ノラと皇女と野良猫ハート 概要

ノラと皇女と野良猫ハート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 04:03 UTC 版)

概要

本作はHARUKAZEの第2作であり、2013年5月31日発売のデビュー作『らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!』から2年9か月後に発売された。企画・シナリオ・ディレクションはHARUKAZEの代表であるはとが担当した[2]。原画は前作での3人の原画家の一人だった大空樹により描かれ、SDキャラデザインは日下部ハルカが担当した[2]。HARUKAZEの広報担当であるなかがわによれば、作品の制作は『らぶおぶ』の発売から1か月後の2013年7月に開始されたという[3][4]

現代の日本を舞台とした学園恋愛アドベンチャーゲームであり、主要なヒロインは4人。地上世界に住むごく普通の少年・ノラが、冥界の皇女・パトリシアの魔法によって猫の姿にされてしまうというファンタジー作品である。企画者のはとによれば、本作品のテーマは「死生観」とされており、ヒロインのパトリシアが冥界の皇女であったり、主人公のノラが母親と死別していることなどに表れている[5]。本作品は通常のアドベンチャーゲームと同様に、ストーリーは主人公であるノラの視点で語られてゆくが、時おり朝ドラ時代劇のようなナレーション(声:涼森ちさと[6])が入ることもある[5]。これには企画者にしてシナリオライターであるはとが、演劇鑑賞を趣味としていることが関係している[2][5]

2015年8月14日、「コミックマーケット88」の開催日にティザーサイトが開設され、制作が発表された[7]。その後、8月21日にアダルトゲーム雑誌の「TECH GIAN」「PUSH!!」の2015年10月号などにて正式に発表され、作品のストーリーやキャラクターなどの概要が明らかになった。当初の発表ではタイトルは『ノラと皇女と野良猫ハート -Nora, Princess, and Stray Cat.-』とされていた[8][9][注 1]

2015年11月27日より予約が開始され[10][11]秋葉原の4店舗(ソフマップとらのあなげっちゅ屋メディオ!)で予約数が第1位となった[12]。2015年12月29日、HARUKAZE公式サイトおよび「コミックマーケット89」にて「ショートTVアニメ化」が発表された[13][14]。2016年1月20日にGetchu.com他にてゲームの体験版が公開された[15][16]。2016年1月31日にマスターアップが発表された[17]。2月26日の発売日には秋葉原で記念イベントが開催され[18]、公式サイトでは修正ファイルが公開された[19]

ゲームの初回限定版に封入されたチラシにて、本作のビジュアルファンブックが「TECHGIAN STYLE」レーベルにて制作決定となったことが告知された。同書には、おまけシナリオが収録されたアペンドディスクが付属された。

2017年9月28日にPlayStation Vita版ゲーム[注 2]が、同年10月27日にはPCゲーム版続編『ノラと皇女と野良猫ハート2 -Nora, Princess and Crying Cat.』が発売。続編には新キャラクター4人に加え、前作のサブキャラだった3人がヒロインとして昇格している。

2018年10月25日にPlayStation 4とNintendo Switch(HD)版が発売され、2019年2月28日に「2」の家庭用ゲーム機(PS4/PS Vita/Switch)版が発売された[注 2]

2021年2月26日に5周年を記念して新規アペンドの『ノラと皇女と野良猫ハート ネコのお考え100連発!!』と『ノラと皇女と野良猫ハート1+2 5周年記念コンプリートパック -5th Anniversary Edition-』が発売。[20]

本編のシナリオライターである「はと」は続編にもかかわっており、ねとらぼとのインタビューの中で「続編でも会話のリズム感を重視している」と述べている[21]


  1. ^ タイトルロゴには Nora, Princess, and Stray cat.(ノラと皇女と野良猫。)という英語の題名が併記されている。
  2. ^ a b コンシューマー版では18禁シナリオやCGを削除し、シナリオの大幅改定や描きおろしCG追加のアレンジを施している。
  3. ^ PS4版においては、パンチラシーンの一部が修正となっていることに加え、シャチの後ろにユウキが立つ場面では、シャチの身体に大量の白い光が描かれている[36]
  4. ^ この回の「ネコのお考え」は田中ちゃんによる戦車の解説に終始した。
  5. ^ パトリシア/ユウラシア/明日原ユウキ、ブラのカップの話により次回予告無し。
  6. ^ ユウラシア/高田ノブチナ/明日原ユウキによる殺人事件しりとりのため、次回予告無し。





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