ハリー・ポッターシリーズの魔法一覧 その他の魔法

ハリー・ポッターシリーズの魔法一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 06:19 UTC 版)

その他の魔法

魔法にまつわる用語

移動キー / ポートキー(Portkey)
瞬間移動ができる魔法。移動キーに触れることで移動できる。「ポータス」(Portus) という呪文によって移動キーを作成。定められた時間に、定められた場所に到着できるようにすることが一般的。キー(鍵)になる物体は、なんでもよい。姿現わし / 姿くらましよりも安全性が高く、複数人が同時に移動でき、かつ未成年者でも合法的に利用可能。
姿あらわし (Apparition) / 姿くらまし (Disapparition)
特定の場所から姿を消し、その後別の場所に出現する魔法。姿を消すことを「姿くらまし」、別の場所に出現することを「姿あらわし」という。姿をくらます瞬間と、現す瞬間に「ポン」「バシッ」という大きな音がする。
この魔法を使うためには、「どこへ」「どうしても」「どういう意図で」という3D[注 12]を強く意識する必要がある。
難易度の高い術で、失敗した場合、身体が「ばらけ[注 13]」ることもある。そのため、魔法省には「姿あらわし」を指導する教官が存在しており、試験を合格した魔法使い以外はこの術を使ってはならないと定められている。なお、試験を受験できるのは17歳以上であり、そのため未成年者は術を行使できないが、術を行使できる魔法使いに掴まることで「付き添い姿現わし / 付き添い姿くらまし」をすることは可能。距離が長くなればなるほど難易度が上がり、高度な術を持つ魔法使いでなければこの術で大陸横断を試みるのは賢明とは言えない。
この術を無効化する呪文も存在し、ホグワーツ城の敷地内では「姿あらわし」も「姿くらまし」も使えないようになっている。
屋敷しもべ妖精もこの術を使うことができる。ただし、屋敷しもべ妖精の魔法は魔法使いの魔法とは異なるため、ホグワーツ城内および魔法使いができないようにされている場所でも「姿あらわし/姿くらまし」ができる。
姿くらまし防止呪文
第5巻に登場。神秘部の戦いでアルバス・ダンブルドア死喰い人を拘束し、逃走を阻止する。
憂いの篩(うれいのふるい) / ペンシーブ (Pensieve)
第4巻で初登場。浅い石製の盆で、外縁にはルーン文字などが彫られている。なかは光を放つ、気体のようでもあり、液体のようでもある銀白色の物質で満たされている。こめかみに杖をあてると、その人物の「記憶」を糸状にして放出できる。「記憶」は瓶に保存でき、憂いの篩の中に入れることで、「記憶」を見ることができる。
盆に顔を近づけて覗き込むと、「記憶」の中に入り込んだように追体験できる。顔を近づけなくても、杖で憂いの篩をつつくと、「記憶」の中の人物が浮かび上がってくる。
逆転時計(タイムターナー)
第3巻でハーマイオニーがすべての講義を受けようと、マクゴナガルが魔法省から借りた、時間を戻せる時計。
破れぬ誓い (Unbreakable Vow)
第6巻に登場。ふたりが跪くように向かい合って座り、手を握りあう。それから「結び手」と呼ばれる保証人が、握りあった手の上に杖の先を置く。ふたりが口頭で約束を交わし、互いが合意するごとに、杖先から細い舌のような眩しい炎が飛び出し、灼熱した赤い紐のようにふたりに巻きつく。この巻きつきが完了すると誓いが成立する。この誓いを破った者は死ぬと言われている。
作中では、スネイプとナルシッサ・マルフォイの間でドラコを守るべく「破れぬ誓い」が結ばれる。このほかには、フレッド・ウィーズリーが幼少期に面白半分でロンと誓いを結ぼうとしたことがあるが、父アーサー・ウィーズリーに止められ、このときのみ本気で怒られたことがある。
『黒い魔法使いの誕生』では、ユスフ・カーマが父親のムスタファ・カーマが死亡する間際に、ムスタファの妻ロレナを奪ったコーヴァス・レストレンジ・シニアの愛する者を必ず殺すようにという誓いの下に、ユスフ・カーマに刻み込まれた。
忠誠の術 (Fidelius Charm)
生きた人間に秘密を封じ「秘密の守人」とする。秘密を持つ当人か、守人が漏らさない限り、封じた秘密が外部に漏れることはない。つまり、守人から秘密を教えられていない人間は、「秘密」の間近にいてもその存在に気付くことはない。
秘密を知るには守人から直接[注 14]教えてもらう必要があり、守人でなければ秘密を知っていても他の人間に秘密を明かすことはできない[注 15]
なお、邸宅の所在地を「秘密」にする場合、その家の住人自身が守人になることも可能。また内部の人間は、外部との境界内では姿くらましをすることはできない。
守人が死亡した場合でも忠誠の術は解けないが、秘密を明かされた人が全員「秘密の守人」になり、秘密が漏洩する危険性が増す[注 16]
作中では、ピーター・ペティグリューがジェームズ・ポッター一家の所在地の「秘密の守人」になったが、裏切ってヴォルデモートに伝えたため、ジェームズとその妻リリーが死亡した。また、アーサー・ウィーズリーがミュリエル・プルウェット邸の所在地の、ビル・ウィーズリーが自宅「貝殻の家」の所在地の、それぞれ「秘密の守人」となる。
17歳未満の者の周囲での魔法行為を嗅ぎ出す呪文 (The charm that detects magical activity around under-seventeens)
魔法省が未成年の魔法を発見する方法。通称「臭い」とも呼ばれる。17歳未満の未成年魔法使い[注 17]にかけられており、魔法を使うとそのことが魔法省に探知される仕組み。
魔法の行使自体を探知するのみであり、明確な実行者まで割り出すことはできない。魔法が行使された地点の近辺にいた未成年魔法使いをその実行者として特定するもようである[注 18]
呪文を使う必要がない方法による移動(箒、天馬、シリウス所有のバイク、アーサー所有のフォード・アングリア)には反応しない。
七変化 (Metamorphmagus)
第5巻で初登場。生まれつきの能力で、みずからの外見を自由自在に変えることができる。作中ではニンファドーラ・トンクスが唯一この能力を有する。また、能力を持たずに生まれた者が習得するのは非常に困難であり、ほぼ不可能とされている。

