テクノデリック 背景

テクノデリック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 05:16 UTC 版)

背景

前作『BGM』(1981年)リリースと同日に、細野が参加した大瀧詠一のアルバム『A LONG VACATION』がリリースされた他、本作『テクノデリック』のレコーディングが開始された[2]。3月28日に高橋はレコーディングのためロンドンに向かい、細野、大村憲司松武秀樹も同行した[2]

5月には坂本のソロ曲「ライオット・イン・ラゴス」がイギリスにてシングルとしてリリースされ、5月1日にはメンバー3人が参加した矢野のアルバム『ただいま。』、5月21日には同じくメンバー3人が参加した大貫妙子のアルバム『AVENTURE』がリリース、さらに5月24日には高橋のソロアルバム『NEUROMANTIC』がリリースされた[2]。また、高橋はこのアルバム以降に「高橋ユキヒロ」から「高橋幸宏」に名義を変更する事となった[2]。6月5日には松武のソロユニットロジック・システムのファーストアルバム『Logic』がリリースされ、6月22日にはエフエム東京の「セレクテッド・アーティスト'81」で行われた「マイ・セレクテッド・アーティスト」の1位にYMOが選出され、ゲストとして松武が出演した[2]

7月6日には坂本がソロアルバムのレコーディングを開始、細野と高橋も参加する事となった[2]。7月25日には加藤のアルバム『ベル・エキセントリック』がリリースされた[2]。8月5日には細野が作曲したイモ欽トリオのシングル「ハイスクールララバイ」がリリースされ、オリコンチャートで7週連続1位を獲得、1981年度年間4位を獲得するなど大ヒット曲となった[3]。8月21日には細野がプロデュースしたサンセッツのアルバム『ヒート・スケール』、坂本が参加した清水靖晃のアルバム『IQ 179』がリリースされた[2]

9月5日には前作からの2作目のシングルカットとして「マス」がリリースされ、9月9日には来日中であったクラフトワークと坂本、高橋が対談し、その内容が音楽誌『ミュージック・ライフ』の1981年11月号に掲載された[2]。9月21には高橋がプロデュースし、細野も参加したスーザンのアルバム『The Girl Can’t Hep It - 恋せよおとめ』がリリースされた[2]。10月5日には坂本のソロアルバム『左うでの夢』がリリースされ、10月21日には高橋、坂本が参加したスネークマンショーのアルバム『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』がリリースされた[2]

11月4日には坂本の「B-2 UNITバンド」のライブが川崎産業文化会館にて行われ、11月9日の京都会館別館にて開催された「アーバン・シンクロニティ」にも「B-2 UNITバンド」として参加した[2]


  1. ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年 - 平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、74頁。ISBN 4871310256
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 「YMOクロニクル」『コンパクト YMO』徳間書店、1998年4月20日、63 - 110頁。ISBN 9784198608316 
  3. ^ TVガイド編集部編『テレビ40年in TVガイド』東京ニュース社、1991年、210頁。(初出は『週刊TVガイド』1981年12月18日号)
  4. ^ サウンド&レコーディング・マガジン 1999年11月号
  5. ^ a b 『イエロー・マジック・オーケストラ』、72頁。
  6. ^ 田山三樹 『YMO GLOBAL YMOから広がるディスクガイド』 シンコーミュージック、2007年、81頁。
  7. ^ YMOの名作10タイトルがBlu-spec CD化” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2010年9月28日). 2019年6月1日閲覧。
  8. ^ YMOオリジナル10作品が高品質Blu-spec CDで一挙復刻”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2010年7月29日). 2019年6月1日閲覧。
  9. ^ YMOの名作10タイトルがBlu-spec CD+紙ジャケ化”. CDジャーナル. 音楽出版 (2010年8月5日). 2019年6月1日閲覧。
  10. ^ YMOのオリジナル・アルバム10タイトルが高品質CDで復活”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2010年7月30日). 2019年6月1日閲覧。
  11. ^ YMO結成40周年記念リマスタリング再発第3弾!『BGM』『Technodelic』5月29日発売” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2019年2月25日). 2019年6月23日閲覧。
  12. ^ a b Technodelic - Yellow Magic Orchestra”. オールミュージック. All Media Network. 2019年6月24日閲覧。
  13. ^ a b c d 田山三樹「コンプリート・ディスコグラフィー オリジナル・アルバム」『コンパクト YMO』徳間書店、1998年4月20日、116 - 126頁。ISBN 9784198608316 
  14. ^ a b YMO / テクノデリック [紙ジャケット仕様][限定][廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年6月24日閲覧。
  15. ^ a b c YMO / テクノデリック [再発][廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年6月24日閲覧。
  16. ^ a b c YMO / TECHNODELIC [紙ジャケット仕様][再発]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年6月24日閲覧。
  17. ^ a b YMOハイレゾ第4弾インタヴュー! ブロードキャスター、ピーター・バラカンが語るYMOの歌詞作り”. ONKYO. 2022年11月22日閲覧。
  18. ^ 2009年6月5日TOKYO FM『Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM』で放送されたピーター・バラカンと高橋幸宏との対談より。
  19. ^ a b 『イエロー・マジック・オーケストラ』、275頁。
  20. ^ 『イエロー・マジック・オーケストラ』、276頁。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「テクノデリック」の関連用語

テクノデリックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



テクノデリックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテクノデリック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS