レイノルズの輸送定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/25 20:15 UTC 版)
概要
物質点に付随する物理量の変形形状における総量は、以下に示す体積積分で求められる:
ここで、は、時刻における注目する物質点の物質量である。は、スカラー値、ベクトル値、テンソル値のどれであっても以後の議論は成立する。
今、上記に示した総量の時間変化率を考える。これは、物質時間導関数(物質時間微分)を用いて次のように表される:
上の式では被積分関数であるに加えて、積分領域も時間とともに変化する。そのため、単純に積分と微分の順番を変えることができない。しかし、物質点の速度を用いての変形も考慮すれば、微分を積分の中に入れることができる。それを表すのがレイノルズの輸送定理である。
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