呪文が不明な魔法

目くらまし術 (Disillusionment Charm)
対象を周囲の質感・色彩に同化させる魔法。保護色と同様の効果が得られる呪文であり、ハリーは初めてこの魔法をかけられた際に「人間カメレオンになったようだ」と述べる[7]
この術を行使された者は、身体に冷たいものが流れるような感覚を覚える。一方で術を解除されたときは、身体に熱いものが流れるような感覚を覚える。
天馬やヒッポグリフなど、一部の魔法生物は飼う際にこの魔法をかける義務がある。
悪霊の火 (Fiendfyre)
呪われた火。キメラドラゴンなどに形状を変え、意思を持っているかのように襲いかかる。
分霊箱を破壊することができるほど強力な炎だが、その分制御は難しく、第7巻でこの魔法を行使したビンセント・クラッブ(映画版ではグレゴリー・ゴイル)はこの魔法を制御できずに部屋を火事にし、杖を捨てて逃げようとするが手を滑らせて火の海に落ち焼死する。
なお、映画版では原作小説に先駆けて『不死鳥の騎士団』で登場する。魔法省神秘部において、ヴォルデモートがダンブルドアに対して使用するが、このとき炎はバジリスクに形状を変える。
闇の魔術に対する防衛術教授の座に対する呪い
闇の魔術に対する防衛術教授に就任した者は、1年を超えて在籍することは出来ないという呪い[8][9]。ダンブルドアはこれをヴォルデモートがかけた呪いだと判断しており、ヴォルデモートの死とともにこの呪いは解消したとされる[10]
検知不可能拡大呪文
第2巻で初登場。アーサーの車フォード・アングリアにかけられており、ウィーズリー家10人とハリーを乗せる。第3巻や第6巻では魔法省の車、第5巻ではマンダンガスの車、第7巻では分霊箱探しに所持していたハーマイオニーのビーズバックにかけられる。『ファンタスティック・ビースト』シリーズでは、ニュート・スキャマンダーのトランクに無数にかけられている。
元気の出る呪文 (Cheering Charm)
第3巻に登場。笑いながら大満足の気分に浸れる呪文。やり過ぎると笑いが止まらなくなる。
炎凍結術 (Flame-Freezing Charm)
第3巻に登場。中世の魔女たちが火刑に対抗した術。この呪文を施すと火あぶりにされても平気になり、炎に柔らかくくすぐられるような感触がする。
消火呪文 (extinguishing spell)
第4巻に登場。炎を消す呪文。第一の課題のためにドラゴンを連れてきたチャーリー・ウィーズリーやその仲間たちは、いつでもこの呪文をかけられるように準備していた。
ゴシゴシ呪文 (Scouring Charm)
第4巻に登場。ハーマイオニーが爪の間に入り込んだカエルのはらわたを取り除くために、ネビルに教える呪文。
取り替え呪文 (Switching Spell)
第4巻に登場。ネビルはうっかり自分の耳を、サボテンに移植する。また、第一の課題の準備のときに、この呪文でドラゴンの牙をマシュマロに取り替えれば少しは危険ではなくなるとハーマイオニーが言う。
結膜炎の呪い (Conjunctivitis curse)
第4巻と第5巻に登場。第一の課題でビクトール・クラムが使う呪文。ドラゴンの一番の弱点は目であり、この呪文をかけられると苦しがって暴れる。第5巻では巨人に掴まれたハグリッドを助けるためにボーバトン校の校長、オリンペ・マクシームが使用する。
旱魃の呪文 (Drought Charm)
第4巻に登場。水溜りや池を干上がらせる呪文。湖には効果がない。
泡頭呪文 (Bubble-Head Charm)
第4巻に登場。頭を空気の泡で覆う呪文。水中でも息ができるようになる。第二の課題の時にセドリック・ディゴリーフラー・デラクールが使う。
くらげ足の呪い (Jelly-Legs Jinx)
第4巻に登場。足をくにゃくにゃにする呪い。できものの呪い[注 19]と一緒に使うと呪文が混ざり、顔中にくらげの足を生やす効果がある。
割れない呪文 (Unbreakable Charm)
第4巻に登場。ハーマイオニーは、この魔法をかけた瓶にリータ・スキーターを閉じ込める。
消却呪文 (Obliteration Charm)
