ニッポン放送 サテライトスタジオ

ニッポン放送

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/08 05:38 UTC 版)

サテライトスタジオ

ニッポン放送は1960年代前半、当時テレビに押され気味だったラジオの媒体価値を高めるべく、ラジオがより身近な存在である事をアピール。局舎以外に公開スタジオを設置する事となり、これをサテライトスタジオ(通称・サテスタ)と呼んだ。このサテスタ作戦は成功し、文化放送は追従したが、TBSラジオは街頭中継に力を入れた(=ラジオカーの増強)こともあり追従はしなかった。

中継車

4年毎に車両更新され、ラジオカーの最大出力は50W。中継は、霞が関ビルディング筑波山双子山に設置された基地局に送られ、そこから専用回線を使って本社に送られる。2018年時点の車両には、車体正面と側面にニッポン放送のロゴとフジサンケイグループの目玉マークが描かれている。但し、FMカーの側面にはワイドFMのコールサインである「FM93」のロゴが描かれている。ロゴナンバープレートは希望番号制度導入以降、全車AM放送周波数の「12-42」にて登録されている

歴史

旧ラジオカー(車種:トヨタ・ランドクルーザー80)

1959年(昭和34年)に日本のラジオ局で初めての交通情報番組「ハイウエーニュース」を放送開始し、1960年頃に主要13交差点の混雑状況を報じる「交通ニュース」も放送開始。その後アメリカのラジオ局にならい「ニッポン放送ヘリ情報」と題してヘリコプターから交通情報や報道を行っていたが、日本道路交通情報センターが設置されたためヘリコプターを廃止。その後1970年(昭和45年)3月2日に街角からのリポート・報道中継を目的として、中波民放ラジオ局としては初めてラジオカーを導入。その後、各局が追随した。当初は2台(セダン型の車両を使用 愛称:ニッポン1号・ニッポン2号 塗装は、緑と白の塗り分け)で、JAFのロードサービス隊員が乗車していた。

ラジオカー

FMカー

ラジオカーの電波が受信基地に届かない場合に、ラジオカーの電波を受信基地まで2段中継するために使われる。他の車に比べ出力の大きい送信機を搭載。

その他

旧ウェザーカー(車種:トヨタ・エスティマ

ID

開局当時から、民間放送では唯一、君が代が演奏されている。1998年(平成10年)3月までは毎日の放送開始=24時間放送に移行後は1日の起点時間に毎日演奏されていたが、同年4月以後は月曜日と土曜日の早朝の開始(起点)時間に演奏されるのみとなり、火 - 金曜日と日曜日の早朝のジャンクションは、フランク・ミルズの「街角のカフェ(from a sidewalk cafe)」の演奏と共にアナウンスが行われていた。2015年12月現在、基本的にIDの放送は日曜の早朝と月曜の早朝のみとなった。

【日曜の早朝】 4:28頃に『オールナイトニッポンR』のCM枠内で、「ニッポン放送今週の推薦曲」のあとに増山さやか飯田浩司によるものが週替わりで[注 14] 流される。4:29.40から4:30.00まではCM枠を再びフェードインさせてつないでいる。起点である5:00のところは以前は前番組から1分間のステブレを挟んだが、現在は時報を挟んだステブレレスである。

【月曜の早朝】 以下の通り、試験放送後に那須恵理子によるコールサインチェック[注 15]、緊急警報放送試験信号の発信、5:00の時報となって、『上柳昌彦 あさぼらけ』へつなぐ。終夜特別編成になる場合はコールサインチェック・緊急警報放送試験信号は放送されない。かつては火曜 - 土曜の早朝も緊急警報放送試験信号を省略した以外はこの内容だった[注 16]

【火曜 - 土曜の早朝】 火曜 - 金曜は4時30分、土曜は5時00分が起点である。月曜日から金曜日は『オールナイトニッポン0(ZERO)』からステブレレスで朝一番の番組へつなぐ。土曜は従来通り番宣CM(だいたいが『とくモリ!』、『LOVE&MELODY』で、その前後をジングルで挟む)でつなぐ[注 17]

かつては、「ニッポン放送行進曲」(作曲:古関裕而)なる曲が毎朝放送されており、現在も入社式で使用されている[107]

終了時は増山さやか(2000年代 - )のアナウンス。アナウンスに関してはワイドFM開始時に墨田放送局が追加されたのを除けば変更はなされていないが、昭和天皇の病状が悪化していた1988年冬頃は「…これから暫くの間お休みさせて頂き、午前5時から再び放送を開始致します。」の後に、「なお、天皇陛下のご病状に関する新しいニュースは入り次第お伝えいたします。」という内容のアナウンスが追加されていた。

1980年代から1990年代には、「朝もやの渚(Sleepy Shores)」の後にも、朝の局名告知で使用されるフランク・ミルズの「街角のカフェ(from a sidewalk cafe)」が、続いて1分15秒ほど流れていた。

一日中放送内でCM明けにコールサインが放送され、1時間ごとに、IDコールが行われる(無線局運用規則第138条第2項の毎時最低1回の局名告知義務に基づくもの)。広告入りの物もある。

月曜日の早朝はメンテナンスが実施されて4時45分から試験放送が行われる。2007年9月から2010年6月までは、4:30開始の小倉淳の早起きGoodDay!が放送されて4時15分から[注 18]であった。2008年度(平成20年度)から試験放送中はエンヤの「Amarantine」「It's In The Rain」「Long Long Journey」[108]がそれぞれ順に演奏される。試験電波発射中は2016年3月28日から東島衣里、 2015年12月14日から2016年3月14日まで箱崎みどり、以前は新保友映がそれぞれアナウンスし、以降は那須恵理子が担当してコールサインチェック、君が代の演奏、緊急警報放送システムの試験信号が放送されて通常放送を開始する。

2013年12月23日の木更津送信所からの試験放送は、エンヤの代わりにクリスマスソングを演奏して通常と異なるアナウンサーが担当し、オープニングのコールサイン以降は那須恵理子[109]がアナウンスした。

足立予備送信所からの試験放送も同様だが、木更津での試験電波のセットリストの「Amarantine」「It's In The Rain」「Long Long Journey」のパターンとは別となっており、エンヤの別の曲が用いられたり、[注 19] 別のアーティストが使われたり[注 20]、放送が年によって異なる(この際は通常「周波数、1242 kHz。出力、100kWで、ただ今試験電波を…」のアナウンスが「周波数、1242 kHz。出力、1 kWで、ただ今試験電波を…」に変わる)。

FM補完放送開始後もオープニング、クロージングで使用している曲は変更がない。「周波数、1242 kHz。出力、100 kW、墨田放送局、周波数、93.0 MHz、出力、7 kWで…」とFM補完放送の部分が追加されているが、AMの木更津送信所の名称は触れていない。緊急警報システムの試験信号放送は以前は日曜深夜の放送休止のアナウンスが入る前に行なわれていた。

1999年(平成11年)7月から2001年3月にかけて、学研が終了時の枠を買い取り、突如終了時にノイズが入り(終わったかのように思わせて)、オカルト怪談のラジオドラマを約10分近く放送していた。本編のあとには雑誌ムーの宣伝という構成であった。当時のタイムテーブルには「日曜の夜に何かがおこる」とあり、番組名は記されていなかった。一方、新聞の番組欄では「1:28 ムー」記載がとあった。当然ではあるがそのあとに本当のクロージングは放送している。内容としては、通常のクロージングのように「JOLF JOLF お聴きの放送は皆さまのニッポン放送です」(ただし担当は別人)と入れたのちに「朝もや」を流すが唐突にホラー音楽が流れ、先程のコメントに不気味なエフェクトをかけて怪談のラジオドラマを流していた。

ニッポン放送で流される局名告知の短いIDは、後述のキャッチフレーズを使用したジングルと、アナウンサーが読み上げるものが存在する。2015年12月6日までは以下の通りで、那須・山本・新保友映飯田浩司によるものが流されていた。

  • JOLF、 お聴きの放送はニッポン放送、周波数は1242kHzです。
  • JOLF、 お聴きのラジオは、1242、ニッポン放送です。
  • お聴きの放送はAM1242、ニッポン放送です。
  • 「暑中お見舞い申し上げます、ニッポン放送」 - 梅雨明け後から。増山

2015年12月7日からは以下を、増山・飯田によるもので流している。

  • JOLF、FM93・AM1242、 ニッポン放送です。



注釈

  1. ^ 設立日に株式会社ニッポン放送ホールディングス(旧ニッポン放送、現在はフジ・メディア・ホールディングスに吸収合併)より放送免許を継承。会社分割(フジテレビの完全子会社となる手続)により、現在の法人を設立
  2. ^ この略称は後に長野放送(フジテレビの系列局)が使用するようになった。長野放送の「S」は「Systems」(ニッポン放送は単数形、長野放送は複数形)。
  3. ^ 当時の日本を代表する企業・金融機関と、中京・関西地区を地盤とする企業が出資。
  4. ^ 文化放送の略称「QR」はニッポン放送同様、文化放送のコールサイン(JOQR)の下2文字である。
  5. ^ 2017年8月現在、『垣花正 あなたとハッピー!』の「ようこそ有楽町レコード室へ」の冒頭ナレーションでは、23万5千枚と称している。
  6. ^ 2014年4月1日開始。radiko公式サイトのプレミアム会員登録(有料)を行う事で、前述の通常配信対象地域である関東1都6県外の日本国内でもradikoを利用した聴取を可能にするもの。
  7. ^ これまではジャニーズ事務所側(高橋優以外は同事務所所属)からエリアフリー配信許諾が下りておらず、1都6県外での聴取を遮断、休止していた。
  8. ^ これまでナイターシーズン中、『ニッポン放送ショウアップナイター』が放送される他の曜日は試合終了まで放送されるが、土曜日に限り編成の影響で22:30で打ち切られた。
  9. ^ ジャニーズ事務所所属者出演番組はニッポン放送を含む各局ともに配信が休止された。各番組にゲスト出演する場合、出演部分及びその前後の配信を休止していた例が多いが、ニッポン放送の場合はそのまま配信された(後述の『ミュージックソン』に絡んで三宅健と坂本昌行が出演したことがある)。2015年度の『ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』は同事務所所属のV6が担当したが、長時間編成となることとチャリティー番組であることを考慮して特例配信された。
  10. ^ 歳時記的な話題と音楽をお送りする生放送
  11. ^ これらのサテライトスタジオは、1980年代には全て姿を消している[38]
  12. ^ 旧 糖業会館ビル時代から入居。
  13. ^ 東京都千代田区外神田1-16-9 朝風二号館ビル1階 左側
  14. ^ 2015年12月6日までは山本剛士
  15. ^ アナウンスに関してはワイドFM開始時に墨田放送局が追加されたのを除けば変更はなされていない。アナウンスの最後は「JOLF JOLF お聴きの放送は皆さまのニッポン放送です。」というアナウンスである。
  16. ^ アナウンスに関しては技術情報の最後が「お送りします」ではなく「お送りしています」になっている以外は同じ。
  17. ^ 月-金曜深夜の『オールナイトニッポン0(ZERO)』が120分で5:00起点だった時期、後にチェックはせず、時報まではCMとジングルを流すのみ。朝一番の番組が『小倉淳の早起きGoodDay!』だった時代は、4:29.47から那須の「JOLF こちらはニッポン放送」という多く流されているパターンのものや「ニッポン放送 55 & Goes on!」や「情報タップリ!! オモシロ万博」と歌うものジングル、スペシャルウィーク期間中は番組宣伝ミニスポットだったりしたを挿入していた。かつて土曜の起点が4:30だった時代にも特に流されることはなく、『オールナイトニッポンR』からはステブレレスで『ラジオアーカイブ 発掘!ラジオ天国』へとつないでいた(ラ・テ欄上は前日深夜扱いだったが、ニッポン放送の編成上では土曜起点の番組)
  18. ^ 2011年以降の8月の30分繰り上げ編成の時も同様に行われていた。
  19. ^ かつて使用した「Orinoco Flow」「Caribbean Blue」「Book of Days」「Anywhere Is」が用いられた時もある。[1]
  20. ^ 一例では木村カエラが使用された年もある。[2]
  21. ^ 飯田、新行、吉田、箱崎は「アナウンサー」を付与し、呼称している
  22. ^ 2018年11月17日、高嶋ひでたけが自身の番組ニュース原稿を土曜担当だった勝山に確認済[出典無効]
  23. ^ 2017年12月にて定年後、嘱託にて再契約。2018年8月9日、台風情報の電話レポートにて出演[出典無効]
  24. ^ 東京都内の情報は東京センター(警視庁交通管制センター内にあるため、呼びかけでは「警視庁」と呼ばれる)、「首都高速ルート情報」(旧「首都高速MEX-i情報」)は首都高速センター(呼びかけでは「首都高」と呼ばれる)、夜間・早朝・土 日曜日・祝日と東日本地域全体の情報は九段センター(呼びかけでは「九段センター」と呼ばれる)が担当
  25. ^ 1989年4月に現在まで25年以上にわたり続く平日昼「文夫と明子のラジオビバリー昼ズ」を立ち上げた初代スタッフの一人で、月曜日などを担当。
  26. ^ 1992年2月当時「鶴光の噂のゴールデンアワー」月曜日などを担当。同月放送の日本テレビDAISUKI!」でも顔と名前が出ている。
  27. ^ ex:『オールナイトニッポンR』パーソナリティのスフィア各メンバーや『オールナイトニッポン火曜日』の星野源は「いちれいれいのはちよんさんきゅう」と読む。『オールナイトニッポン月イチ』担当の中島みゆきは「いちぜろぜろのはちよんさんきゅう」と読む(加えて「サンキュー」とかけた独特の抑揚で読む)。
  28. ^ 中波放送は波長が長いため高さ110m前後の大規模な送信アンテナ、そしてラジアルアース確保のために半径150m程度の広大な土地が必要となることから川沿いに設置されることが多く、河川の氾濫で送信所が停止した際に旧送信所を利用した足立予備送信所で代替するには小出力(1kW)であり、住宅密集地にあるため増力も困難。
  29. ^ 「あっけらkan-no 菅野美穂」に似ているが、その番組は1995年から放送していたもの。
  30. ^ イメージキャラクターを設けず、ニッポン放送の各番組のパーソナリティがコールした。
  31. ^ 2000年のキャッチコピーにタイトルが似ているが、リメイクである。
  32. ^ 上柳が2008年3月21日のNHKラジオの特番の発言・ニッポン放送デジタルタイムテーブル 2008年9月号 より
  33. ^ フジテレビを中心とするFNSのキャッチコピーと同様のもの。
  34. ^ 設立時はニッポン放送・文化放送の出資により設立され、その後文化放送が出資比率を下げたため長らくニッポン放送の子会社であったが、資本関係のねじれの是正に伴い旧ニッポン放送を吸収合併して親会社となり、さらに旧フジテレビジョンの持株会社化に伴い新しくフジテレビジョンが設立された。このため現在のフジテレビジョンは兄弟会社になる。

出典

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  4. ^ フィクションではあるが、ニッポン放送を舞台とした田原俊彦主演のドラマ「ラジオびんびん物語」で、主人公が接待のため予約した船宿が誤って日本テレビに確認電話を入れ、いたずら予約と勘違いしてキャンセルしてしまったエピソードがある。
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