ハゲネ ハゲネの概要

ハゲネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/11 04:25 UTC 版)

ワーグナーの楽劇『神々の黄昏』の一場面、ハーゲン(ハゲネに相当)に話しかけるアルベリッヒ。アーサー・ラッカム

概要

ニーベルンゲンの歌』においては「トロニエのハゲネ」と呼ばれている。おそらく、「トロニエ」はヘントを意味すると考えられている。ドイツの伝承によれば、ハゲネは残酷で、執念深く凶暴な人物として描写される。また、『シズレクのサガ』では、ハゲネは完全な人間ではなく、エルフの血をひくとされる。これらの物語において、ハゲネはシグルズと狩猟に出かけた際、シグルトの弱点をついて謀殺している。このような人物像はワーグナーの『ニーベルングの指環』においても見ることができ、ハゲネは黄金の指輪を盗みだすためにジークフリートを殺している。北欧の伝承では、ハゲネはホグニという人物と同一視されており、シグルズ(ジークフリートに相当する)を殺す役目はグンナルとホグニの弟であるグットルムのものになっている。もっとも、グットルムをけしかけてシグルズを殺させたのはホグニやグンナルである。

ドイツの伝承では、グンテルとハゲネはニーベルング族で最後まで生き残った人間である。ハゲネはグンテルが生きている限り、ニーベルングの財宝が隠してある場所を明らかにすることを拒んだ。そしてグンテルが殺されても、やはり秘密を漏らすことはなかった。また、北欧の伝承ではグンナルの方がホグニの生きている間は秘密を言うことを拒否しており、これによってホグニは殺されている。




「ハゲネ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハゲネ」の関連用語

ハゲネのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハゲネのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハゲネ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS