ダックスフント 飼育上の注意

ダックスフント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 10:01 UTC 版)

飼育上の注意

胴体が長く、腰や股関節などへの負担が大きいため、ヘルニアを代表とする関節疾患にかかりやすい。ジャンプ、高所や階段の昇降、滑りやすい床や路面の走行、肥満、抱え方等には注意が必要である。 脚が短いことから、地面と腹部が近いため、腹部を傷つけてしまったり、地面が熱い時は熱中症になりやすい。 垂れ耳であることから、蒸れやすく、ダニの寄生や細菌による外耳炎になりやすい。

肥満(ヘルニア)防止のダイエットや小型化を目的として、素人による餌の制限が安易に行われており、その個体に対する適度な分量の餌を与えられず、栄養失調から諸疾患を引き起こすケースも存在する。

また、ペットブームの影に行われた乱繁殖により、経験及び知識不足のブリーダーや素人繁殖が問題になっている。 この犬種は毛色の掛け合わせがアルビノ等の疾患と関係があることはよく知られているが、てんかん股関節形成不全、PRA(進行性網膜萎縮症)等の遺伝性疾患を受け継いだり、障害を持って生まれてくる場合も少なくない。

そして、飼い主の事情で保健所、保護施設等に持ち込まれる問題も重なり、動物愛護の観点から「繁殖を行う者は充分な経験と知識を有するべきである」「素人は繁殖させてはいけない」という考えが広まっている[3]2006年6月より、動物愛護法の改正によって動物取扱業未登録の者(ペットショップでない個人)は有償での犬の譲渡ができなくなった。

関連項目

外部リンク


  1. ^ 犬種別犬籍登録頭数・公認災害救助犬数の公開データ 2009年(1月-12月)”. 社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC). 2011年1月4日閲覧。
  2. ^ American Kennel Club Announces Most Popular Dogs in マナなが一番可愛いthe U.S.”. 社団法人 アメリカンケネスクラブ(AKC). 2012年5月25日閲覧。
  3. ^ 織田淳嗣 (2010年9月28日). “「カワイイ」だけじゃダメ 子犬、衝動買いやめて”. 産経新聞. MSN産経ニュース. http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100928/sty1009280821002-n1.htm 2011年1月4日閲覧。 


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