ロード・トゥ・パーディション スタッフ

ロード・トゥ・パーディション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/07 09:33 UTC 版)

スタッフ

受賞

受賞 人物
撮影賞 コンラッド・L・ホール
ノミネート
助演男優賞 ポール・ニューマン
美術賞 デニス・ガスナー
ナンシー・ハイ
作曲賞 トーマス・ニューマン
録音賞 スコット・ミラン
ボブ・ビーマー
ジョン・プリチェット英語版
音響編集賞 スコット・ヘッカー
受賞 人物
撮影賞 コンラッド・L・ホール
プロダクション・デザイン賞 デニス・ガスナー

製作

企画

マックス・アラン・コリンズが『Road to Perdition』を書いたとき、それを読んだ彼のエージェントがストーリーが映画に向いていると感じ、映画関係者に見せた。[4]1999年、小説はリチャード・D・ザナックの息子で製作会社の副社長のディーン・ザナックに渡った。その後モロッコで英雄の条件の製作を担当していた父の元に送られ、ザナックはストーリーを気に入りスティーヴン・スピルバーグに送った。間もなく、スピルバーグはドリームワークスのスタジオで計画の準備をはじめたが、監督は担当しなかった。[5]

アメリカン・ビューティーの撮影が終わったサム・メンデスは新しい計画を求め、ビューティフル・マインド光の旅人 K-PAXシッピング・ニュースなどの製作計画に目を通した。[6]ドリームワークスはメンデスに計画の提案として『Road to Perdition』を送り、メンデスはストーリーに魅了され「ストーリーは非常にシンプルだが、テーマは非常に複雑だ」と語った。[5]テーマの1つは、子供たちが近づきにくい両親の世界であった。メンデスは、子供たちが暴力を扱うにはどうするかストーリーテーマを考え、暴力にさらされながらも子供が自らも暴力の道に入っていく様を思いつく。彼は、スクリプトについて「絶対的なモラルなどない」と説明し、それが作品に興味を持った理由だと語った。[7]

撮影

原作の場面を描くため、メンデスはエドワード・ホッパーの絵からヒントを得て照明をセットすることにし、彼と撮影監督のコンラッド・L・ホールはホッパーの絵に似た雰囲気を出すように努めた。[8]またホールは、レンズの絞りをワイド・オープンで被写界深度を浅くし、一点に焦点が合うようにした。彼は映画の感情的な次元をどう表現するか考え、型にはまらないテクニックとユニークな照明効果を作成する材料を使用した。ホールの撮影方法のひとつに、屋外で日陰の雰囲気を出すために照明に黒い絹をかけるというものがあった。[9]

ホールは意図的にハンクス演じるマイケル・サリヴァンからカメラの距離をとり、父の本当のことを知らない息子からの視点に見えるようにした。[5]そして、ハンクスをシーン登場時とシーン退場時に部分的にぼんやりとさせた。ワイド・レンズは登場人物から距離を維持する場面で使用された。[9]

車の窓に反射する空の輪郭などでリチャード・ピアース・レイナーによって描かれた原作のイラストが挿入されている。[10]

評価

批評家の反応

批評家からは概ね肯定的な評価を受けた。Rotten Tomatoesでは206件のレビュー中83%が本作を支持し、平均点は7.5/10となった[11]Metacriticでは36名の批評家レビューに基づいて72点となった[12]


  1. ^ a b c Road to Perdition (2002)” (英語). Box Office Mojo. 2011年5月8日閲覧。
  2. ^ 2002年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  3. ^ なおこの語は小池の造語。2011年5月21日、小池一夫公式ツイートより。
  4. ^ Singh, Arune (2002年6月16日). “Just The Facts Ma'am: Max Collins Talks 'Road To Perdition'”. Comic Book Resources. http://www.comicbookresources.com/news/newsitem.cgi?id=1240 2013年4月14日閲覧。 
  5. ^ a b c Jeff Jensen (2002年7月19日). “Killer Instinct”. Entertainment Weekly. https://ew.com/article/2002/07/19/killer-instinct-6/ 2013年4月14日閲覧。 
  6. ^ Wloszczyna, Susan (2002年7月12日). “Power trio hits the 'Road'”. USA Today. https://usatoday30.usatoday.com/life/movies/2002/2002-07-12-perdition.htm 2013年4月14日閲覧。 
  7. ^ Stax (2002年1月24日). “Rumblings on 'The Road to Perdition'”. IGN. http://movies.ign.com/articles/317/317759p1.html 2013年4月14日閲覧。 
  8. ^ Ray Zone. “A Master of Mood”. American Cinematographer. https://theasc.com/magazine/aug02/perdition/sidebar1.html 2013年4月14日閲覧。 
  9. ^ a b Zone, Ray (2002年8月). “Emotional Triggers”. American Cinematographer. https://theasc.com/magazine/aug02/perdition/index.html 2013年4月14日閲覧。 
  10. ^ Teofilo, Anthony. “On the Road to Perdition”. ASiteCalledFred.com. オリジナルの2010年5月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100515235952/http://www.asitecalledfred.com/perdition/2.html 2013年4月14日閲覧。 
  11. ^ Road to Perdition”. Rotten Tomatoes. 2012年1月31日閲覧。
  12. ^ Road to Perdition”. Metacritic. 2012年1月31日閲覧。


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