マザーズ・スピリチュアル マザーズ・スピリチュアルの概要

マザーズ・スピリチュアル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 15:50 UTC 版)

マザーズ・スピリチュアル
ローラ・ニーロスタジオ・アルバム
リリース
録音 ダンベリー、1983年
ジャンル ポップ・ミュージック
時間
レーベル コロムビア
プロデュース ローラ・ニーロ、トッド·ラングレン、ニディア·マータ
ローラ・ニーロ アルバム 年表
愛の営み
1978年
マザーズ・スピリチュアル
1984年
ライヴ・アット・ザ・ボトムライン
1989年
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背景

『マザーズ・スピリチュアル』のレコーディングは、いくつかの困難な出来事によって中断された。ニーロは前作『愛の営み』と同様にダンベリーの自宅でレコーディングするつもりで、早くも1982年の春にはソロ・デモを録音していた。その後、レコーディング・エンジニアでスタジオのオーナーでもあるジェフリー・カワレックと、プロデューサーのジョー・ウィサートがカリフォルニアから通い、ニューヨークのロングアイランドにあるザ・ブギー・ホテルで8週間、週3日から4日かけてレコーディングを行ったが、結果には満足できなかった。

そこでニーロは15万ドルから20万ドルをかけて自宅に適切な(『愛の営み』のレコーディングが行われた移動式のスタジオとは異なる)スタジオを作り、ロスコー・ハリングを共同プロデューサーに迎えてレコーディングを続けた。アルバムのアレンジはソフトで切ないものだが、ニーロは曲にもっと燃えるようなエッジを求めていた。しかし、長年のファンであったトッド・ラングレンは、ニーロの新しいサウンドを特に奨励しておらず、すぐにプロデューサーとしての役割を放棄してしまった[1]

かなりアップビートな曲もあるが(「ソフィア」、「グリーン・トゥリー」、「ブライター・ソング」)、『マザーズ・スピリチュアル』はゆっくりとしたピアノを中心とした曲が多くなっている。これらはニューエイジ音楽に近いものとして一部の批評家に見られていた。ニーロは自身のその後のキャリアためにコンサートでこれらの曲をライブで演奏することになった。

評論家の反応

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
オールミュージック link
ロバート・クリストガウ(C+)[2]

ヴィレッジ・ヴォイス』誌のコンテンポラリー・レビューで、音楽評論家のロバート・クリストガウは、「母親中心のエコ・フェミニズムのロマンチックな一般化」は、彼女の「今なお心を捕らえる」強弱法を引用しながら、ニーロのムードのある、突飛なスタイルに適していると軽く評した[2]

収録曲

全曲ローラ・ニーロによる作詞作曲

  1. 「トゥ・ア・チャイルド(ギルの歌)」 "To a Child" – 3:53
  2. 「ライト・トゥ・ヴォート」 "The Right to Vote" – 3:02
  3. 「ウィルダーネス」 "A Wilderness" – 2:56
  4. 「メロディ・イン・ザ・スカイ」 "Melody in the Sky" – 3:45
  5. 「レイト・フォー・ラヴ」 "Late for Love" – 2:57
  6. 「フリー・シンカー」 "A Free Thinker" – 3:15
  7. 「マン・イン・ザ・ムーン」 "Man in the Moon" – 2:55
  8. 「グリーン・トゥリー」 "Talk to a Green Tree" – 3:44
  9. 「トゥリー・オブ・エイジズ」 "Trees of the Ages" – 3:39
  10. 「ブライター・ソング」 "The Brighter Song" – 2:30
  11. 「ロードノーツ」 "Roadnotes" – 3:18
  12. 「ソフィア」 "Sophia" – 4:39
  13. 「マザーズ・スピリチュアル」 "Mother's Spiritual" – 3:12
  14. 「リフレイン(トゥ・ア・チャイルド)」 "Refrain" – 1:08
  15. 「マン・イン・ザ・ムーン(ライブ)」 "Man in the Moon" (live) - 3:28 日本版および特別版でのボーナストラック

参加ミュージシャン

  • ローラ・ニーロ - ヴォーカル、ハーモニー、アコースティック&エレクトリックピアノ、ダルシマー(12)
  • テリー・シルバーライト - ドラムス
  • リサ・サンシャイン (注: 本名のスペルはElysa Sunshine - LPでは不適切にクレジットされている) - ベース
  • ジョン・ブリストウ - エレキギター
  • トッド・ラングレン - シンセサイザー(7, 9)、制作協力
  • ニディア・"リバティ"・マータ - パーカッション、制作補助
  • ジャン・ナイグロ - アコースティックギター
  • ジュリー・リオン・リーバーマン - ヴァイオリン
技術
  • アーサー・ケルム, クリス・アンダーセン - エンジニア、ミキシング
  • アイリーン・ヤング - 写真撮影



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