タバコ
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栽培
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品種
先述のように喫煙用の葉タバコの主な栽培種には Nicotiana tabacum(ニコチアナ・タバカム)と Nicotiana rustica(ニコチアナ・ルスチカ) の2種がある[11][12]。
葉タバコの主な品種にはNicotiana tabacum 種(ニコチアナ・タバカム)に属する黄色種とバーレー種、さらにオリエント種などがあり、世界の生産量は黄色種が約6割、バーレー種が1割強、オリエント種が1割弱、残り2割が在来種とその他品種となっている[11][12]。
- 黄色種 - 葉は肉厚で鮮明な黄色を呈しており還元糖の糖含量が高い品種[11][12]。温帯地域を中心に世界でも最も多く栽培されている品種[11][12]。
- バーレー種 - 葉肉は薄く乾燥した葉は褐色[11][12]。黄色種よりも冷涼な地域で栽培されている品種[11][12]。
- オリエント種 - 草丈が低く葉も小さい品種[11][12]。主に地中海性気候の石灰岩地帯で栽培され、日本ではほとんど栽培されていない[11][12]。
葉タバコの栽培ステージは発芽期、育苗期、茎葉展開期、開花摘芯期、葉肥大期、成熟収穫期からなる[11]。なお、ナス科の植物なので同じ畑で連続して栽培すると連作障害を起こし収量が減る。
発芽期〜育苗期
タバコの種子は直径約0.5㎜と非常に小さく粗挽きのコーヒー粉に似ている[11][12]。非常に微細で初期成長も緩慢なため、圃場に直播きせず、ビニールハウス内の親床で育苗してから定植する[11][12]。種子には土が被らないようにし、24~27°Cに保温して水をまき湿潤環境を保てば7~10日で発芽する[11]。
発芽から定植までの期間を育苗期といい、発芽20~25日後に親床または育苗箱から健壮な苗を選んで「子床」に移し育苗してから定植する方法と、最初から苗床に播種して7~8枚の葉が展開するまで育てて圃場に定植する方法がある[11]。
茎葉展開期〜開花摘芯期
定植7~10日後に苗が活着すると茎葉展開期となって生育が早くなり、50~60日後には茎の先端部分に花枝が現れ開花期に入る[11]。しかし、葉に充分な栄養を行き渡らせる必要があるため、開花直後に「心止め」と呼ばれる花枝を含む花全体を摘み取る摘芯作業を行う[11][12]。
葉肥大期〜成熟収穫期
摘芯後は葉肥大期と呼ばれ腋芽を随時に摘み取りながら葉の成長を促すと上部の葉が大きく厚く成長する[11]。
葉が成熟して黄色に変化し始めると成熟収穫期となる[11]。黄色種では成熟の進行が始まる下位葉から順次着位別(下葉、中葉、合葉、本葉、上葉)に4~5回に分け収穫する[11]。バーレー種も下位葉から順次収穫するが、最後の10数枚の本葉と上葉は茎についたまま幹刈り収穫を行なう[11]。
葉たばこ栽培における乾燥は、タンパク質やでんぷんなどがアミノ酸や糖に分解される重要な工程で、葉たばこの種類により乾燥方法は異なる[12]。
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- ^ a b c d e f g h i j k 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ^ “日本が誇る国産希少葉を特別にブレンド 発売10周年を記念した「メビウス・リミテッド エディション」 12月11日より、CLUB JTオンラインショップ等にて発売”. JTウェブサイト. 2024年6月26日閲覧。
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