シェレメーチエヴォ国際空港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 00:27 UTC 版)
概要
1980年のモスクワオリンピックを目指して新ターミナルができるなど一時は西側諸国並みにになったが、その後のロシアの経済状況の悪化などにより、老朽化した設備や市内へのアクセスの悪さ、さらに職員の汚職など、あらゆる面で評価が低かったため、2000年代後半には日本の日本航空をはじめとする複数の航空会社が当時比較的設備の整っていたドモジェドヴォ空港へ乗り入れ空港を変更する一因となっていた。
しかし、空港連絡鉄道(アエロエクスプレス)の開通や、新ターミナル(D、E)の運用開始やそれに伴うサービス改善が行われた結果、2013年3月、国際空港評議会による、欧州地区のエアポート・サービス・クオリティ・アワードを受賞した[4][5]。
長い間ドモジェドヴォ空港に次いで2番目の空港であったが、2020年代には新ターミナルの開業等により、日本航空などの外国航空会社も再び乗り入れるようになり[注釈 1]、ロシア最大の利用客数を誇る空港に返り咲いた。しかし2022年のウクライナとの戦争勃発により、ヨーロッパや日本、アメリカなど西側諸国の多くの航空会社が乗り入れを停止している。
なお、モスクワには当空港とドモジェドヴォ空港の外に、ヴヌーコヴォ国際空港やジュコーフスキー空港がある。
注釈
出典
- ^ “シェレメーチエヴォ国際空港 2017年統計”. 2019年1月18日閲覧。
- ^ a b “ロシア各地の空港、大統領令で改名 サハリン島にチェーホフ空港誕生”. AFPBB News. フランス通信社. (2019年6月1日) 2019年6月3日閲覧。
- ^ “JAL、モスクワの発着空港をシェレメチェボ空港に切り替え”. 日本貿易振興機構 (2019年9月20日). 2020年5月12日閲覧。
- ^ 国際空港評議会がサービスの良い空港ランキングを発表 AFPBB 2013年3月17日
- ^ Best Airport for the Region of Europe ACI
- ^ “2020年度より首都圏発着の国際線を大幅に拡充します”. 日本航空 (2019年11月19日). 2024年2月28日閲覧。
- ^ 荒木基 編『中東深夜便紀行』イカロス出版、2018年、137-141頁。ISBN 978-4-8022-0620-4
- ^ “ロシアの空港に人名がつけられる”. Sputnik 日本. スプートニク. (2019年6月1日) 2019年6月3日閲覧。
- ^ “Nordwind Airlines plans to operate flights from Moscow to Turkmenabat”. 2020年1月12日閲覧。
- ^ 時刻表(英語)
固有名詞の分類
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