ヒリュウシダ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/10 22:56 UTC 版)
分類
約200種が知られる。この内で栄養葉と胞子葉の2形が明らかなものだけをまとめてシシガシラ属 Struthiopteris とする扱いもある。その場合、この属には約150種が含まれる[4]。ただし本科の内でこれらの属に含まれるものの近縁性は明らかなので、区別すべきでないと岩槻編(1992)は述べている[5]。
日本には以下の5種がある。ただしハクウンシダについては疑問とのこと。ちなみにこの内で葉に2形がないのはヒリュウシダのみである[6]。
- Blechnum ヒリュウシダ属
利用
食用とされるものもあり、ニュージーランドではB. capence の新芽を蒸し焼きとし、オーストラリアのアボリジニはヒリュウシダなどの根茎を食料とした。ヒリュウシダは東南アジアでは虫下しや膀胱炎の薬としても使われた。同様に薬用とされた種が他にも幾つかある[7]。
観賞用として用いられるものもある。ブラジルシシガシラ B. brasiliense やギッブム B. gibbum がよく知られる。後者は木生シダになり、高さ90cmに達する[8]。
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