サーブ 35 ドラケン 派生型

サーブ 35 ドラケン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/30 05:22 UTC 版)

派生型

J 35A
J 35F-2
F-35(サーブ 35XD)
サーブ 210
試作機(リルドラケン;小型技術実証機)。当初、この試験機がドラケンと呼ばれていたが、J 35Aがドラケンと名付けられたため、リルドラケン(小さなドラケンの意)に改名された。
J 35A
初期の生産型。事実上の増加試作機。途中からテイルバンパーに替えて尾輪を装備。90機製造。
J 35B
実質的な最初の実用型(迎撃機型)。射撃管制装置の改修が行われ、AIM-9 (Rb24) 及び対空/対地攻撃用に無誘導ロケット弾、100 kgもしくは250 kg爆弾の運用能力が与えられた。73機(一部資料では83機)製造。
Sk 35C
機種転換訓練用の複座型。A型の胴体前半を複座型のものに交換する形で製造された。後席の搭乗者が離着陸時に使用するペリスコープを装備。固定武装と射撃管制装置は搭載されていないが、対地攻撃能力を持ち、有事には単座に戻せるように設計されていた[1]。26機製造。
J 35D
エンジンを改良型のRM6Cに変更し、機内の燃料搭載量を増加させた迎撃機型。エアインテークが前方に延長されている。
S 35E
偵察機型。D型から射撃管制装置と固定武装を排除し、空いたスペースに偵察用のカメラを搭載。
J 35F
全天候迎撃機型。レーダー誘導ミサイル運用のため新型レーダーの装備など補助機器を更新。機器の収納部位を確保するため機関砲を1門減らしている。キャノピーは膨らみのある形状に変更。
J 35F-2
F型のうち赤外線偵察装置71Nや改造型レーダーPS-011を追加したタイプ。
J 35J
1987 - 91年にF型を改修したタイプ。電子機器の改変、燃料容量増加やパイロンの増設。1998年退役。
サーブ 35H
スイス空軍向けに提案された形式。A型にFCSを搭載した改造機だが、不採用。
サーブ 35XD
デンマーク向け輸出型。現地では戦闘機型がF-35、複座練習機型がTF-35、偵察型がRF-35と呼ばれた。機内燃料や武装の搭載量が増加している。同じ形式番号を持つアメリカ製のステルス戦闘機とは一切関係ない。
サーブ 35XS
フィンランド向け輸出型(戦闘機型)。ヴァルメト社によりライセンス生産された。
サーブ 35Ö
オーストリア向け輸出型(戦闘機型)。スウェーデン空軍のD型を再生整備したもの。
西ドイツ空軍(当時)向け輸出型(型式不明)
核兵器の運用能力を与えられた戦術攻撃機で、ミラージュIIIライトニング等とともに提案されたが、西ドイツ空軍はF-104Gを採用した。

  1. ^ a b c 徳永克彦英語版「ベアメタルのサーブ・ドラゲン健在 SwAFHF DRAKEN」 『航空ファン』2017年2月号(通巻770号) 文林堂 P.26-33


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