スーパーマリオサンシャイン
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スーパーマリオ 3Dコレクション
2020年9月18日に任天堂からNintendo Switch専用ソフトとして、本作(後期版)と『スーパーマリオ64』、『スーパーマリオギャラクシー』の3本を収録して2021年3月末までの期間限定で発売された。
多言語対応しており全言語において北米版及び日本後期版の変更点が取り入れられている他、ボタンの割り当てやHD解像度への対応や画面比率が4:3から16:9へ変更するなど、Nintendo Switchで遊びやすいように少しずつリニューアルされており、2020年11月17日に配信された更新データでゲームキューブ コントローラに対応した[4]。このデータによりカメラのリバース化が可能になるなどで操作方法は概ねゲームキューブ版と同じになったがボタンの表示は前のままで、ゲームキューブ版の表示になっていない。
また、3本のソフトのサウンドトラックの曲が聴ける。サウンドトラックには本作のステージ曲の他、北米版や後期版で使用されたモンテマンレース専用BGMや、各ムービーのイントロ、差分などが収録されている。また、全曲音源化されたのは初めてである。
評価
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本作はゲーム批評家から高く評価された。IGNはゲームプレイを快適にする背中のポンプを賞賛[17]、GameSpyは「多彩なアクションと美しく造形された環境」と述べた[16]。Nintendo Powerは本作を「グラフィックと音楽に優れ、レイアウトが絶妙、面白いムービーシーン、独創的なパズル」と賞賛、満点のスコアを記録した[19]。
GameProは「ゲームデザインに優れ、バラエティに富んだゲームプレイ、創造性、生涯の傑作」と賞賛、満点のスコアを記録した[20]。Game Informerは本作を「おそらくマリオ史上最高のゲーム」と述べた[14]。ComputerAndVideoGames.comは『スーパーマリオ64』より優れていると述べた[9]。Official Nintendo Magazineでは任天堂全世代最高のゲーム100において46位にランクインした[21]。Allgameは「スーパーマリオ64からスーパーマリオサンシャインの6年間でプラットフォームゲームはより壮大となり、よりインタラクティブで、より美麗になった」と評した。だが「複数に分けられた世界のアイテムを集めるという主な要素は変わりない。なので本作は続編に期待がかかる機能強化の他、多くの新しいアイデアが生み出されたわけではないので失望した」と語った[8]。
いくらかの批評家は特定の側面に注目した。GameSpotのジェフ・ゲルストマンはポンプやヨッシーなど要素を批判、「単なるギミック」であるとした。ゲルストマンはカメラワークについても不満を述べた[15]。ゲルストマンはゲームが洗練されていないと感じ、Computer and Video Gamesのマット・ウェールズも同じ感想を述べている[22]。日本ではゲーマガの満足度ランキング横丁のコーナーで2009年に読者投票として行われた「期待外れだったゲーム」で10位中6位にランクインしている(票数は不明)[23]。
販売
日本では発売4日間で40万本を売り上げた[24]。アメリカでは発売後10日間でPlayStation 2のグランド・セフト・オートIII、XboxのHalo: Combat Evolvedを上回りNINTENDO64よりもゲームキューブの販売を伸ばしつつ、35万本を売り上げた[25]。ヨーロッパでは発売後1週間で175,000本を売り上げた[26]。日本では2002年10時時点で624,240本を売り上げ、年間第2位のベストセラー作品となった[27]。The NPD Group調べでは2002年のアメリカ国内で10番目に売り上げの多かったゲームだった[28]。2003年、Player's Choiceシリーズの1つとして再発売された[29]。2006年7月時点で250万本を売り上げ、アメリカのみで8,500万ドルの収益を上げた。Next Generationは2000年1月から2006年7月の間に発売されたPS2、Xbox、ゲームキューブソフト中で9番目に多く売り上げた作品としている[30]。2006年6月時点で全世界販売本数550万本に到達している[31]。
音源商品
本作は、全てのBGMを収録したオリジナルサウンドトラックCDは発売されていない。しかし、任天堂の限定CDやマリオの記念CDなどで本作の楽曲の幾らかが断片的に一部収録されている。
- Happy! Mario 20th SUPER MARIO Sound Collection
- 本作からは「イベント」「メカクッパ」「マーレのいりえ」「スタッフロール」の4曲が収録された。
- NINTENDO SOUND SELECTION VOL.1『PEACH(HEALING MUSIC)』
- 本作からは「マーレの深海」が収録された。
- NINTENDO SOUND SELECTION VOL.3『LUIGI(B-SIDE MUSIC)』
- 本作からは「Sky&Sea(ヒミツコース 空と海)」が収録された。
- 30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック
- 本作からは「ドルピックタウン」「ビアンコヒルズ」「リコハーバー」「マンマビーチ」「ピンナパーク」「シレナビーチ」「マーレの深海」「モンテの村」「ヒミツコース」が収録された。これらの曲のうち、ヨッシーが登場するステージのBGMは、後半部分ではヨッシーに乗った際のBGMに切り替わる。
注釈
- ^ 本作を最後にメインコンポーザーを退き、以降は監修や一部の作曲などでの参加のみにとどまっている。
- ^ 一部攻略本では、転倒したクリンを弾き飛ばす行為等をパンチもしくはキックと表記している場合もある
- ^ 厳密にいえば、弱く押し込むことによる歩きながらの放水と、トリガーを完全に押し込むことでの固定放水の2パターンのみ。このため、Nintendo Switchに移植された「スーパーマリオ3Dコレクション」では、R・ZRトリガーに各パターンの役割を与えることで放水能力を再現している。
- ^ 本作発売時2002年の時点で職業が「配管工」と断定された他、好物が「スパゲッティ」、嫌いな食べ物が「毒キノコ」、好きな人や体重は「秘密」、両親の名前は知らないものとされた。
- ^ ユーザー登録時に「スーパーマリオブラザーズ2」でのクッパ戦、「スーパーマリオワールド(スーパーマリオアドバンス2)」でのイギー戦、「スーパーマリオ64」でのクッパ戦のゲーム画面が流れている。
- ^ 任天堂公式ガイドブックでは、「なぜか村長がシャインをかくし持っていた」と言及されている。
- ^ 前作では常にステージ内に配置されていたのと違い、今作では決まったSTORYでのみ登場。
- ^ 前作では赤コイン(1つにつき2枚分)を含めた100枚コインのスターを取得できていたが、今作では不可能となった。
- ^ SHINE GET自体は和製英語・Engrish。
- ^ SHINEは単体で使うと「磨く」「輝く」という意味になる。
- ^ Delfinoはイタリア語で「イルカ」を意味する単語。
出典
- ^ SUPER MARIO SUNSHINE Game (Multi Platform). Office of Film And Literature Classification.