第5巻に登場。ハグリッドの小屋から城に帰るとき、ハーマイオニーが雪の上に足跡を残さないために使う。
カンニング防止呪文 (anti-cheating charm)
第5巻に登場。O.W.L筆記試験のペーパーに厳しくかけられる。
邪魔よけ呪文 (Imperturbable Charm)
第5巻に登場。扉などへの接触を防ぐ呪文。モリーが会議の盗聴を防ぐために扉に掛ける。この呪文がかかった扉に「クソ爆弾」を投げつけると接触できずに跳ね返り、隙間から伸び耳を侵入させることもできなくなる。
永久粘着呪文 (Permanent Sticking Charm)
第5巻に登場。シリウス・ブラックの母親が自分の肖像画の裏に仕掛けた呪文。この呪文で貼り付けられたものは、何をやっても剥がすことができない。
変幻自在術 (Protean charm)
第5巻に登場。ハーマイオニーがダンブルドア軍団メンバーに渡す偽金貨にかける呪文。ハリーの金貨の数字(次の集会の日付と時刻)を変更すると全員の金貨の数字が変わる。N.E.W.T試験レベルの高等技術。
侵入者避け (Intruder Charm)
第6巻に登場。これをかけた区域に誰かが侵入すると警戒音で知らせる呪文。スラグホーンは入浴中で聞こえなかったと言う。
凍結呪文 (Freezing Charm)
第6巻に登場。スラグホーンがマグルの家の防犯ブザーにかけた呪文。
引き伸ばし呪文 (Stretching Jinx)
第6巻に登場。ハリーの身長の伸びを見てモリーがこの呪文にかけられたようだと言う。
侵入者避け呪文 (Anti-intruder Jinx)
警備措置が強化されたホグワーツのいたるところにかけられた呪文。アロホモーラも効かず、城壁をよじ登ることもできなくなる。
スカーピンの暴露呪文 (Scarpin's Revelaspell)
第6巻に登場。魔法毒薬の成分を正確に同定できる呪文。
補充呪文 (Refilling Charm)
第6巻に登場。ハグリッドとスラグホーンがアラゴグの死を偲んで酒盛りをするとき、なくなりかけた酒を補充するためにハリーが酒瓶にかける呪文。
単独飛行魔術 (Unsupported flight)
クィディッチ今昔』 (Quidditch Through the Ages) によれば、魔法使いが変身術や道具を用いずに飛行するような呪文は存在しない[11][注 20]。例外はヴォルデモートであり、第7巻第4章「七人のポッター」でヴォルデモートは、箒なしに飛行する。30章「セブルス・スネイプ去る」でセブルス・スネイプも手ぶらで飛行するが、これもヴォルデモートに教えられたのではないかと作中で説明される(蝙蝠に比喩されるが、著者のローリングによればセブルス・スネイプが蝙蝠に変身することはない[12])。
クッション呪文 (Cushioning Charm)
第7巻に登場。グリンゴッツでトロッコから空中に投げ出されたときにハーマイオニーが使う呪文。無重力状態で地面に着地できる。また、飛行用箒には座り心地をよくするためにこの呪文がかけられており、見えない座布団効果がある。
双子の呪文[注 21] (Gemino Curse)
第7巻に登場。この呪文がかかった物に触れると分裂する。触れ続けると際限なく、分裂を繰り返す。ロンがうっかり蹴ったゴブレットは20個ほどに増える。
燃焼の呪い (Flagrante Curse)
第7巻に登場。この呪文がかかった物に触れると高熱を発し、接触した部分が焼け焦げたり火脹れになったりする。
夜鳴き呪文 (Caterwauling Charm)
第7巻に登場。この呪文に引っかかると「ギャーッ」という叫び声が辺りに響く。死喰い人がハリーたちを探すためにホグズミードにかける。
蜂刺しの呪い (Stinging Jinx)
第7巻に登場。「バーン」という音とともに白い光が放たれる。この呪文が炸裂した部分には激痛が走り、あっという間に膨れ上がっていく。ハーマイオニーにこの呪文をかけられたハリーの顔は目鼻の見分けが付かないほど膨れ上がり、酷いアレルギーでも起こしたように腫れる。

