フルハウス (1987年のテレビドラマ)
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タナー家
外観として使われた家は、1883年に建てられたヴィクトリア様式の家である[10]。放送開始時、家の前に数メートルほどの小さな木が立っていたが、現在では立派な大木に成長している。
この家は2016年に売りに出され、本作クリエーターのジェフ・フランクリンが購入した[10]。その後、建物の改修工事を実施した上で[11]、2019年に売却することになった[12]。購入の際、フランクリンはこの家を本作のセットに近い内装へのリニューアルし、一般の入居者に貸し出す計画をしていたが[11]、当物件を訪れる観光客が急増することを懸念した近隣住民から苦情が発生していたため実現しなかった[12]。
なお、タナー家の住所として紹介されているジェラード通り(Girard Street)1882番地、タナー家の電話番号555-2424[注 33]、およびD.J.専用の電話番号555-8722は、いずれも架空のものである[注 34][注 35]。
地下室
当初はガレージだったが、改装してジョーイの部屋となった[注 36]。第5シーズン第4話で再度改装されてスタジオとなるが、改装作業はジェシーが行ったため、防音されていなかったり、ドアノブが外れたりと欠陥が目立った。
一階
リビング、キッチン、洗濯室、トイレ(一階)がある。階段および固定電話はリビングとキッチンの二箇所に配置されている。
- リビング
- キッチン・洗濯室・トイレ(一階)・二階へと通じる。
- 客を案内したり、パーティーを行ったりと大勢が集まる部屋。テレビや娘たちの写真が置いてある。
- キッチン
- 庭・リビング・洗濯室・トイレ(一階)・二階・地下室へと通じる。
- 主に食事をとる部屋であるが、食事以外でもこの部屋を多く使っており、話事などはここで行う場合が多い。そのためか、タナー家の人々は正面玄関よりもここに通じる裏口のほうを頻繁に使う。
- 第2シーズン第18話においてジェシーが誤って引き出しの取っ手を壊してしまって、ホームセンターに買いに行ったが同じ型が無かったため板ごと変える羽目になった。
- ステファニーによって誤って発進させられたジョーイの車・デージーが窓から突っ込んだり、D.J.がコンクリートミキサー車を誤って作動させたためにセメントが流れ込んだこともあった。
- 洗濯室
- リビング・キッチン・トイレ(一階)へと通じる。
- アングルによっては多種多様の洗剤が見られる。あまり使われないが、こちらにも裏口がある。
- トイレ(一階)
- リビング・キッチン・洗濯室へと通じる。
- 劇中では登場しないが、年に一度の大掃除では、毎回ジョーイの担当である。
二階
バスルーム、ダニーの部屋及び3つの子供部屋がある。廊下には家族の写真が飾られている。 それぞれの部屋には住んでいる人物の性格を良く表している備品が置かれている。固定電話は子供部屋(大、小)に配置されており、専用の番号が割り当てられている。
- バスルーム
- 階段を登り、左手一番手前の部屋。
- D.J.にもミシェルにも部屋を共有することを拒否されたステファニーが住もうとしたことがあった。
- 子供部屋(大)
- 階段を登り、左手手前から二番目の部屋。
- 第1シーズン以前はD.J.の部屋で、第1シーズンから第4シーズンまではD.J.とステファニーが同居していたが、D.J.の熱心なプレゼンテーションがダニー達の心を動かし、第5シーズンからはステファニーとミシェルが同居することになった。
- 第4シーズン第2話において、ミシェルが始めた枕投げによって窓ガラスを割ったことがあった。
- 第6シーズンにおいて、ビッキーの母の好意で「若さと躍動感で踊っている」ような部屋へと模様替えがなされた。
- ダニーの部屋
- 階段を登り、左手手前から三番目の部屋。
- 備品などが異常なほど綺麗に整頓されている。リビングと繋がっている暖炉があり、そこからリビングでの会話を聞くことができる。
- 第4シーズン第21話においてD.J.とステファニーが喧嘩をしたために棒で壁に穴を空けてしまったが、ダニーは気づかなかった。
- 子供部屋(中)
- 階段を登り、右手手前から二番目の部屋。
- 第1シーズン以前はステファニーの部屋だったが、ジェシーに割り当てられた。そのためジェシー曰く『バービーのドリームハウス』のような内装で、壁はウサギの模様だったがジェシーの姉、三姉妹の母のパメラが作ったものだったためジェシーは当初ステファニーのためにウサギの模様をそのままにしていた。
- 第4シーズン初頭で部屋の模様替えが行われ壁紙も変えられたが、肝心のステファニーは差してショックを覚えず、ミシェルが落胆するがウサギ一羽分の模様を額縁に収めておいた。
- ジェシーが結婚してからはジョーイが使うこととなった。
- 子供部屋(小)
- 階段を登り、右手一番手前の部屋。
- 第5シーズンまでミシェルの部屋だったが、D.J.の熱心なプレゼンテーションがダニー達の心を動かし、第5シーズンからはD.J.が使うこととなった。
三階(屋根裏)
- ジェシーとレベッカが結婚した後、カツォポリス一家の住まいになっている。
- カツォポリス一家の入居前まではスタジオ兼物置として使用されていたので、入居直前にジェシーとジョーイが住居スペースに改装した。当初はワンルームであったが、ニッキーとアレックスの誕生前に子供部屋を増築した。
注釈
- ^ ロリマーテレビジョンは1993年にワーナー・ブラザース・テレビジョン(WBテレビジョン)に統合されたため、第7シーズン以降はWBテレビジョンの制作。
- ^ 第1シーズンではラストネームは「コクラン(Cochran)」であったが、第2シーズン以降はカツォポリスになっている。これは、ギリシャ系のルーツを示すためにスタッフがステイモスに提案したもので、ステイモスは喜んで受け入れたためカツォポリスに変更された。ただし、日本語版では最終シーズンまでコクランである。
- ^ 当初は「アダム・コクラン(Adam Cochran)」で計画されていたが、ジョン・ステイモスの要望でジェシーに変更された。
- ^ a b c 第2シーズン第15話では、石川寛美(ジェシー)、伊倉一恵(ダニー)、高山みなみ(ジョーイ)が少年時代の回想シーンで男性3人の声を担当した。
- ^ ミシェルが呼ぶ場合は吹き替えでは「おいたん」と訳される。
- ^ 『オズの魔法使い』に由来する。意味はチビっ子といったところ。ミシェルを呼ぶときに使われる場合は「ちびたん」と訳されている。
- ^ ステイモスの祖父の名前がヘルメスであることにちなんだネタである。
- ^ 実際にステイモスはミュージシャンとして活動しており、番組でゲスト出演したザ・ビーチ・ボーイズのツアードラマーとして参加している。ビーチ・ボーイズの「ココモ」などのプロモーションビデオにも登場。
- ^ 実際に日本において番組が高い人気を得たことから生まれた設定である[8]。
- ^ その後バンドは、バリー・ウィリアムズと組み、ヒットした。
- ^ a b 演者であるクーリエが等身大で演じているため、コメディアンであったりアイスホッケーを趣味としたりする等の点は演者と共通する。
- ^ ピーウィーを演じるポール・ルーベンスが逮捕されたため、このネタは無くなった。
- ^ 日本語版ではドナルドダックの声真似に変更されている(吹替を担当する山寺の持ちネタでもある)。
- ^ 「ディージ(Deej)」という愛称もあるが、こちらは日本語版では使われていない。
- ^ 英語の"Oh My God"の変形。吹き替え版での文言は特に定まっていない。
- ^ NHK版では「メアリー / アシュレー・オルセン」と誤表記されていた。前者はメアリー=ケイトが名前であり、メアリーではない。『パスポート to パリ』等オルセン姉妹のビデオ作品の吹き替え字幕にもみられる。
- ^ ABCのシットコム『Hangin' with Mr. Cooper』登場時のことであり、本作での出来事ではない。
- ^ 兄については言及のみされている。弟は『フラーハウス』から登場するが、本作では言及すらされていない。
- ^ 第1シーズンの第1話においてD.J.がダニーたちに対して「キミーには三人姉妹がいるが一人部屋だ」とする発言をしているが、これは妹のステファニーと部屋を共有することになったことに対するあてつけのための嘘とも捉えることが出来る。
- ^ NHK版および本作DVDパッケージでは「ロリー・ローリン」と表記されている。
- ^ ただし、第3シーズンでは登場しないエピソードも多く、当該エピソードではロックリンのクレジットも省かれている。また、第4シーズンでも1回だけ登場しないエピソードがある。
- ^ a b c 第5シーズンではダニエル・レンテリア(Daniel Renteria)がニッキーを、ケヴィン・レンテリア(Kevin Renteria)がアレックスを演じており、エンディングでクレジットが表示されていた。
- ^ a b 名義上はニッキーをブレイクが、アレックスをディランが演じたことになっているが、実際にはよく入れ替わっていた。
- ^ 初回登場時は「スティーブ・ピーターズ」であった。
- ^ 初回登場時はギリシャ系のロンダ・ジェミニアーニ(Rhonda Gemignani)が演じていたが、シーズン2からイタリア系のワイルダーに変更された。
- ^ この時の声の主はジョーイ役のデイブ・クーリエで、日本語吹き替えも山寺宏一が担当した。
- ^ ビッキーの声を担当した弥永とダニーの声を吹き替えた大塚は実生活で夫婦である。
- ^ カークはDJ役のキャンディス・キャメロンの実兄
- ^ 1988年当時の全メンバー5人(マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストン、アル・ジャーディン、カール・ウィルソン、ブライアン・ウィルソン)
- ^ 第3シーズン最終話でマイク・ラヴ単独、第5シーズン第25話でラヴとブルース・ジョンストンが出演。
- ^ ABCのシットコム『Family Matters』の登場人物であり、このエピソードは同作とのクロスオーバーである。
- ^ 日本語版では「アネット・フニチェロ」と呼ばれていた。
- ^ 日本語吹き替え版ではタナー家の電話番号は111-2525となっており、第4シーズン第21話でミシェルが「イチイチイチのニコニコ」と暗唱している。
- ^ ジェラード通りはサンフランシスコに実在する街路の名称であるが、1400番地までしか存在しない。
- ^ 市内局番555は存在しないため、アメリカの映画ではしばしば登場人物の連絡先に使われる。いたずらを避けるために電話局が考案。
- ^ 改装後にも関わらず、第1シーズン第12話でD.J.とキミーが会話しているときにジョーイの部屋がガレージに戻っている時がある。他にも第13話でもガレージに戻っている。
- ^ このエピソードのエンディングには撮影に協力したノースウエスト航空(現デルタ航空)及びヒルトンホテルのクレジットが入っている。
- ^ ボブ・サゲット、ジョン・ステイモス、デイブ・クーリエ、ロリ・ロックリン、ジョディ・スウィーティン、スコット・ウェインガーの6人である。
出典
- ^ “最終話が衝撃的!? "母親不在"を乗り越えた『フルハウス』の魅力とは”. サイゾー. 2013年1月17日閲覧。
- ^ a b c d “「フルハウス」復活!20年ぶりに新作が製作”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2015年4月21日) 2015年4月22日閲覧。
- ^ “「フルハウス」全話Netflixで配信 新作メイキングも”. シネマトゥデイ. 2016年10月23日閲覧。
- ^ 2024年3月の段階で、カナダやイギリスでは既に配信終了している。
- ^ フルハウス - AbemaTVによる公式ガイド
- ^ “iCarly(アイ・カーリー) 感想&おすすめポイント”. NHKオンライン. 2015年8月29日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “桜庭ななみ、透明人間になりたいと告白”. シネマトゥデイ. 2015年8月29日閲覧。
- ^ “「フルハウス」ジェシー&ザ・リッパーズが堂々の復活! 日本のチャートで1位(?)の曲を熱唱”. TVグルーヴ (TVグルーヴ・ドット・コム). (2013年7月22日) 2021年4月15日閲覧。
- ^ “「フラーハウス」スティーブ、マット、フェルナンド役俳優に来日インタビュー! DJをめぐるライバル同士と思いきや、意外にもブロマンスの予感…?”. TVグルーヴ. 2017年9月1日閲覧。
- ^ a b “'Full House' Creator Purchases Original Tanner House in San Francisco (Exclusive)” (英語). The Hollywood Report (2016年12月1日). 2017年3月28日閲覧。
- ^ a b “『フルハウス』の家をクリエイターが購入 賃貸物件として一般への貸出も計画”. クランクイン (2016年12月7日). 2019年6月18日閲覧。
- ^ a b “Full House Creator Selling Show's Iconic Home for $6 Million As Fuller House Comes to an End” (英語). ピープル (2019年4月30日). 2019年6月18日閲覧。
- ^ a b “米国ドラマの子役事情”. NHK BSオンライン. 2013年1月17日閲覧。
- ^ “オルセン姉妹は実は「フルハウス」をクビになりかけてた!? ジョン・ステイモスが、衝撃の事実を暴露”. TVグルーヴ. 2015年8月19日閲覧。
- ^ “【「フラーハウス」LAセット訪問】製作総指揮ジェフ・フランクリンにインタビュー!(その3) 酷評レビューに「幸運を」と返した意図は?”. TVグルーヴ (2016年11月30日). 2019年1月19日閲覧。
- ^ “「フルハウス」新作、ミシェル役オルセン姉妹は出演せず”. シネマトゥデイ. 2015年8月29日閲覧。
- ^ “ジョーイとキミーが出演! 『フルハウス』の“その後”を描いた動画が話題に”. サイゾー. 2013年5月19日閲覧。
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