出典

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