ミラノコレクションA.T.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 03:54 UTC 版)
得意技
フィニッシュ・ホールド
- ヴィクトリア・ミラネーゼ
- 背後から左腕で相手の左足膝裏付近を抱え、右脇を回した自分の右腕とクラッチする。その状態で投げ固める変型バックドロップ・ホールド。元はバックドロップ・クラッチ・ホールドと呼ばれていたが、「BEST OF THE SUPER Jr. XIV」準決勝後に「高貴で上品なイタリア人。この技が出たら必ず勝つ」という己を示す意味で自ら命名。「ビクトリア」ではなく、あくまで「ヴィクトリア」である。レッグロック・スープレックス・ホールドに似ているが、クラッチの型が微妙に違う。
- IR
- 相手の片腕を相手の首に回すようにロックし、そしてもう片方の腕をまたに挟むようにロックして投げるフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド(リストクラッチ・フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)。オープン・ザ・トライアングルゲート王座決定リーグ戦の際、3カウントを奪うフィニッシュ・ホールドがないことを悩んでいたミラノが、対ユニット「Do FIXER」戦において、この技で3カウントを奪うことに成功し、それ以来ミラノの一撃必殺の投げ技として定着した。実際に練習していた技はIRではなく、もっとミラノに負担がかかる技だったらしい。IRは本当にとっさに繰り出した偶然の産物と語っている。IRは常々口にしていたイタリア革命(イタリアン・レボリューション)の頭文字とされている。
- IR II
- 相手の頭を自身の股の間に挟み、相手が受け身が取れないように、相手の両腕を胴体背面でロックさせた状態でドリル・ア・ホール・パイルドライバーの体勢で相手を持ち上げてさらに受け身が取れないように前方に叩きつける変形フェイス・バスター。ミラノがアメリカ修行から日本マットに一時復帰した際に公開。
- A.T.ロック
- チキンウィングアームロック。
- ミラノのこれは残った足で相手の首をロックするところが通常のチキンウィングとの違い。ストラングルホールドγのように片足で相手の首と肩を固定し、残った相手の腕をチキンウィングアームロックに極める。
- その威力は折り紙つきで、数々の選手からギブアップを奪っている。
- パラダイスロック
- 相手の足を胡坐のように交差型にロックすると同時に、そこに相手の両腕をロックさせて相手の動きを完全に奪い、ひっくり返して全身にダメージを与える関節技。ロープに相手の手足を絡ませるようにかけるロープパラダイス、パラダイスロックのままスリーパーホールドを仕掛けるパラダイススリーパー、相手の片腕を残してパラダイスロックを極めてインディアン・デスロックのように絞めるハーフパラダイスなる技も存在する。この技でフィニッシュすると波止場のポールのように相手を踏みつけてポーズをとる。この技をかけられると身動きとれず、ギブアップを余儀なくされてしまう。ロープパラダイスでは、仕掛けたあとに、低空ドロップキックを食らわせる。2002年のユニット「イタリアン・コネクション」同士対決ではコンドッティを1分も経過しないうちにギブアップさせてしまう程の威力抜群の技である。また、ギブアップ後も丸められた姿から自分では解くことができず、跪いたような状態で踏みつけられるため精神的にも屈辱感を味わう技である。元来はエル・ヌド(結び目固め)と呼ばれるルチャリブレの古典的なジャベ。2017年以降はSANADAが得意技としている。
- A-diseロック
- 片腕を残してパラダイスロックをかけ、さらに残った腕にA.T.ロックをかけることにより、逃げ場をなくすと同時に足をも極める複合関節技。ネーミングは2つの技を足して2で割った。UDG戦を前に秘密兵器として新井健一郎にかけたのが初公開であって、後のインタビューでは、「技をかけられていても自分で解けず、3期も下にギブアップしたことは屈辱であった」と語っている。
打撃技
- エルボー
- エルボー・スタンプ
- バックハンド・エルボー
- 逆水平チョップ
- チョップ・スマッシュ
- グローズライン
- ドロップキック
- ラウンドハウスキック
- ミラノの場合は、シャイニング・ウィザードのように相手の片膝を踏み台にして使用することがある。試合の流れを変えるときや、フィニッシュに移行するときによく見られる。
