リュウケツジュ Dracaena draco

リュウケツジュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 14:52 UTC 版)

Dracaena draco

マカロネシア各地(カーボベルデカナリア諸島マデイラ諸島アゾレス諸島など)およびモロッコの一部に産する。種小名 draco は「竜」の意味である。リュウケツジュはテネリフェ島の自然の象徴として制定されている[5]

Dracaena dracoD. cinnabari

片や大西洋、片やインド洋とアフリカ大陸を隔てて分布する両種であるが、“竜血”を分泌する点をはじめ共通点も多い。

どちらも、ドラセナ属の中でも大型化の目立つ種であり、樹高は10-20メートルに達する。また、幹のある高さから一斉に無数の枝を出し、非常に密な樹冠を形成する点も似ている。全体の樹形を見ると、リュウケツジュ(Dracaena draco)はブロッコリーのような、ベニイロリュウケツジュD. cinnabari)はキノコのような、独特な姿をしている。

枝先には剣(つるぎ)状の葉が密生する。成長は非常に遅い。年輪がないため観察記録などからの推定であるが、樹齢は数百年から千年以上に及ぶものもあるという。

属名 Dracaena はラテン語で「雌竜」の意味で、竜血にちなんだものである。

脚注

関連項目


  1. ^ Bañares, A. et al. (1998). Dracaena draco. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T30394A9535771. doi:10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T30394A9535771.en, Downloaded on 13 June 2018.
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2018年6月13日).
  3. ^ 紀井利臣『新版 黄金テンペラ技法: イタリア古典絵画の研究と制作』誠文堂新光社、2013年、80頁。ISBN 978-4-416-71374-7
  4. ^ Govaerts R. (ed.) For a full list of reviewers see: http://apps.kew.org/wcsp/compilersReviewers.do (2018). WCSP: World Checklist of Selected Plant Families (version Aug 2017). In: Roskov Y., Abucay L., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., De Wever A., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds. (2018). Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 31st May 2018. Digital resource at http://www.catalogueoflife.org/col. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-8858.
  5. ^ Ley 7/1991, de 30 de abril, de símbolos de la naturaleza para las Islas Canarias


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