ライン=ルールSバーン ライン=ルールSバーンの概要

ライン=ルールSバーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 03:10 UTC 版)

ライン=ルールSバーン
X-wagen客車(ケルン中央駅
基本情報
ドイツ
所在地 ライン=ルール大都市圏
種類 都市近郊鉄道(Sバーン
運営者 ドイツ鉄道、VIAS、レギオバーン
詳細情報
路線数 11系統
軌間 1,435 mm
電化方式 交流15000V 16.7Hz
通行方向 右側通行
路線図

2020年現在の路線図
テンプレートを表示
Schriftzug der Linien im VRR

路線網はデュッセルドルフデュースブルクエッセンドルトムントオーバーハウゼンヴッパータールのほか、隣接するケルンSバーンドイツ語: S-Bahn Köln[1]と一体化してケルンボンの各都市もカバーしており、ドイツで最大級のSバーン網を有している。

歴史

ライン=ルールSバーンは1967年に開業。既存の一般鉄道の線路を活用したSバーンの最初の事例となった。ライン=ルール運輸連合に加盟している。

最初に開業した系統はラーティンゲンとデュッセルドルフを結んだS6系統で、1967年にラーティンゲン東駅とデュッセルドルフ・ガラート駅の間で開業した。その後の延伸でラーティンゲンからはエッセンまで、デュッセルドルフからはランゲンフェルトを経てケルンまで通じている。

1974年には、S1系統がボーフムとデュースブルク(グローゼンバウム)の間で、S3系統がオーバーハウゼンとハッティンゲンの間で開業した。1975年のS11系統はケルンのホルヴァイラーとベルギッシュ・グラートバッハの間で開業し、後にデュッセルドルフへ延伸された。

1984年開業のS4系統はドルトムントのリュートゲンドルトムント駅とウンナを結び、1993年のリュートゲンドルトムント駅の延伸移転により旧リュートゲンドルトムントがゲルマニア駅に改称された。1998年にはS9系統がハルターンとエッセンのシュテーレの間で開業し、現在は延伸でヴッパータールまで運行されている。

2019年9月VRRSNCF系列のケオリスドイツ法人とS1系統及びS4系統に関する契約を機関士など充分な人力を確保できなかったという理由で破棄した[2]。9月30日にDBレギオとの契約が緊急措置として2年以上の期限で締結された。同年12月15日VRRはS1、S2、S3、S4、S9及び三つの近郊列車系統RB32、RB40、RE49を15年契約で入札した[3]。一方S28系統は2019年12月メットマンからヴッパータールまで延長される予定であったが、改修工事が遅延されたので、延長運行は2020年12月に実行された[4]。2022年2月1日よりアベリオ鉄道の担当路線であったS7系統はVIAS鉄道が、残りの系統はDBレギオが引き受けて、運営している[5]

