トキワサンザシ属 主な種

トキワサンザシ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 08:33 UTC 版)

主な種

トキワサンザシ(P. coccinea
ヨーロッパ南部から西アジア原産。和名の通り濃い常緑樹で、葉は小さく革質でつやがある[1]。花期は4 - 5月頃、11月頃に丸い果実が多数ついて赤く熟し[1]、翌年1月頃まで果実がついている。単に「ピラカンサ」というと本種のことが多く、トキワサンザシというよりも一般に通じる[1]。日本に自生する種はないが、庭や公園、植え込みでよく見かけられる[1]。刈り込みにも強いことから、生け垣にも利用される[1]
タチバナモドキ(P. angustifolia
別名ホソバノトキワサンザシ[2]、ホソバトキワサンザシ[2]中国南西部の原産で、日本には明治時代に渡来した[3]。常緑低木。細い枝の先端には棘が生じる[3]。葉は細長い楕円形で、葉身は革質[3]。葉の裏やには毛が生えている[3]。花期は5 - 6月頃[3]、葉腋から散房花序を出して、白い花を5 - 10個つける[3]。果実は偏平な球形で、11月頃にダイダイ色に熟し[3]、和名のタチバナモドキ(擬き)はそこから名付けられた[1]。性質は丈夫で日当たりがよければ土質を選ばないため、生け垣や庭木として利用される[3]
カザンデマリ(P. crenulata
別名ヒマラヤピラカンサインドトキワサンザシヒマラヤトキワサンザシ[4]ヒマラヤ地方の原産で、日本へは昭和初期に渡来した[4]。トキワサンザシとよく似ており、「ピラカンサ」の名前でも市場に流通している[4]。葉は長楕円形で革質[4]。花期は5 - 6月で、白い花が枝先にかたまって咲く[4]。果実は10月頃に赤みがかったオレンジ色に熟して[5]翌年の春まで残っており、冬場は鳥たちの貴重な食料となる[4]。果実の大きさはやや小さめ[1]。性質は丈夫で、日当たりがよければ土質を選ばないため、庭木や生け垣としての利用が多い[4]



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