「忍びの地図」関連

ホグワーツ魔法魔術学校の地図・「忍びの地図」に関連する呪文。

われ、ここに誓う。われ、よからぬことをたくらむ者なり (I solemnly swear that I am up to no good.)
忍びの地図を使うときに唱える。
映画では前半が省略され、「われ、よからぬことをたくらむ者なり」と短縮されている。
いたずら完了! (Mischief managed!)
忍びの地図を使ったあと、地図を羊皮紙に戻す呪文。
汝の秘密を現せ
スネイプが忍びの地図に対して使う呪文。ただしこの際、地図は現れない。
ディセンディウム (Dissendium)(降下)
ホグワーツ城からハニーデュークスへの抜け道を開くために必要な呪文。ホグワーツ城4階の「隻眼の魔女」の石像に向かってこの呪文を唱えると、隠されていた抜け道が出現する。
映画では「分解せよ」と訳されており、『死の秘宝 PART1』ではスリザリンのロケットを破壊しようとして使用されるが、ロケットに傷すら与えられない。

「半純血のプリンス」関連

セブルス・スネイプがホグワーツ在学時代に開発したとされる呪文。

セクタムセンプラ(Sectumsempra / 切り裂け)
対象人物の身体を切り裂くことができる。「切り裂く」という効果には2種類あり、呪文が命中した箇所が切り傷になる場合[注 22]と、呪文が命中した身体の部位を切り離す場合[注 23]がある。切り裂かれた箇所から血が噴出するため、放置してそのまま出血死に追い込むことも可能。
ルーピンによれば、この呪文は昔から「半純血のプリンス」の十八番だったらしい。
ハリーは呪文の意味を知らずにマルフォイに対して使用し、怪我をおわせる。
映画版での反対呪文は「ヴァルネラ・サネントゥール」。
マフリアート(Muffliato / 耳塞ぎ)
周囲の人に謎の雑音を聞かせ、会話が盗み聞きされないようにする。
ラングロック(Langlock / 舌縛り)
舌を口蓋に貼り付ける。 第6巻でハリーが、第7巻でムーディが使用。
レヴィコーパス(Levicorpus / 身体浮上)
対象人物の踝を見えない力で吊り上げて、強制的に空中に浮かせる。反対呪文は「リベラコーパス(Liberacorpus / 身体自由)」。
原作小説では、「上級魔法薬」への書き込みのうしろに、「(無)」とあり、無言呪文であることを示している。
ハーマイオニーは、クィディッチ・ワールドカップのときに死喰い人がマグルを空中で回転させていた呪文はこの呪文と同一のものと考える。
小説では第6巻で初めて登場するが、映画『不死鳥の騎士団』ではルーナ・ラブグッドがこの呪文を使用する。映画では「浮上せよ」と訳されている。

注釈

  1. ^ 第7巻『死の秘宝』で防衛呪文の重ねがけを行うときに、教師たちが呪文を唱える。
  2. ^ 例として後述の「フィニート・インカンターテム(Finito Incantatem、呪文よ終われ)」が原型なのに対して、省略形「フィニート」だけでも同じ効果が得られる。
  3. ^ 鼻呪いとクラゲ足の呪いを同時に使うと身体じゅうにクラゲの足が生える。
  4. ^ 例外もあり、「ロコモーター」という呪文は、第1巻『賢者の石』では足を硬直させる呪い (Leg-Locker Curse) として、第5巻『不死鳥の騎士団』では物を移動させる魔法 (Locomotion Charm) として登場する。
  5. ^ 幻の動物とその生息地』ではレシフォールドという魔法生物への唯一の対抗手段としても紹介されている。
  6. ^ 現実にあったことではない想像でも使用可能で、第5巻ではドローレス・アンブリッジの解任を想像して使用する場面がある。
  7. ^ 作中ではニンファドーラ・トンクス、セブルス・スネイプのふたりが該当。それぞれ、トンクスはおそらくは狼人間(のちに夫となる人狼リーマス・ルーピンの影響)、スネイプは牝鹿(長年の思い人であるリリー・ポッターの守護霊と同じ)になっている。
  8. ^ 魔法使い・魔女にとっての重要な武器として、おもに杖。
  9. ^ ヴォルデモートバーサ・ジョーキンズにかけられた忘却術を破り、聞き出した情報をもとに三大魔法学校対抗試合に罠を仕掛ける。
  10. ^ 第7巻において、グリンゴッツでトロッコから空中に投げ出された際にもハーマイオニーがクッション呪文を使用するが、呪文名は記されていない。映画の同場面では「アレスト・モメンタム」が使用されている。
  11. ^ この呪文で死亡したトム・リドル・シニア一家を検死したマグルの医師団は「毒殺、刺殺、射殺、絞殺、窒息の跡もなく、死亡していること以外は、健康な状態と全く変わらない」と報告した。医師団は、(死体に何とか異常を見つけようと決意したように)「それぞれの顔には恐怖の表情が見られた」と記している。
  12. ^ 原書では「Destination,Determination,Deliberation」。
  13. ^ 術を行使した際、身体の一部がその場に残ること。原書では「splinch」と表記されるが、これは作者ローリングの造語である。
  14. ^ 守人本人が書いた手紙でもよい。
  15. ^ 第6巻でスネイプはベラトリックスに対し、自分は不死鳥の騎士団の本部の場所を知っているが、自分は守人ではないため教えられないと話す。
  16. ^ 不死鳥の騎士団本部の守人だったダンブルドアの死後は、本部の場所を打ち明けられていた団員全員が守人になる。しかし「守人は20人ほど居るから、『忠誠の術』も相当弱まっている」とアーサーが語る。第7巻前半ではハーマイオニーがヤックスリーを連れたまま騎士団本部に姿現しを行ない、秘密を明かすかたちとなる。
  17. ^ 魔法界では17歳以上を成人としている。
  18. ^ 第2巻でドビーが使った浮遊術がハリーの仕業とされ、ハリー宛に魔法不適正使用取締局からの警告文が届く。また、第7巻において「臭い」をつけているという理由から、ムーディらはハリーを付き添い姿くらましさせることを回避する。
  19. ^ 原書では「Furnunculus curse」となっているので「ファーナンキュラス、鼻呪い」のこと。
  20. ^ 以下は『クィディッチ今昔』の15ページからの引用[11]
    人の姿のままで、なんの助けも借りずに飛ぶことを可能にするような呪文は、いまだに考案されてはいない。

    羽のある動物に変身できる数少ない「動物もどき(アニメーガス)」は、飛ぶことができるが、これはごく稀な例である。コウモリに変身した魔女や魔法使いは、空中に舞い上がることができるが、なにしろコウモリの脳みそでは、飛び上がった瞬間、どこに行くつもりだったか忘れてしまうに違いない。

    浮上術はごく普通に行われるが、我々の祖先は、たかだか地上1.5メートルに浮かんでいるだけでは満足できなかった。もっと何かしたかった。羽を生やすという手間なしに、鳥のように飛びたかった[11]
  21. ^ 原書では「Gemino and Flagrante Curses」だが、邦訳は「『双子の呪文』と『燃焼の呪い』」となっている。
  22. ^ 第5巻第28章で、この呪文が命中したジェームズ・ポッターの頬がぱっくりと割れる。
  23. ^ 第7巻第5章で、この呪文が命中したジョージ・ウィーズリーは左耳を失う。
  24. ^ 第1巻第16章で、「スネイプにしかけたのと同じリンドウ色の炎が植物めがけて噴射した」という記述がある。

出典

  1. ^ クリストファー・ベルトン『「ハリー・ポッター」が英語で楽しく読める本』コスモピア、2006年、239頁。
  2. ^ J・K・ローリング公式HP(日本語版)そのほかのこと>その他>呪文の定義
  3. ^ J・K・ローリング公式HP(英語テキスト版)あ Stuff>Miscellaneous>Spell Definitions
  4. ^ 第5巻第28章「スネイプの最悪の記憶」。
  5. ^ 第5巻第33章「闘争と逃走」。
  6. ^ 第4巻第9章「恐怖の敗北」。
  7. ^ 第5巻第3章。
  8. ^ Eleanor Bley Griffiths (2018年3月15日). “JK Rowling reveals the curse on Defence Against the Dark Arts teachers in Harry Potter was inspired by Spinal Tap”. Radio Times. 2020年9月14日閲覧。
  9. ^ 2010: "J.K. Rowling at the White House Easter Egg Roll"”. Accio Quote. 2020年9月14日閲覧。 “"(...) because the job was cursed, as you know."”
  10. ^ Kara Hedash (2020年1月25日). “Harry Potter: How Voldemort Cursed The Defense Against The Dark Arts Position”. ScreenRant英語版. 2020年9月14日閲覧。
  11. ^ a b c ローリング 2001, p. 15.
  12. ^ Ashley Ross (2014年12月17日). “J.K. Rowling Debunks Severus Snape Rumor”. Time. 2020年9月14日閲覧。





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