路線

系統一覧

路線は大半がドイツ鉄道により運行されている。S7系統はVIAS鉄道、S28系統はレギオバーン社が運営する。

系統 運行経路 距離 開業日[6]
S 1 ドルトムント - ボーフム - エッセン - ミュールハイム - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ - ヒルデン - ゾーリンゲン 97 km 1974年5月26日
S 2 ドルトムント - ドルトムント=ドルストフェルト - ドルトムント・メンゲデ - ヘルネ - ゲルゼンキルヒェン - エッセン
ドルトムント - ドルトムント=ドルストフェルト - ドルトムント・メンゲデ - ヘルネ - レックリングハウゼン
42 km
33 km
1991年6月2日
S 3 オーバーハウゼン - ミュールハイム - エッセン - エッセン-シュテーレ – ハッティンゲン (ルール) ミッテ 33 km 1974年5月26日
S 4 ドルトムント-リュートゲンドルトムント - ドルトムント–ドルスフェルト - ウンナ-ケーニヒスボルン - ウンナ 30 km 1984年6月3日
S 5 ドルトムント – ヴィッテン – ヴェッター(ルール) – ハーゲン 31 km 1994年5月29日
S 6 エッセン – ラーティンゲン東 – デュッセルドルフ – ランゲンフェルド (ラインラント) – ケルン – ケルン=ニッペス 78 km 1967年9月28日
S 7 ヴッパータール中央駅 - レムシャイト中央駅 - ゾーリンゲン 41km 2013年12月15日
S 8 ハーゲン – ヴッパータール - ヴッパータール=フォービンケル – デュッセルドルフ – ノイス – メンヒェングラートバッハ 82 km 1988年5月29日
S 9 ハルターン・アム・ゼー - グラートベック西 - ボトロップ – エッセン – エッセン-シュテーレ – フェルバート-ランゲンベルク – ヴッパータール-フォーヴィンケル – ヴッパータール 90 km 1998年5月24日
S 28 ヴッパータール - ヴッパータール・フォーヴィンケル - メットマンシュタットヴァルト - ネアンデルタール - デュッセルドルフ・ゲレスハイム - デュッセルドルフ - デュッセルドルフ・ビルク - デュッセルドルフ・ハム - ノイス - カースト - カースト湖 1999年9月26日
S 68 ヴッパータール-フーヴィンケル - デュッセルドルフ - ランゲンフェルド (ラインラント) 39 km 2009年12月13日
ライン=ルールSバーンの電車

戸籍上の路線

近郊鉄道列車路線

系統 運行経路 運営機関 運行間隔 関連鉄道路線
RB 32 ドルトムント - ヘルネ - ゲルゼンキルヒェン - エッセン・アルテンエッセン - オーバーハウゼン - デュースブルク DBレギオ 60分[7] デュースブルク - ドルトムント線
※S2の旧区間運行
RB 40 エッセン - ボーフム - ヴィッテン - ハーゲン DBレギオ 60分[8] ドルトムント - デュースブルク線、ヴィッテン - ボーフム線、エルバーフェルト - ドルトムント線
RE 49 ヴェーゼル - オーバーハウゼン - ミュールハイム - エッセン - フェルベルト=ランゲンベルク - ヴッパタール DBレギオ 60分[9] オーバーハウゼン - エメリヒ線、ドルトムント - デュースブルク線、ヴッパタール - エッセン線

  1. ^ 2005年にライン=ジークSバーン(ドイツ語: S-Bahn Rhein-Sieg)より改称
  2. ^ VRR kündigt S-Bahn-Vertrag mit Keolis. Pressemitteilung” (German). Verkehrsverbund Rhein-Ruhr (2019年9月18日). 2019年9月18日閲覧。
  3. ^ Auftragsbekanntmachung Ausschreibung S1, S2, S3, S4, S9, RB3, RB40, RB41”. ted.europa.eu. 欧州連合オンライン官報付録(Tenders Electronic Daily) (2015年10月7日). 2015年10月7日閲覧。
  4. ^ Betriebsstart Wuppertal - RegioBahn”. regio-bahn.de. Regiobahn. 2020年12月13日閲覧。
  5. ^ Kurzzeitige Ausfälle und Schienenersatzverkehre beim Übergang der Abellio-Linien” (ドイツ語). vrr.de. Verkehrsverbund Rhein-Ruhr (2022年1月26日). 2022年4月21日閲覧。
  6. ^ S-Bahn Rhein-Ruhr-Sieg - Geschichte” (German). www.indusi.de. 2011年8月25日閲覧。
  7. ^ Elektronisches Kuerbuch: Streckennummer 450.2” (ドイツ語). bahn.de. Deutsche Bahn. 2022年4月21日閲覧。
  8. ^ Elektronisches Kursbuch: Streckennummer 440” (ドイツ語). bahn.de. Deutsche Bahn. 2022年4月21日閲覧。
  9. ^ Elektronisches Kursbuch: Streckennummer 450.3” (ドイツ語). bahn.de. Deutsche Bahn. 2022年4月21日閲覧。


「ライン=ルールSバーン」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ライン=ルールSバーン」の関連用語

ライン=ルールSバーンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ライン=ルールSバーンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのライン=ルールSバーン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS