プルシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 23:37 UTC 版)
プルツー
プルツー (Ple Two、Ple-Two) | |
---|---|
声 |
本多知恵子 本多陽子(『ガンダムジオラマフロント』以降) |
性別 | 女 |
生年月日 |
不明 命日:U.C.0089年1月17日(小説版) |
年齢 | 10歳? |
出身地 | アクシズ |
職業 | モビルスーツパイロット |
機体 | #搭乗機(プルツー)を参照 |
身長 | 150cm |
体重 | 37kg |
血液型 | O型 |
特技 | モビルスーツの操縦 |
キャラクターデザイン | 北爪宏幸 |
『ΖΖ』に登場。声優はプルと同じく本多知恵子、本多陽子(『ガンダムジオラマフロント』以降)。
ネオ・ジオンにおいて養成されたクローンの一員で、グレミー率いるNT部隊の中核をなす存在[2]。エルピー・プルの同器質体であり、他のプル・クローン体共々サンドラのコールドスリープルームにて眠りについていた。サイコミュへの親和性はプルよりも高く、サイコガンダムMk-IIやキュベレイMk-II、クィン・マンサといった数々のNT専用機に搭乗し、その性能を奮う[2]。
設定画では、プルよりも髪が若干長く目つきが鋭く描かれ、アニメーターがそのように作画するよう指示がされている。また、性格はプルに比べると攻撃的かつ好戦的にしてクールであり、兵士向きの「刷り込み」がされている[2]。なお、バストサイズは数値こそ不明ながら(プルよりも)やや豊かであることが、コールドスリープから目覚める際に確認できる。
プラモデル「マスターグレード キュベレイMk-II」に付属するパーソナルマーキングにも外見的特徴が表れており、もみあげの造形がプルのものと若干異なる。
劇中での活躍(プルツー)
ダブリンへのコロニー落としが行われた際にグレミーによってコールドスリープを解かれ、アーガマ討伐のためにサイコガンダムMk-IIに搭乗して出撃する。ジュドー・アーシタのΖΖガンダム、アーガマに収容されていたプルのキュベレイMk-IIと対峙した際には、自分と同じ存在であるプルに対して不快感を露にする。やがて、プルを殺害したことがジュドーの怒りを呼び、彼に乗機を破壊されて脱出するが、その後も精神に動揺を抱えながらグレミーに命じられるまま、戦闘へ身を投じていく。
さらに、何度もの戦闘を経て乗機をクィン・マンサに変え、ついにはラビアンローズを破壊するなど、ジュドーの強大な脅威として立ちはだかる。戦闘の放棄を呼びかけてくるジュドーの存在を当初は「刷り込み」による影響からも拒絶し続けていたが、最終的にはグレミーと共にジュドーと対峙した際にプルの思念体から諭されて己の真意[注 6]に気づき、コックピットからジュドーのもとへ逃げ出すものの、その際に乗機の爆発によって重傷を負う(小説版では一度逃げ出した後、コックピットを破壊されて死亡したグレミーの思念を感じ取って引き返し、爆発に巻き込まれる[要ページ番号])。
最後は収容先のネェル・アーガマにて瀕死状態の中、崩壊していくコア3周辺宙域に取り残されたジュドーの危機を、NT能力で感知する。ジュドーを脱出させるための砲撃を指示し、兄のように慕う彼の無事を確認すると、力尽きて倒れる。
- 本編外での結末
- テレビ版本編や漫画版では明確な死亡描写はなく、書籍『機動戦士ガンダム ニュータイプ伝説ぴあ』でも「力尽きてしまう」と記述されている[2]。一方、小説版では絶命して葬儀が行われたことが描写されている[要ページ番号]ほか、書籍『機動戦士ガンダムヒロインズ』では「死亡」と記述されている[13]。
搭乗機(プルツー)
- MRX-010 サイコガンダムMk-II[2]
- AMX-004-3 キュベレイMk-II[2] - プルツー専用機。カラーリングは赤。ヘッドセット型サイコミュ・コントローラーを通じて、外部からの無人機体制御が可能な改良型。
- NZ-000 クィン・マンサ[2]
備考(プルツー)
- 上記の設定や経緯ゆえにプルのような私服姿は描かれていないが、コア3の少女ルチーナ・レビンと交流した際には、ジオン軍所属当時のシャアと同様の軍服姿(マスクは着けていない)も描かれている(第43話)[2]。
- CGアニメ『GUNDAM EVOLVE../10』では、第一次ネオ・ジオン抗争後、木星圏へ向かうジュピトリスIIにプルツーと同タイプのパイロットスーツを着用した人物が亡命する様子が描かれているが、詳細は不明。
注釈
- ^ 小説版『機動戦士ガンダムUC』では、プルシリーズは高G下においても血流を一定に保つ強化筋肉や、合計12か所の心臓補助器官のほか、情報処理速度を高めた神経系を備えるとされている[7]。
- ^ 物語開始時。ジュドーと初めて会ったU.C.0088年4月29日時点では11歳。
- ^ 綺麗好きかつ風呂好きでもあることについては、「交感神経の働きが活発になり、NT能力を高める効果につながる」との旨が、書籍『ガンダム MS&人物列伝 Special Edition2 ガンダムΖΖ・逆襲のシャア編』にて分析されている[10]。
- ^ アニメ版でも一度だけ、ジュドーが「エルピー」と呼んでいる(第25話)。
- ^ この時の戦いで、プルは劣勢に陥った自分に思念の「声」を送り続けたカミーユのことを、「やさしい人」と評している。
- ^ 書籍『機動戦士ガンダム ニュータイプ伝説ぴあ』では、プルを殺害したことによるトラウマも含め、「心は逃げ出したいのに、肉体は兵士としてふるまうしかない」と記述されている[2]。
- ^ マリーダがリディに対して説得を繰り返したとする資料もある[15]が、劇中ではおもにミネバが説得を繰り返している。
- ^ デザイン担当のことぶきつかさによれば、同ゲームは "UC NEXT 0100" の一環であり、オリジナル部分の物語に関しては宇宙世紀の正史扱いとなるとしている[17]。
- ^ なお、前編に相当する『時獄編』でも条件を満たすとマリーダだけが離脱し、クシャトリヤはそのまま自軍として入手できる。
出典
- ^ a b アニメディアΖΖ2 1987, p. 91.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n NT伝説ぴあ 2021, pp. 50–51.
- ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』小説版より。
- ^ あさのまさひこ、五十嵐浩司『’80sリアルロボットプラスチックモデル回顧録』竹書房、2022年、ISBN 978-4-80-192972-2、p.28。
- ^ 『データコレクション 機動戦士ガンダムΖΖ』より。
- ^ 『ビークラブ』No.15、『アニメディア』別冊「機動戦士ガンダムΖΖ PART2」。
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC 4巻 パラオ攻略戦』、ISBN 978-4047150607、p.238
- ^ 漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』、書籍『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』p.131
- ^ 『プルFile』(カンゼン刊、2016年10月27日発売、ISBN 978-4-862-55369-0) p.199
- ^ a b c d レッカ社『ガンダム MS&人物列伝 Special Edition2 ガンダムΖΖ・逆襲のシャア編』PHP研究所、2015年、ISBN 978-4-56-982336-2、p.139
- ^ a b c レッカ社『ガンダム MS&人物列伝 Special Edition2 ガンダムΖΖ・逆襲のシャア編』PHP研究所、2015年、ISBN 978-4-56-982336-2、p.138
- ^ 『ジ・アニメ』1986年8月号。
- ^ 『機動戦士ガンダムヒロインズ』宝島社、1998年、ISBN 978-4-79-661418-4、p.117
- ^ 週刊MSバイブル135 2022, p. 16.
- ^ a b c 週刊MSバイブル135 2022, p. 23.
- ^ 週刊MSバイブル135 2022, p. 4.
- ^ ガンダムエース02 2022, p. 527, 「《ことぶきつかさ》の出来るまで」第54回.
- ^ UC ENGAGE公式キャラ 2022.
- ^ ガンダムエース01 2023, p. 38-39.
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