ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
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ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 | |
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ジャンル | シュール・ラブコメディ、4コマ漫画 |
漫画 | |
作者 | matoba |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊少年ガンガン |
レーベル | ガンガンコミックス |
発表号 | 2015年8月号 - 2020年6月号 |
発表期間 | 2015年7月10日 - 2020年5月12日 |
巻数 | 全12巻 |
話数 | 全83話 |
アニメ | |
原作 | matoba |
監督 | 和ト湊 |
シリーズ構成 | 冨田頼子 |
脚本 | 冨田頼子 |
キャラクターデザイン | 住本悦子 |
音楽 | 分島花音 千葉"naotyu-"直樹 |
アニメーション制作 | ライデンフィルム |
製作 | 「ベルまま。」製作委員会 |
放送局 | 朝日放送テレビ・TOKYO MXほか |
放送期間 | 2018年10月 - 12月 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
あらすじ
天界より堕ちた元天使である悪魔が暮らす魔界。その行政機関である万魔殿(パンデモニウム)では、大悪魔ベルゼブブを頂点とし、多くの悪魔たちが神の意志の下、来るべき最後の審判に備えて人間に試練を与えるべく働いている。ベルゼブブに仕えることとなった青年ミュリンは、公務中のクールさとは正反対な性格のベルゼブブに常に振り回されるが、両者は周囲の個性的な悪魔たちも交えてともに行動する内に仲を深めていく。
登場キャラクター一覧
メインキャラクター
- ベルゼブブ
- 声 - 大西沙織[4]
- 本作の主人公。万魔殿の頂点に君臨する元熾天使の美少女悪魔。天界戦争の際はサタンの右腕として活躍した実力者であり、現在は不在のサタンに代わって数多くの実務をこなす。普段は真面目かつ有能な仕事ぶりからクールで上品な印象を与えるが、公務以外は「ゆるふわ」と評される雰囲気を醸し出し、ケサランパサランのようなもふもふしたものをこよなく愛する一面を見せるようになる。その天真爛漫な笑顔で男女問わず魅了する愛されキャラ。ミュリンと行動する中で次第に彼に特別な感情を抱くようになるが、周囲から「恋愛幼稚園児」と称されるほど鈍感なため、少しずつしか仲が進展しない。
- 七つの大罪の一つ、「暴食」を司る悪魔であるため、見た目によらず大食漢で怪力。かつては魔界の反乱分子を涼しい顔で撃退していたなど、数々の武勇伝を持っている。
- ミュリン
- 声 - 安田陸矢[4]
- 本作のもう一人の主人公。ベルゼブブの近侍頭として仕えることになった万魔殿の新人職員。純朴な性格で面倒見がよく、近侍としての実務力はアスタロトが認めるほど高い。一方で母親(声 - 杉山里穂)と双子の妹たち以外の異性に対する免疫は少なく、色恋沙汰にも疎い。当初は近侍になる以前に抱いていたベルゼブブへのイメージと実際の違いに翻弄されるが、次第に彼女の素の可愛さにときめくようになる。
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ベルゼブブの友人・同僚たち
- ベルフェゴール
- 声 - 久野美咲[4]
- ベルゼブブの友人である元権天使の少女悪魔。人間界の情報収集をする外交部に所属するフランス担当官の1人。訛りの入った口調が特徴であるが、作者のmatobaは単行本の後書きで「広島弁にその他の方言を混ぜることで、魔界の別の地域の言葉を表現した」と語っている。愛称は「ベルフェゴっさん」「ごっちん」。極度のあがり症で、緊張したり感情が高ぶると尿意を催してしまう。特に恋愛感情を抱くアザゼルの前だと恥ずかしさで姿をくらますため、アザゼルからは怖がられていると勘違いされている。
- 髪色はピンクで、服装は青主体で長袖タイプのセパレート、縞模様のニーハイソックスを履いている。
- アザゼル
- 声 - 日野聡[4]
- ベルゼブブに並ぶ古参の男性悪魔。元智天使で、現在は魔界の治安維持活動などを行う少数精鋭の特殊部隊「グリゴリ隊」の隊長を務める。鍛え抜かれた肉体と精悍な顔つきが特徴だが、内面はシャイで、甘いものや可愛いものをこよなく愛するなどギャップがある。趣味の一環で手芸といった物作りが得意。前述の性格ゆえに口下手であるため、周囲とコミュニケーションを図る際はフリップボードを使う。ミュリンからは「兄貴」と呼ばれて慕われている。
- サルガタナス
- 声 - 加隈亜衣[4]
- アスタロトの近侍を務める女性悪魔。さぼりの常習犯であるアスタロトに容赦なく制裁を下すクールビューティーだが、可愛いものが好きという面をもち、周囲には悟らせないようにしている。また、恋愛に関しても初心で、アスタロトから面と向かって好意を伝えられると照れる。貧乳が悩みの種。
- アスタロト
- 声 - 松岡禎丞[4]、桑原由気(少年〈エウリノームが脳内で美少年化させた際の声〉)
- 万魔殿の財務大臣を務めるプレイボーイ風の悪魔。元熾天使。普段から優れたルックスを活かして仕事そっちのけで異性を口説くことが多く、その度にサルガタナスに捕らえられている。ベルゼブブの兄を自称し、彼女がサタン側についたからという理由で堕天するほどの愛情を抱いているが、当のベルゼブブからは引かれている。
- エウリノーム
- 声 - 赤﨑千夏[4]
- 眼鏡をかけた女性悪魔。陰に隠れて美少年を愛でることに全力を尽くすショタコン。逆に成長後の男性は視界に入れたくないほど毛嫌いしており、どうしてもという際は脳内で美少年化させることで補完している。
- ダンタリオン
- 声 - 悠木碧[4]
- 万魔殿図書館の館長。見た目はウサギ耳が特徴の美少年だが、実年齢は不明。万魔殿の古参メンバーの一人であり、数億冊はあるという図書館の蔵書を全て読破しているとされる。寸暇を惜しんで書物を読み漁り、勤務中に爆睡するほどのビブリオフィリア。満月の日とその前後一日ずつの計三日間は長身の青年の姿になる。
- モレク
- 声 - 興津和幸[4]
- ベルゼブブやアザゼルに並ぶ古参悪魔。声が大きく自由奔放で、毎日親友と称するダンタリオンの傍にいることが多い。服の上からだと分かり辛いが、アザゼルに並ぶほどのマッチョである。
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サブキャラクター
- ニスロク
- 声 - 松本忍
- 元権天使かつエデンの園の禁断の果実守衛でベルゼブブのお抱え料理人。常に眉間にシワが寄っている三白眼で、左頬に傷がある。一人称は「おいちゃん」もしくは「おいたん」で、ベルゼブブのことを「お嬢」と呼んでいる。ベルゼブブ曰く料理の腕は魔界一で、フルコースを3秒で作れるが、あまりの華麗な早業に服がはじけ飛ぶ。ベルゼブブのことを歳の離れた妹、もしくは娘のように思っており、彼女が特別な反応を見せるミュリンのことが気になっている。ちなみに、ミュリンの方からは「お母さんとかお姉さん的な、美人で優しい女性」と想像されている(一度対面した事はあるが、その時はニスロクが名乗らなかったのでミュリンは気づいていない)。
- アドラメレク
- 声 - 小野坂昌也
- 服から建物内の装飾まで万魔殿の美術関係一切を取り仕切る。男だが口調は女で、いわゆるお姐さまである。ベルゼブブやベルフェゴールの制服は彼のデザインによるもの。
- リリム
- サキュバス課採用試験受験者の1人。髪を上の方で2つ結びにしている。「各々指定の職務に就きながらこちらから『好き』と言わずに任意の相手とキスをする」という期限なしの最終試験のターゲット(変更不可)にミュリンを選ぶも、彼の鈍感さとちょっとうまくいくとすぐ舞い上がって迷走してしまう自身のポンコツさのせいでなかなか上手くいかずに苦悩中。
- モリガン
- 声 - 洲崎綾
- 人間界業務管理局誘惑部サキュバス課の長。2本のツノが生えており、左目が前髪で隠れている。穏やかで淑やかな大人の女性。
- シトリー
- インキュバス課の課長。髪は長め、口元にほくろがある。
- カミオ
- 声 - 堀内賢雄
- 元天使でベルフェゴールの近侍。鳥のような容姿をしていて、頭に三本の毛(?)と右目に片眼鏡をかけている。彼女の「じいや」的存在。ベルフェゴールが「早くアザゼルに告白しないと、お嫁にいけないのではないか」と心配している。
- 初老の男性の姿に変身する事も出来るが、燃費が悪く、頻繁にエネルギー(たまごボーロ)を補給する必要があるため滅多にやらない。
- レラージェ
- サルガタナスの学生時代の友人。明るい茶髪を上の方で2つ結びにしている。パティシエで「フリュイ・デファンデュ」というケーキ店を営んでいる。
- マルコシアス
- 天界外交官にしてミカエル近侍である主天使かつ悪魔。天界戦争の折、巻き込まれる形で堕天した過去を持つ。カールした銀髪を上の方で2つ結びにしており、狼の耳と尻尾が生えている。ベルゼブブの幼馴染で「マル子」と呼ばれているが、本人は嫌がっている。ベルゼブブと仲が悪そうに見えるが、ツンデレなだけでベルゼブブの事を大切に思っている。
- シェムハザ
- 万魔殿グリゴリ隊副隊長かつアザゼル近侍。2本のツノが生えており前髪が長いため、両目が隠れている(アップされると描写されることがある)。主にアザゼルの食事にプロテインをかけている。ミュリンとはアパートの部屋が隣で、なんやかんや仲良くやっている。エウリノームとは幼稚園からの幼馴染で、昔から彼女に好意を寄せている。
- マモン
- 元天使で人間界の物品を魔界に輸入する部署である貿易部の部長。関西弁のような言葉で話し、ツインテールの髪形とダボダボの所謂「萌え袖」の制服を着た幼女。お金に目がないようで、小銭が落ちてないかと自販機の下に頭を突っ込み、抜けなくなっていた所をミュリンに助けられた。庶民風のものが好みで、食べ物は納豆かけご飯が好物。ミュリンも「庶民顔」という理由で好意的で、納豆かけご飯に卵を足すことを教えられてから「師匠」と呼んでいる。
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制作背景・作風
本作の原案は、作者のmatobaが『魔女の心臓』が完結する1年前から考案していた複数のプロットのうち、ジャック・カゾットの小説『悪魔の恋』を下敷きにした案が元となっている[3]。プロットでは『悪魔の恋』の影響を受けて、男性的に描かれることの多いベルゼブブを少女として描くことが決まっており、本連載にそのまま受け継がれている。
作品の内容は、主人公とその側近を中心とする悪魔たちの日常を一話完結型で描いたコメディ漫画となっている。構想段階では人間界を舞台にベルゼブブが人間の青年に恋をする展開だったが、matobaが人間界と魔界のギャップについての話よりも女子の恋愛感情を主とした物語にしたいと考えたため、魔界を舞台とする日常系の作品となった経緯がある[3]。
漫画の形式は、1ページに1つの4コマ漫画を掲載する「ワイド4コマ形式」を基本にしており、そこに通常のコマ割りがなされたストーリーパートが差し込まれる形となっている。ストーリーパートは登場人物の感情表現を描くために挿入されていたが、話数が進むにつれて1話辺りに占める分量が増加するようになっている[5]。
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