ハリー・ポーレット (第4代ボルトン公爵)とは? わかりやすく解説

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ハリー・ポーレット (第4代ボルトン公爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 04:32 UTC 版)

閣下英語版
第4代ボルトン公爵
PC
ハンプシャー統監
任期
1754年 – 1758年
個人情報
生誕 1691年7月24日
死没 1759年10月9日
配偶者 キャサリン・パリー
子供 チャールズ
ハリー英語版
ヘンリエッタ
キャサリン
第2代ボルトン公爵チャールズ・ポーレット
フランシス・ラムスデン

第4代ボルトン公爵ハリー・ポーレット英語: Harry Powlett, 4th Duke of Bolton PC1691年7月24日1759年10月9日)は、グレートブリテン王国の貴族、ホイッグ党所属の政治家。1715年から1754年まで庶民院議員を務めた後、貴族院に移籍した。また、1754年までハリー・ポーレット卿儀礼称号を使用した。

生涯

初期の経歴

1691年7月24日、第2代ボルトン公爵チャールズ・ポーレットとフランシス・ラムスデン(Frances Ramsden)の次男として生まれた[1]。最初はイギリス海軍の軍人になり[2]スペイン継承戦争中の1710年にポルトガル王国初代ゴールウェイ伯爵ヘンリー・デ・マシューエー=ド=カン英語版を務めた[2]

政歴

1715年イギリス総選挙セント・アイヴス選挙区英語版から出馬して庶民院議員に当選[3]1722年イギリス総選挙ハンプシャー選挙区英語版に鞍替えした[4]1734年イギリス総選挙ではハンプシャー選挙区のほかにもヤーマス選挙区英語版で当選したが、ハンプシャー選挙区では異議申立て英語版があったため、1737年にポーレットの当選が確定するまでヤーマス選挙区の議員として登院、以降はハンプシャー選挙区の議員として登院した[5]

ウォルポール内閣では1733年6月に海軍本部委員会英語版に入り[6]、1738年3月には上級海軍卿に昇進したが[7]、1742年3月にウォルポール内閣が倒れると自身も辞任を余儀なくされた[6]。以降は1742年から1754年までロンドン塔総督英語版を、1754年から1755年までグラモーガン統監英語版を、1754年から1758年までハンプシャー統監を務め、1755年1月9日に枢密顧問官に任命された[2]

1754年に兄チャールズの死去に伴いボルトン公爵の爵位を継承した[1]。1759年10月9日に死去、長男チャールズが爵位を継承した[2]

家族

ハックウッド・パーク英語版、1818年。

ポーレットはキャサリン・パリー(Catherine Parry、1744年4月25日没、フランシス・パリーの娘)と結婚、2男2女をもうけた[2]

  • チャールズ(1765年没) - 第5代ボルトン公爵
  • ハリー英語版(1720年 – 1794年) - 第6代ボルトン公爵
  • ヘンリエッタ(1753年12月22日没) - 1741年7月12日、ロバート・コールブルック英語版(1784年没)と結婚、子供なし
  • キャサリン(1775年没) - ウィリアム・アッシュと結婚、1734年にアダム・ドラモンド英語版と再婚、子供なし

ボルトン公爵の財産にはハンプシャーのハックウッド・パーク英語版、ノースヨークシャーのボルトン・ホール英語版、ウィルトシャーのエディントン英語版、ドーセットのフック・コート英語版などがある[8]

脚注

  1. ^ a b (英語) Burke's Peerage (99th edition ed.). (1949). p. 2154. https://archive.org/details/burkesgenealogic1949unse/page/2154 
  2. ^ a b c d e Powlett, Lord Harry (1691-1759), of Edington, Wiltshire”. History of Parliament. 2017年8月4日閲覧。
  3. ^ Stooks Smith 1973, p. 47.
  4. ^ Stooks Smith 1973, pp. 121–122.
  5. ^ Stooks Smith 1973, p. 520.
  6. ^ a b Sainty, JC, Lord High Admiral and Commissioners of the Admiralty 1660-1870, Office-Holders in Modern Britain: Volume 4: Admiralty Officials 1660-1870 (1975), pp. 18-31.” (英語). 2009年9月4日閲覧。
  7. ^ Rodger 1979, pp. 51–52.
  8. ^ The Peerage of England; Containing a Genealogical and Historical ..., Volume 1. p. 236 

参考文献

  • Rodger, N.A.M. (1979). The Admiralty. Offices of State (英語). Lavenham: T. Dalton Ltd. ISBN 0900963948
  • Stooks Smith, Henry (1973) [1844–1850]. Craig, F. W. S. (ed.). The Parliaments of England (英語) (2nd ed.). Chichester: Parliamentary Research Services. ISBN 0-900178-13-2
グレートブリテン議会英語版
先代
ジョン・ホプキンス英語版
サー・ウィリアム・ペンダーヴス
庶民院議員(セント・アイヴス選挙区英語版選出)
1715年1722年
同職:サー・ジョン・ホバート準男爵
次代
サー・ジョン・ホバート準男爵
ヘンリー・ノリス英語版
先代
ジョージ・ピット英語版
ナッソー・ポーレット英語版
庶民院議員(ハンプシャー選挙区英語版選出)
1722年 – 1754年
同職:ナッソー・ポーレット英語版 1722年 – 1727年
サー・ジョン・コープ準男爵英語版 1727年 – 1734年
エドワード・ライル英語版 1734年 – 1741年
サー・ポーレット・シンジョン準男爵英語版 1741年 – 1747年
フランシス・ホイットランド 1747年 – 1751年
アレクサンダー・シスルスウェイト 1751年 – 1754年
次代
アレクサンダー・シスルスウェイト
ウィンチェスター侯爵
先代
モーリス・ボックランド英語版
ポール・バーラード
庶民院議員(ヤーマス選挙区英語版選出)
1734年 – 1737年
同職:ポール・バーラード
トマス・ギブソン英語版
次代
アンソニー・チュート
トマス・ギブソン英語版
軍職
先代
アーチボルド・ハミルトン英語版
上級海軍卿
1738年 – 1742年
次代
アーチボルド・ハミルトン英語版
名誉職
先代
ハットン・コンプトン
ロンドン塔総督英語版
1742年 – 1754年
次代
ウィンチェスター侯爵
先代
ボルトン公爵
ハンプシャー統監
1754年 – 1758年
ドーセット副提督英語版
1755年 – 1759年
ハンプシャー副提督英語版
1755年 – 1759年
イングランドの爵位
先代
チャールズ・ポーレット
ボルトン公爵
1754年 – 1759年
次代
チャールズ・ポーレット



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