モンスターファーム (PlayStation)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 07:26 UTC 版)
ALL999モンスターの育成
このゲームでは全ての能力値(ライフ、ちから、丈夫さ、命中、回避、かしこさ)が最大値である999のモンスターを育成することができる。具体的にはモンスターの寿命を伸ばす延命アイテムである黄金モモ(または卵カブリ)を複数個用意してそれらを目的のモンスターに投与することによって通常より長い期間かけて育成してALL999のモンスターを完成させる。上記の延命アイテムは探検イベントによって入手することができるが、1体のモンスターにつき最大で1個ずつしか入手できないので、延命アイテムをそろえるだけでも複数のモンスターを捨石として利用することになる。
また効率よく能力値を上昇させるため、モンスターを修行に出してから疲労とストレスを回復アイテム(香り餅と冬美草)で除去し、休養することなく続けて修行に出し、短期間で一気に能力値を上昇させる。場合によってはドーピング系のアイテムを大量に投与することもある。いずれにせよ大量の資金が必要となる。
モンスター甲子園
モンスター甲子園とは、モンスターファームシリーズの作品を使ったテクモ公認のイベントである。
第1回 - 4回モンスター甲子園はMF1を用いて行われた。第1 - 2回は個人戦、第3回 - 4回は3人1組の団体戦として開催された。
第1回は1997年9月7日に東京ゲームショウで行われ、発売から1ヶ月程度しかたっていないにもかかわらず上位のモンスターはALL999を達成していた。結局ベニヒメソウが優勝を飾った(2位はボス、3位はテクノドラゴン、4位はラクガキ)。
それ以降、ALL999同士の対戦ではベニヒメソウが圧倒的に有利であるということが浸透し(ガッツ回復速度が早く、花粉やドレインといった強力な技を持っているため)、第2回の大会では決勝トーナメント進出者の多くがベニヒメソウを使っていた。第2回は同年12月23日に有明TFTホールで開催され、やはり優勝はベニヒメソウで、上位をこのモンスターが独占していたがピンキーが準優勝と健闘した。
また、この甲子園による反動か、続編ではベニヒメソウが設定をつけての弱体化が施された。
団体戦となった第3回 - 4回では、タイムトライアル(テクモの用意したモンスターであるすえきすえぞーをいかに早くKOできるかを競う)対策として、ピンキー・ディアナリパー・羽化マグナビートルという3組での出場が目立った。第3回は1998年3月21日に東京ゲームショウで開催されて、チーム「NNO」(ディアナリパー、ピンキー、ゴーレム)が優勝。
第4回は同年8月23日に有明TFTホールで開催され、チーム「火影」(ベニヒメソウ、ピンキー、ヘビーダイアナ)が優勝。初の関東以外(九州・沖縄地区)からの優勝であった。
参考文献
- ファミ通書籍編集部 『モンスターファームブリーダーズガイド』 株式会社アスペクト、1997年。
- 塩田信之、CB’s PROJECT 『モンスターファームマニア』 リクルート、1997年。
- 塩田信之、CB’s PROJECT 『モンスター甲子園 モンスターファームマニアSUB』 リクルート、1998年。
- 塩田信之、CB’s PROJECT 『モンスターファーム2マニア』 メディアファクトリー、1999年。
- 続編『モンスターファーム2』の攻略本であるが、38 - 39頁にモンスター甲子園の結果が掲載されている。
- ^ 塩田信之、CB’s PROJECT 『モンスターファーム2マニア』 メディアファクトリー、1999年、418頁。
- ^ a b “移植版「モンスターファーム」がスマホ向けに配信開始。データベースを検索してモンスターを誕生させよう”. 4Gamer.net (2019年11月28日). 2019年12月19日閲覧。
- ^ “育成シミュレーションSwitch版「モンスターファーム」がいよいよ本日発売!”. GAME Watch (2019年12月19日). 2019年12月19日閲覧。
- ^ “『モンスターファーム2』20周年を機に公式Twitterアカウントが突如開設。CDを読み込んでモンスターを誕生させる育成シミュレーションの名作”. 電ファミニコゲーマー (2019年2月26日). 2020年3月8日閲覧。
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