フリゲート 参考文献

フリゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 21:31 UTC 版)

フリゲート英語: frigate)は、軍艦の艦種の一つ[注 1]。時代により様々な任務や大きさの軍艦に対して使用された名称である。元々は帆船の等級であったが[2][注 2]南北戦争海戦などを経て軍艦の装甲化が進み[4]砲塔蒸気機関を採用するようになると、巡洋艦という艦種へ置き換わっていった[5]。その後、対潜防空能力を有し、揚陸部隊、補給部隊、商船団等の護衛を任務とする艦がこのように称されるようになり、現在ではこちらが主流になっている[6]


注釈

  1. ^ Frigate,[1]「フリゲート」型艦(上中二段ノ砲甲板ヲ有シ砲三十門以上七十門未滿ノ四等軍艦今ノ防護巡洋艦ニ相當ス).
  2. ^ Corbette,[3]コルベツト」型艦(昔時帆前艦前装砲時代ニ艦ノ大小ニ從ヒ等級ヲ區別セル時ノ五等艦ニシテ甲板ニノミ砲ヲ備ヘ砲數二三十門ノモノナリ一,二,三等艦ハ戰艦,四等「フリゲート」,五等「コルベツト」).
  3. ^ 海上自衛隊では、草創期のくす型では「PF」[8]、また平成30年度計画から建造を開始したもがみ型ではFFM[9]、フリゲートを意味する艦種記号を付与された艦があり、またDEの記号を付与された艦もフリゲートとして扱われることがあるが[10]、いずれも公式の艦種は「護衛艦」(destroyer)である[8][11]

出典

  1. ^ 堀内 1911, p. 55.
  2. ^ a b 須永 1894, p. 10原本12頁
  3. ^ 堀内 1911, p. 36.
  4. ^ a b 有終会 1932, pp. 68–69(原本102-104頁)ハムプトンの海戰
  5. ^ 若林 1917, p. 176原本323頁
  6. ^ a b c 阿部 1996.
  7. ^ 内賀島 1911, pp. 5, 15–16.
  8. ^ a b 高須 1984.
  9. ^ “艦種記号「FFM」新設 多機能化の30護衛艦に適用”. 海上自衛新聞 (第2610号): p. 1. (2018年4月6日) 
  10. ^ 福岡 2006, p. 32.
  11. ^ 海上幕僚長 (30 March 2020). 海上自衛隊の部隊、機関等における英語の呼称について (PDF) (Report). p. 15.
  12. ^ 若林 1917, p. 159原本286-287頁
  13. ^ a b Bywater 1922, p. 56原本104-105頁
  14. ^ a b c 青木 1996.
  15. ^ 若林 1917, p. 156原本281頁
  16. ^ a b 田中 1984.
  17. ^ 青木 1982, pp. 117–118.
  18. ^ a b 若林 1917, pp. 160–161原本288-292頁
  19. ^ 有終会 1932, pp. 62–64(原本91-94頁)海戰の概要
  20. ^ 田中 1996.
  21. ^ 造船協会 1911, pp. 69–71(原本60-62頁)第一項 和蘭に於て軍艦開陽の建造と留學生の派遣
  22. ^ 造船協会 1911, p. 81(原本81頁)幕府海軍艦船表/軍艦/開陽
  23. ^ 若林 1917, pp. 177–178原本325-326頁
  24. ^ 須永 1894, pp. 8–9原本9-10頁
  25. ^ 若林 1917, p. 193原本357頁
  26. ^ Friedman 2012b.
  27. ^ 鳥居 1984.
  28. ^ a b c d Friedman 2012, pp. 132–156.
  29. ^ Saunders 2009, p. 65.
  30. ^ Wertheim 2013, p. xxi.
  31. ^ IISS 2016, p. 498.
  32. ^ Friedman 2012, pp. 22–35.
  33. ^ a b Friedman 2004, pp. 293–294.
  34. ^ a b 阿部 2001.


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