ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜
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ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜 | |
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ジャンル | 単発テレビアニメ |
原作 | モンキー・パンチ |
脚本 | 大川俊道 |
監督 | うえだひでひと |
声の出演 |
栗田貫一 小林清志 井上真樹夫 増山江威子 納谷悟朗 浅川悠 中田浩二 青野武 八奈見乗児 ほか |
音楽 | 大野雄二 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
プロデューサー |
小野利恵子(NTV) 尾﨑穏通(TMS) |
製作 | トムス・エンタテインメント |
放送 | |
放送国・地域 | ![]() |
初回放送 | |
放送期間 | 2004年7月30日 |
放送枠 | 金曜特別ロードショー |
回数 | 1回 |
番組年表 | |
前作 | ルパン三世 お宝返却大作戦!! |
次作 | ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜 |
概要
それを手にした泥棒は全て死に至っているという呪われた宝石「ブルズ・アイ」をめぐってルパンファミリーが活躍する。なお、漫画『ルパン三世Y』にも「盗まれたルパン」という作品があるが、本作とは無関係である。
監督は、タツノコプロ出身のうえだひでひとが初参加し、周囲の演出のメンバーもタツノコ時代の仲間で固めている。脚本は『ルパン三世 PARTIII』で初参加した大川俊道が20年ぶりにシリーズに登板している。本作から『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』で使用された曲のアレンジ版が使われるようになり、この作品では「銭形マーチ」、「スーパーヒーロー」「トルネード」「サンバ・テンペラート」が新しくアレンジされて劇中で使用された。
企画当初はTVスペシャル第13作『ルパン三世 アルカトラズコネクション』の続編という予定であったが取りやめられた。もともとマルコヴィッチは大統領暗殺事件の関与者という設定であったが、アルカトラズ監獄の脱獄者という設定のみが残っている。
本作は視聴率が20%を超えた最後の作品となっており、以降の作品(『ルパン三世VS名探偵コナン』含む)は20%を切っている。
あらすじ
フランスのバスティーユにてブルボン朝の財宝がトラックごと盗まれ、ルパン三世の仕業と見て銭形警部が追跡するが、犯人は左腕に蝶のタトゥーを入れた金髪の少女ベッキーだった。間もなく本物のルパンも現れ、まんまと横取りに成功するものの、実はトラック自体が何者かの罠であり、ルパンは捕まってしまう。ルパンを捕まえた謎の男マルコヴィッチは、不二子を人質にとり、世界一の警備を誇ると言われるグラン・バトー博物館に収蔵されている、盗んだ泥棒は謎の死を遂げるという曰くつきの宝石「ブルズ・アイ」を明日までに盗むよう命令する。仲間の次元大介と石川五エ門にも不二子のことは明かさずグラン・バトーから「ブルズ・アイ」を盗み出すことに成功したルパンであったが、今度はそれをベッキーに横取りされてしまう。
彼女が扱うギミックは馴染みの技術者ランバージャックのものであるため、ルパンは彼に会いに行き、ベッキーの正体が、かつてルパンと一夏の期間限定でコンビを組んでいた美人の女義賊「キャット」の娘だと判明する。ベッキーはルパンの手口を模倣して数々の美術品を盗み出しており、銭形と、その上司のマーフィー特務局次長は彼女を「コピーキャット」と呼ぶ。いずれにせよ不二子を助け出すために「ブルズ・アイ」を返してほしいと頼むルパンであったが、ベッキーはカジノの金庫にしまったことを明かし、泥棒勝負を挑む。ルパンは勝負に勝つものの、それがすぐにニセモノだと気づく。改めてルパンは彼女に本物の「ブルズ・アイ」を返すよう頼むが、キャットの死の理由も「ブルズ・アイ」であり、ベッキーは母の死の真相を探っていた。
ベッキーを説得して宝石を返してもらったルパンは、マルコヴィッチに指定された場所にそれを渡しに行くが、初めから不二子は裏切っており、ただ宝石を騙し取られてしまう。ところがルパンも全部見越して、宝石を偽物にすり替えていた上に、本物の中にも発信器が埋め込まれていることを見抜く。銭形に変装してICPOのデータベースを調査するなどしたルパンは「ブルズ・アイ」の正体、および伝説の真相が、盗んだ泥棒のアジトを割り出し、その戦利品を横取りするための何者かの罠だと気づく。その頃、マルコヴィッチも不二子に自分たちの真の狙いが今までルパンが盗み出してきた数々の財宝「ルパン・コレクション」であることを明かす。宝石がすり替えられていることも見越しており、本物の宝石をルパンがコレクションを保管しているアジトに持っていくことを期待している。
マルコヴィッチはベッキーがかつて自分たちが手にかけたキャットの娘だと知り、部下に命じて彼女とランバージャックを襲わせる。ルパンに救われたベッキーは、母と同じように自分を相棒にして欲しいと頼むが、ルパンは大人になったら考えても良いと返事し、また母の復讐など考えないように諭す。その後、ベッキーは自分を襲ってきたマルコヴィッチの部下・白竜を脅し、彼らのアジトへと連れていかせるが、すべて見越された行動であり、逆にマルコヴィッチらに捕まってしまう。一方、ルパンはいつものように自分を籠絡しにきた不二子に、自分のコレクションは街から離れた長閑な片田舎のボスキート村にあることを明かし、2人は村に向かう。マルコヴィッチも部下を率いて村に向かうが、初めから不二子を信用しておらず、彼女も亡き者にして独り占めにしよう企んでいた。
誰もいないボスキート村は、ルパンコレクションを隠したアジトがあるのではなく、村全体に今までルパンが盗み出した財宝の数々が普通に置かれている場所であった。多数の手下を率いて村にやってきたマルコヴィッチはルパンと不二子に銃口を向け、すべて奪おうとする。しかし、すべては彼らを誘い出すためにルパンが仕組んだもので、既に村内には次元と五エ門が待ち構えていた。村内でルパン一味とマルコヴィッチたちの戦いが始まり、マルコヴィッチ以外全員倒される。しかし、マルコヴィッチはベッキーに首輪型の爆弾を付けて人質とし、彼女にルパンを撃たせる。ルパンが倒れたところで、真の黒幕であるマーフィーが現れ、そのままルパンコレクションを独り占めにするためにマルコヴィッチを射殺する。独り占めに喜ぶマーフィーであったが直後に村が破壊され始め、驚く中で生きていたルパンが現れる。ベッキーとのやり取りは初めから狂言であり、マーフィーは散々驚かされた後、気絶させられる。その後、警官隊を率いて村にやってきた銭形は、ルパンに変装させられていたマーフィーを逮捕する。既にマーフィーの悪事はルパンらによってICPOに晒されており、850年の懲役になるという。
最終的にボスキート村はルパンのアジトではなく、今回の一件のために村人たちに大金を払って借りたものであったことが明かされる。ルパンコレクションも存在せず、村にあったのもよくできた贋作であった。ベッキーは、真のルパンコレクションは、次元・五エ門・不二子という彼の仲間たちであり、自分はその中に入れないとして相棒となることを諦める。再び銭形に追われて村を離れたルパン一味は、グラン・バトー博物館の真のオーナーはマーフィーであること、博物館にあるマーフィー・コレクションを盗み出して今回の一件を閉じることを決める。
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