ディーツェンバッハ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 13:24 UTC 版)
行政
市議会
ディーツェンバッハの市議会は、45議席からなる[13]。
紋章と旗
図柄: 紋章は赤地で、中に青い波帯が絵が描かれた銀の斜め帯が左上(向かって右上)から右下(向かって左下)に引かれている。2つの赤地領域には、2枚の緑の葉を持つ金のブドウの房がそれぞれ 1つずつ描かれている。
解説: ブドウは、ディーツェンバッハにおけるワイン造りの伝統を思わせる。18世紀に入るまでは、そして1960年代以降に再び、ヴィンゲルツベルクでブドウが栽培されている。青い波帯は市名の由来になったディーツェンバッハ川を示している。これは、古高ドイツ語の「ザワザワ音を立てる小川」または「ディーツの小川」を意味する[14]。現在のディーツェンバッハの紋章は、ディーツェンバッハの代表者会議で採択され、ヘッセン州内務大臣ハインリヒ・シュナイダーによって認可された。
旗: ディーツェンバッハの旗は、幅の広い黄色部分の両側を細い青い部分で挟んだ形である。そして中央の黄色部分に市の紋章が描かれている。
姉妹都市
- ヴェリジー=ヴィラクブレー(フランス、イヴリーヌ県)1976年
- マサヤ(ニカラグア、マサヤ県)1985年
- ラコブニーク(チェコ、中央ボヘミア州)1986年
- ノイハウス・アム・レンヴェク(ドイツ、テューリンゲン州)1990年
- オコノモウォック(アメリカ合衆国、ウィスコンシン州)2008年
- コスチュコヴィチ(ベラルーシ、マヒリョウ州)2009年
文化と見所
博物館
郷土博物館の他に、旧消防署に消防博物館がある。両施設はいずれも旧市街にある。
祭
ディーツェンバッハでは、毎年、以下の祭やイベントが開催されている。
- 4月に開催される「リンゴの花祭」
- 「ヘッセンの日」公園で開催される「境界のない祭」
- ハーモニー広場で5日間にわたって開催される「ビール祭」
- 7月から8月の10日間、ノイエ・シュタットミッテのヨーロッパ広場で開催される「ワイン祭」。この地域および南ドイツ全域からワイン業者がワインやそれに合う料理を提供し、ライブ・バンドの演奏付きで楽しむ。
- ディーツェンバッハ旧市街で行われる「光の夜」。博物館の夜間開放や郷土祭が開催される。
- 9月の第1週末に旧市街で開催される「飲み水の井戸祭」
- ブドウ搾りショーが行われる「エベルヴォイ」を含むディーツェンバッハ・ケルター祭(ケルター = ブドウ搾り器)は旧市街で開催される。
- 教会開基祭は10月の最終週末に開催される。飲食店の屋台がハーモニー広場からディートリヒ=ボンヘッファー=シューレまでのラントヴェール通りに並ぶ。
マーケット
- アルトシュタットマルクト(旧市街市)は、古い伝統的な芸術や若くてモダンな芸術家のためのマーケットである。
- クレアティーフマルクト(創造的な市)は、ライン=マイン地域の日曜芸術家のためのマーケットである。
- ヴァイナハトマルクト(クリスマスマーケット)は、第1アドヴェントの週末に開催される。毎年、クリスマスの飾り付けがなされた旧市街で伝統的なクリスマスマーケットが開催される。特にグリューワイン、レープクーヒェン、華やかな音楽プログラムや展示品が魅力である。
サークル活動
ディーツェンバッハのサークル活動はとても多彩である。全部で100以上のサークルがあるが、そのいくつかを列記する。
- 模型と模型飛行機のクラブ
- サッカークラブ 1971ディーツェンバッハ e.V.
