チーム・バチスタの栄光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/20 15:00 UTC 版)
チーム・バチスタの栄光 | ||
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著者 | 海堂尊 | |
発行日 | 2006年2月 | |
発行元 | 宝島社 | |
ジャンル | 医療・ミステリー・サスペンス | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 375 | |
次作 | ナイチンゲールの沈黙 | |
コード | ISBN 978-4-7966-5079-3 | |
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概要
作中に登場する「東城大学医学部付属病院」を舞台とした『田口・白鳥シリーズ』の第一作にあたり、前述の『このミステリーがすごい!』大賞の選考では委員の満場一致で受賞が決まった。
しかし海堂は、二次選考通過の連絡がなかったため落選だと思い込み、ただちに『螺鈿迷宮』を江戸川乱歩賞に応募したがこちらは一次選考で落選している。その後本作の二次選考通過の知らせが来た。[1]。
現役の医師である海堂が描くリアルな医療現場や、大学病院における医局政治や人間関係、バチスタ手術中の謎の死をめぐるミステリーもさることながら、何よりもその強烈で印象的なキャラクターとその語り口が、選考委員の間で評価され、320万部を超えるベストセラーとなった。
執筆時は構想から一週間で200枚書き上げたところで田口公平にこれ以上調査を任せるのは酷だとわかったため筆が止まったことがあるが、田口と正反対の性格のキャラクターが外部から調査に来るアイディアに思い至り、もう一人の探偵役である白鳥圭輔が生み出されたというエピソードがある。海堂は執筆中に決まったJ-POPを「テーマソング」として流す習慣があり、執筆時のBGMは、アンダーグラフ「ツバサ」[1]。
なお、作中で描かれたバチスタ手術(左室形成術一術式)は2006年時点の技術に基づいて描かれている。現在ではこの手術に関する技術などはより進歩している。
海堂が導入を訴えているオートプシー・イメージング(Ai)が事件を解く大きなカギとなっている。
ストーリー
桜宮市の東城大学医学部付属病院は、フロリダのサザンクロス心臓疾患専門病院から心臓外科の権威、桐生恭一を招聘し、心臓移植の代替医療であるバチスタ手術を専門に行うチーム、「チーム・バチスタ」を結成、「チーム・バチスタの奇跡」と呼ばれる程の驚異の成功を収めていた。
しかし、成功率100%だったチーム・バチスタが、3例立て続けに謎の術中死に遭遇する。少年ゲリラ兵へのバチスタ手術により世間の注目を集める中、疑念を解明するため、病院長・高階は神経内科学教室の万年講師で、「不定愁訴外来(別名・愚痴外来)」の責任者・田口に内部調査を命じる。
だがチーム・バチスタの調査が難航した時、外部からの調査者、厚生労働省の役人「ロジカル・モンスター」白鳥がやってくる。
- ^ a b 『ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて』
- ^ 2008年(平成20年)興収10億円以上番組 (PDF)
- ^ ドラマ版「ジェネラル・ルージュの凱旋」では武田剛役で出演している
- 1 チーム・バチスタの栄光とは
- 2 チーム・バチスタの栄光の概要
- 3 登場人物
- 4 書籍情報
- 5 コンピュータゲーム
固有名詞の分類
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