バズ・ライトイヤー (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 05:47 UTC 版)
公開
2022年6月17日に米国で劇場公開された。日本では7月1日に公開[13]。
ピクサーの長編映画が日本で7月に公開されるのは2019年公開の『トイ・ストーリー4』以来3年ぶりとなる。また、新型コロナウイルスの影響によりアメリカ合衆国や日本などのDisney+サービス展開地域ではピクサーが製作した長編映画3作品[注 1]が映画館での公開はされずに同サービスでの配信作品としての公開を余儀なくされた[14][15][16]。そのため、2020年3月に公開された[注 2]4作品前の『2分の1の魔法』以来の劇場上映作品となった[18]。また、ピクサーの長編映画が同社と他社の短編映画と同時上映されなかったのは2022年公開の「私ときどきレッサーパンダ」に続き5作目となる。
2022年7月20日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは本作品を同年8月3日からDisney+の見放題作品として追加することを発表した[19]。その後、ウォルト・ディズニー・ジャパンは日本のDisney+については同年8月24日から見放題独占配信を開始することを同月19日に発表した[20]。
上映禁止
イスラム圏である中東やアジアの一部地域[注 3]では本作品の上映が許可されなかったと2022年6月に報じられた。許可されなかった理由については公表されていないが、女性同士がキスを交わす場面があることから、イスラム教では禁忌とされている同性愛が問題視された可能性がある[21][22]。また、中華人民共和国(中国)でも当局が一部場面のカットを要求したが、ディズニー側が拒否したことから、同国での上映も絶望視されていると同月に報じられた[22]。
女性同士のキスシーンが描かれたことについて、一部の保守派が「子どもたちに同性愛を助長する」などと主張して作品を批判する動きをみせたが、バズ・ライトイヤーの声優を務めたクリス・エヴァンスは「本当のところ、あの人たちは大バカ者なんだ」「気弱で、無知で、昔の価値観にしがみつこうとする人たちは、いつだって存在するものです。でも、そういう人たちは、恐竜のように滅びていく。私たちが目指すのは、彼らを意に介さず、前進し、人間らしく成長することを受け入れることだと思います」と反論した[23]。
注釈
出典
- ^ “『トイ・ストーリー』バズ・ライトイヤーの新作映画、初予告が公開!”. シネマトゥデイ. (2021年10月28日) 2023年5月10日閲覧。
- ^ “バズ・ライトイヤー -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2022年7月1日). 2022年7月1日閲覧。
- ^ “鈴木亮平、バズ・ライトイヤー声優に決定!“おもちゃのバズ”のルーツ描く新作で名ゼリフも披露”. シネマトゥデイ. (2022年5月27日) 2022年5月27日閲覧。
- ^ “今田美桜、バズ・ライトイヤーの仲間イジーに! 原点を描く映画で、日本語吹替版に参戦”. 映画.com. (2022年6月3日) 2022年6月3日閲覧。
- ^ “かまいたち・山内健司『バズ・ライトイヤー』ソックス役の日本版声優に”. シネマトゥデイ. (2022年6月7日) 2022年6月7日閲覧。
- ^ a b c d e “りょう、三木眞一郎、磯辺万沙子ら『バズ・ライトイヤー』日本版声優5名発表”. シネマトゥデイ. (2022年6月15日) 2022年6月15日閲覧。
- ^ “DIRECTOR ANGUS MACLANE CALLS CHRIS EVANS 'SUCH A JOY' AS BUZZ IN 'LIGHTYEAR,' PIXAR'S LOVE LETTER TO SCI-FI ADVENTURE MOVIES”. Fandango Media (2021年10月27日). 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月28日閲覧。
- ^ Libbey, Dirk (2019年2月7日). “Toy Story 5? Here's What Tim Allen Says”. CinemaBlend. 2019年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月30日閲覧。
- ^ “『バズ・ライトイヤー』バズの声交代、元祖ティム・アレンが初コメント!「理由」を明かす | TRILL【トリル】”. TRILL. 2022年7月1日閲覧。
- ^ Kinane, Ruth (2019年5月22日). “Tim Allen warned Tom Hanks about the emotional ending to Toy Story 4 before he read it”. Entertainment Weekly. 2021年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月29日閲覧。
- ^ Bonomolo, Cameron (2019年5月26日). “Pixar Not Ruling Out Toy Story 5”. ComicBook.com. 2019年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月12日閲覧。
- ^ Jackson, Angelique (2020年12月10日). “Chris Evans to Voice Buzz Lightyear in Pixar's 'Lightyear,' Disney Announces 'Encanto' With Music by Lin-Manuel Miranda”. Variety. 2020年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月11日閲覧。
- ^ “『バズ・ライトイヤー』バズと仲間たちの冒険は7月1日、幕を開ける!”. アニメージュプラス (2022年2月12日). 2022年4月26日閲覧。
- ^ “ディズニー&ピクサー『ソウルフル・ワールド』劇場公開を見送り、Disney+配信に”. THE RIVER (2020年10月9日). 2022年4月26日閲覧。
- ^ “「ブラック・ウィドウ」、7月に公開延期 ディズニー+で同時配信”. ロイター通信. (2021年3月24日) 2022年4月26日閲覧。
- ^ “ディズニー&ピクサー最新作『私ときどきレッサーパンダ』日本でもディズニープラス独占配信に変更 ─ 劇場公開は見送り”. THE RIVER (2022年1月13日). 2022年4月26日閲覧。
- ^ “ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』新しい公開日は8・21”. ORICON NEWS (2022年4月26日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ “トムホ&クリプラが兄弟役!ピクサー新作『Onward』予告編が公開”. シネマトゥデイ (2019年5月31日). 2022年4月26日閲覧。
- ^ “Disney+@disneyplusのツイート”. Twitter (2022年7月20日). 2022年7月20日閲覧。
- ^ “ディズニープラスにて、映画「バズ・ライトイヤー」の見放題独占配信が決定 8月24日スタート”. GAME Watch (2022年8月19日). 2022年8月19日閲覧。
- ^ “UAE、『バズ・ライトイヤー』上映禁止 女性同士のキス問題視か”. AFP通信 (2022年6月14日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ a b “「バズ・ライトイヤー」、14カ国で上映禁止 同性カップル描写巡り”. ロイター通信. (2022年6月14日) 2022年6月15日閲覧。
- ^ “同性キスシーンを批判する人は「大バカ者」。バズ・ライトイヤー主演俳優がピシャリと反論”. HuffPost (2022年6月17日). 2022年6月27日閲覧。
- バズ・ライトイヤー (映画)のページへのリンク