- スーパーキック
- タイチとのタッグチーム「ユニオーネ」ではサンドイッチ式スーパーキックを「スーパースクラップキック」と名付けて使用。
飛び技
- エンポリオ・アルマニッシュ
- ロープ中段からスワンダイブするムーンサルト・プレス。ライオンサルトと同型。大体が相手の首に入る。非常に滞空時間が長い。膝の怪我により最近は使用を控えている。タッグマッチの際はタッグを組んでいる選手が敵をパワーボムで倒した所で繰り出す場合が多い。
- アルマニッシュ・エクスチェンジ
- エンポリオ・アルマニッシュの途中に体に捻りをいれて、セントーン気味に落ちていく飛び技。エンポリオ・アルマニッシュに続きたたみ掛ける意味で連続で使用することが多い。
関節技・絞め技
- イタリアン・ストレッチ
- No.1からNo.7まで存在することになっているが、実際に確認できているものは少ない。
- イタリアン・ストレッチNo.8
- 助走をつけて相手の正面に走りこみ、相手の右脇に右腕を差し込み右横を通り抜け、背後に回りこんで相手の左足に正面から右足を引っかけて、前かがみになった相手の首の後ろに左足を引っかけて体重をかけて絞り上げる。
- イタリアン・ストレッチNo.14
- 相手を足4の字固めに極め、相手の左足を自分のももに引っかけて両足をロックして絞り上げる。
- イタリアン・ストレッチNo.32
- 向かい合った相手の両腕をそれぞれつかんで背中からマットに倒れこみ、相手の両腕を自分の両足で挟み込んで交差させた両足の甲で相手の顔面を押さえつけながら両足に力をいれて、相手の両肘関節にダメージを与える。
- ミラノコレクションA.T.オリジナルのジャベ。
- STF(ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・ファッションもしくはフェラガモ)
- 通常のSTFとは違い、フェイスロックではなくフルネルソンをかける。
- 相手の上半身をフルネルソンの体勢で極めてからSTFの体勢で極める技。
合体技
- スーパースクラップキック
- サンドイッチ式スーパーキック。膝をつきグロッキーになった相手の両脇を陣取り、タイチと同時にスーパーキックを発射し相手の頭部を挟み打つ。
- ユニオーネの竜巻
- タイチが羽交い絞め、その隙にミラノがドラゴンスクリューを放つ。羽交い絞めし身動きが取れなくなったことで、ドラゴンスクリューの適切な受身を取れなくする為、靭帯へのダメージは相当なものと言える。
- ^ a b c 東京スポーツ・2010年3月11日付 6面
- ^ 漁師JJ (2010年3月15日). “ミラノコレクションA.T.改め…”. 多重ロマンチック. 2021年4月3日閲覧。
- ^ ミラノコレクションA.T.選手が引退を発表 - 新日本プロレス・2010年1月18日
- ^ ミラノ選手の引退会見後の囲みコメント - 新日本プロレス・2010年1月18日
- ^ “スターダム新体制スタート直前 戦略発表 記者会見&調印式、相羽あいなさんが“スペシャルサポーター”に就任!怒涛のプロモーション展開を大公開!”. 時事ドットコム. (2019年11月28日) 2019年12月18日閲覧。
- ^ “スペシャルコーチ・ミラノコレクションA.T.さんがスターダム選手との練習を初披露!”. スターダム✪STARDOM. 2024年4月15日閲覧。
- ^ “【女子プロレス】武道館大会大成功…コーチ・ミラノが語るスターダムが変わった理由 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社”. www.bbm-japan.com. 2024年4月15日閲覧。
- ^ “内田理央も興奮! ミラノ式新日本プロレス観戦マニュアル【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】”. boku-pro.com (2017年9月9日). 2019年2月1日閲覧。
- ^ “下田美馬がコーチを務める『豆腐プロレス』が囲み取材に登場!「プロレス界のミルコ・クロコップになりたい」”. バトル・ニュース (コラボ総研). (2017年1月13日) 2017年1月14日閲覧。
固有名詞の分類
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