- ^ O'Malley, James (2015年9月11日). “30 Best-Selling Super Mario Games of All Time on the Plumber's 30th Birthday”. Gizmodo. Univision Communications. 2015年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
- ^ “TMK Mario in Japan | Super Mario Sunshine” (2018年2月28日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “「スーパーマリオ 3Dコレクション」更新データVer.1.1.0、本日11月17日より配信開始 - GAME Watch”. GAME Watch (2020年11月17日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Super Mario Sunshine reviews”. GameRankings. 2007年11月11日閲覧。
- ^ “Super Mario Sunshine reviews”. Metacritic. 2007年11月11日閲覧。
- ^ “Super Mario Sunshine Review”. 1UP.com. 2009年4月6日閲覧。
- ^ a b Scott Alan, Marriott. “Super Mario Sunshine Overview”. Allgame. 2014年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月5日閲覧。
- ^ a b “Super Mario Sunshine”. Computer and Video Games. 2007年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月28日閲覧。
- ^ Edge, No. 114, September 2002, pp. 80–83.
- ^ “Super Mario Sunshine review”. Electronic Gaming Monthly (Ziff Davis): 198. (October 2002).
- ^ Bramwell, Tom (2002年10月4日). “Super Mario Sunshine Review”. Eurogamer. 2009年4月6日閲覧。
- ^ ニンテンドーゲームキューブ – スーパーマリオサンシャイン. Weekly Famitsu. No.915 Pt.2. Pg.99. June 30, 2006.
- ^ a b Reiner, Andrew (2002年9月). “Super Mario Sunshine”. Game Informer. 2008年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月5日閲覧。
- ^ a b Gerstmann, Jeff (2002年8月25日). “Super Mario Sunshine review”. GameSpot. 2005年11月18日閲覧。
- ^ a b Guzman, Hector (2002年8月25日). “Super Mario Sunshine review”. GameSpy. 2006年5月3日閲覧。
- ^ a b Mirabella III, Fran (2002年). “Super Mario Sunshine review”. IGN. 2006年5月3日閲覧。
- ^ “Super Mario Land 2: 6 Golden Coins”. Nintendolife.com. 2011年9月25日閲覧。
- ^ a b “Super Mario Sunshine review”. Nintendo Power (任天堂): 160. (September 2002). オリジナルのOctober 2, 2007時点におけるアーカイブ。 .
- ^ Stardingo (2002年8月25日). “Super Mario Sunshine review”. GamePro. 2008年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月22日閲覧。
- ^ “60–41 ONM”. ONM. 2009年2月19日閲覧。
- ^ Wales, Matt (2006年5月17日). “Super Mario Galaxy preview”. ComputerAndVideoGames.com. 2007年11月11日閲覧。
- ^ ゲーマガ 2009年11月号
- ^ “Mario Takes Japan By Storm”. IGN (2002年7月23日). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “MARIO DELIVERS! Super Mario Sunshine Launches At Record Pace, Boosts Hardware Sales”. ビジネスワイヤ (2002年9月5日). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “Super Mario's Million”. IGN (2002年10月8日). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “Graphs: Weekly GCN Sales in Japan”. IGN (2002年10月25日). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “The NPD Group Reports Annual 2002 U.S. Video Game Sales Break Record”. The NPD Group (2003年1月27日). 2008年2月12日閲覧。
- ^ Calvert, Justin (2003年9月9日). “Nintendo Player's Choice range grows”. GameSpot. 2007年7月19日閲覧。
- ^ Campbell, Colin; Keiser, Joe (29 July 2006). "The Top 100 Games of the 21st Century". Next Generation. 2007年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月6日閲覧。
- ^ Boutros, Daniel (2006年8月4日). “A Detailed Cross-Examination of Yesterday and Today's Best-Selling Platform Games”. Gamasutra. 2007年11月11日閲覧。
固有名詞の分類
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