ジュピター (ニホンザル)とは? わかりやすく解説

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ジュピター (ニホンザル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/13 05:40 UTC 版)

ジュピターの骨格標本
ジュピター像

ジュピターは、大分県大分市高崎山高崎山自然動物園ニホンザルで、A群の初代αオス(ボス猿)。

概要

霊長類学者で高崎山のニホンザルの調査を行った京都大学教授伊谷純一郎ローマ神話主神ジュピターから名付けた[1]

「ボス猿」という呼称を日本で最初に使ったのは高崎山であるとされるが[2]、1950年代に行われた生態調査で約160頭の群れを率いていることが確認され、日本で初めて「ボス猿」と呼ばれたのがジュピターであった[3]

αオスとしての在任期間は1952年(昭和27年)から1961年(昭和36年)までの8年2ヶ月で歴代4位[4]。αオスとして、ミミナシと呼ばれる離れザルと激しい対立を繰り広げたとされる。1961年(昭和36年)1月18日に死体が発見され、死亡が確認された[5]

1962年(昭和37年)には、開園10周年を記念して大分県出身の彫刻家朝倉文夫によってジュピター像が制作され、高崎山自然動物園内に設置されている。

ジュピターはその死後に骨格標本とされたが、当時の高崎山には展示施設がなかったため、愛知県犬山市日本モンキーセンターで43年にわたり展示されてきた。しかし、2004年(平成16年)4月に高崎山自然動物園に展示施設「高崎山おさる館」が開館したことから、返還され同年7月から同館で展示されることになった。返還に当たっては、日本モンキーセンター及び高崎山の両方で式典が催された[3][6]

脚注

参考文献

  • 伊谷純一郎『高崎山のサル』 講談社 1973年
  • 松井猛『高崎山のオスザルたち』 西日本新聞社 2004年 ISBN 9784816706066

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