- HSG ディーツェンバッハ(ハンドボールクラブ)
- モンテッソーリ協会ディーツェンバッハ
- SC シュタインベルク(スポーツクラブ)
- 1. FC トュルクギュク・ディーツェンバッハ(サッカークラブ)
- SG ディーツェンバッハ(チェス、ハンドボール、テニスなどのスポーツクラブ。ハンドボールチームは長年ブンデスリーガでプレイした)
- 射撃協会 テル 1930 e.V.(ピストル、鉄砲、弓)
- TG ディーツェンバッハ(ヴィンゲルツベルクのスポーツクラブ。体操、ダンス、フィットネス、テニス、サッカー、ハンドボール)
- ヴァルドルフ教育振興協会ディーツェンバッハ e.V.
- ディーツェンバッハ芸術家共同体 e.V.
映画
ディーツェンバッハは、1988年から公民館の地下に都市マーケティング局による公営の映画館「キノ D」(35 mm フィルムテクニック、サラウンド・システム)を有している[15]。
経済と社会資本
交通
鉄道
1898年に鉄道 オッフェンバッハ=ビーバー - ディーツェンバッハ線が完成し、駅が設けられた。この路線は、ロートガウ鉄道の支線であった。その後、長い間、旅客交通はこの路線に依存していたが、2003年末から Sバーンの S2号ニーダーハウゼン - ディーツェンバッハ線によってこの街はライン=マインSバーン網に接続した。ディーツェンバッハ市内には3つの駅がある。シュタインベルク駅、ディーツェンバッハ中央駅、そして終着駅のディーツェンバッハ駅である。
道路
ディーツェンバッハは、Sバーンのディーツェンバッハ中央駅前の中央バスステーションを中心とした市バス網を有している。
連邦道 B459号線がディーツェンバッハを通っている。この連邦道の北端はノイ=イーゼンブルクで B46号線に合流しており、これを経由してアウトバーン A3号線や A661号線のオッフェンバッハ・インターチェンジやオッフェンバッハ・ジャンクションに至る。また、南端はレーダーマルクとエッパーツハウゼンとの間で B45号線に合流する。
ディーツェンバッハは、ドイツでは、「ブリッツァーハウプトシュタット」(直訳すると「視線(監視)の首都」)として知られている。ZDFの番組 WISOレポートは、2012年2月20日に南北のメイン通りに9基の速度違反監視装置と自動車速度測定器を設置したと報道した。これは人口当たりの速度違反監視装置数としては最大密度にあたる数である。地元では、この街は「ブリッツェンバッハ」とあだ名されている。
教育
ディーツェンバッハには、6校の基礎課程学校とそれよりも上級の学校が2校ある。また、2校の私立学校(モンテッソーリシューレとヴァルドルフシューレ)の他に音楽学校や市民大学がある。
- ^ Bevölkerung in Hessen am 31.12.2020 nach Gemeinden
- ^ Max Mangold, ed (2005). Duden, Aussprachewörterbuch (6 ed.). Dudenverl. p. 274. ISBN 978-3-411-04066-7
- ^ Gebietsänderungen vom 01.01. bis 31.12.2003 (Excel File)、ドイツ連邦統計局(2013年1月20日 閲覧)
- ^ フランクフルター・ルントシャウ 2007年12月24日付け 第20面 "Die Kinderlein kommen"
- ^ Christoph Manus: Die Zeit der Trennung ist vorbei フランクフルター・ルントシャウ 2010年8月19日付け(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Dekanat Rodgau: Evangelisch in: Dietzenbach(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Bistum Mainz: Kath. Pfarrgemeinde Sankt Martin, Dietzenbach(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Jesus-Gemeinde Dietzenbach: Impressum(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Neuapostolische Kirche Bezirk Offenbach: Gemeinden - Neuapostolische Kirche Hessen / Rheinland-Pfalz / Saarland(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Die Kirchen in Dietzenbach(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Gemeinsam für den Frieden arbeiten op-online 2011年6月14日付け(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Gemeinsamer Nenner Friedeフランクフルター・ルントシャウ 2011年6月14日付け(2013年1月20日 閲覧)
- ^ 2011年3月27日の市議会議員選挙結果、ヘッセン州統計局(2013年1月20日 閲覧)
- ^ Magistrat Dietzenbach: „775 Jahre Dietzenbach“
- ^ Kino D ディーツェンバッハ市の公式ウェブサイト(2013年1月20日 閲覧)
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