サーヴィランス 監視者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 06:45 UTC 版)
ゲーム内容
「サーヴィランスシステム」によって、複数の監視カメラから流れる様々な映像から情報を収集することが目的である(ゲーム中の役割を補足すれば、収集した情報を主人公の所属する特殊部隊の隊員へ情報を伝え、作戦を補佐する)。確認したい映像を切り替えながら閲覧するため、一連の時間で毎回違った演出を行えるという特徴もある。
ストーリーの流れは、6つのチャプター(章)に分けられる。チャプターは、導入部のブリーフィング、プレイヤーが操作可能なリアルタイムステージ、モニター表示時間や解析履歴のチャプターリポートの流れで進む。
リアルタイムステージパート
このパートでは、監視カメラの映像に映っている解析対象から情報を解析・収集していく。チャプター内で決められた「重要解析対象」を解析したかによってストーリーが分岐し、重要解析対象を解析していなければバッドムービーが流れる。なお、複数のカメラから流れる映像はゲーム内の経過時間に同期して流れており、基本的に後述する複数のモニターへ同時に映像が流れる。
画面には、解析操作するための大きいメインモニター1つとその下部にある小さなサブモニター6つ(AからF)があり、それぞれ監視カメラからの映像が同時に流れる。どのモニターを中心に見るのかはプレイヤーの判断に委ねられる[1]。サブモニターはパートの進行状況によって増減する。なお、サブモニターには音声センサーがあり、音が発生した場合にはゲージが伸縮する。
メインモニターには、サブモニターから選択した画面が表示される(選択中のサブモニターは見えなくなる)。メインモニターでは、画面に表示された物体(人や武器など)にマーカーが付き、マーカーを1つ選択することで情報の解析が始まる。解析中に音声は流れるが、メインモニターの画像が停止し、解析が終わるまでしばらく操作不能になる(非常に見づらいが、停止画面と重なる形で動画は流れる)。解析が完了すると、解析対象の名前が画面に表示され、データベースに登録される。このデータベースに登録した情報の詳細は、チャプターレポートやタイトルで閲覧できるため、本作の資料としても機能する。また、登録した解析対象は重要な解析対象を除いて解析済みのマーカーになるため、プレイを繰り返すことで少しずつ埋めていくことができる。
前述の通り、監視カメラからの映像や音は同時進行で流れるため、サブモニター全体をチェックしつつ解析が必要なサブモニターをメインモニターに切り替えて解析するという判断力が問われる。
解析対象となるものは全チャプターを通すと膨大で、同一な対象であっても場面によって情報の違う解析対象になったり、中には一瞬しか登場しないものや事前に解析を済ませないと映らない映像の中にもある。解析可能な対象を全てのチャプターで解析完了すると、さらに解析対象が増大したゲームモードが追加されるため、コンプリートを目指す場合は個々の映像をメインモニターで確認するやり込みプレイの必要がある。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『電撃PlayStation Vol.200』メディアワークス、2002年2月22日、28,29,30,31,頁。
- ^ a b IGN Staff (2001年9月1日). “SCE Announces Surveillance” (英語). IGN. 2022年6月10日閲覧。
- ^ “【PS2】監視する者、される者…… 『SURVEILLANCE(サーヴィランス) 監視者』”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2001年9月1日). 2012年3月13日閲覧。
- ^ a b “インタビュー『サーヴィランス 監視者』 開発者ロングインタビュー(1) - 電撃オンライン”. dengekionline.com. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “サーヴィランス 監視者 まとめ (PS2)”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage. 2019年12月14日閲覧。
- ^ “サーヴィランス ビジュアル攻略ガイド”. KADOKAWA. 2019年7月18日閲覧。
固有名詞の分類
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