モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 楽曲構成

モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 00:40 UTC 版)

楽曲構成

イ長調、6/8拍子。演奏時間は30‐35分程度。

  • 主題 Andante grazioso
    • モーツァルトの主題が木管楽器と弱音器を付けた弦楽器による清澄な音色で提示される。
  • 第1変奏 L'istesso tempo
    • 主題が原型のまま奏され、繊細なパッセージが添えられる。
  • 第2変奏 Poco agitato
    • ヘ長調に転じ、主題が反行形で奏される。
  • 第3変奏 Con moto
    • イ短調、2/4拍子。主題は簡略化され、足早に通り過ぎる。
  • 第4変奏 Vivace
  • 第5変奏 Quasi presto
  • 第6変奏 Sostenuto
    • ニ長調、4/8拍子。木管楽器の三連符によるパッセージが印象的。後半では動きがより細かくなる。
  • 第7変奏 Andante grazioso
    • ヘ長調、6/8拍子。原型の主題に、対位旋律が複雑に絡み付く。
  • 第8変奏 Molto sostenuto
    • 嬰ハ短調ホ長調、6/4拍子。最も規模の大きい変奏で、入念なテクスチュアによって表情豊かな歌が歌われる。
  • フーガ Allegretto sostenuto
    • イ長調、6/8拍子。軽快に始まる大規模な二重フーガで、終結部では二つの主題に加えモーツァルトの主題の原型が対位法的に結合され、壮大なクライマックスを築く。

なお、2台ピアノ版では、第8変奏がModeratoの活動的かつ小規模な変奏に差し替えられている。

参考文献

外部リンク


  1. ^ このため初演日時には混乱があり、記述によって食い違いが見られる。
  2. ^ Reger: Psalm 100, Variation and Fugue on a theme of Mozart”. CHANDOS. 2013年11月5日閲覧。


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