ケープ・フィアー 登場人物

ケープ・フィアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 05:16 UTC 版)

登場人物

肉体に入れ墨を彫っている。文字も彫られており、それぞれ(日本語訳で)「復讐するは我にあり」「時は来たれり」「神は復讐なり」「我が時は未だ来たらず」「真実」「正義」「復讐者」「ロレッタ」。葉巻を吸っており、本人曰く、葉巻を吸うことが唯一の悪習。妻と娘がいたが捕まったことで妻からは縁を切られ、娘には死んだことにされている。14年間服役したが、その間、自分の弁護をまともにしなかったサムを恨み、刑務所内で体を鍛え、読み書きと法律を学び、出所後、お礼参りとしてサムも認めるほどに法に触れない様々な形でサムに嫌がらせをし、ダニエルにもネイディーンという偽名を使って近づく。刑務所にいたころに男の囚人に強姦された。先述の勉強漬けの生活からか、フランクな態度とは裏腹に、非常に機知に富んだ言い回しをし、カーセクからも尾行に気付かれたことで「頭が切れる」と評された[3]。服役中に農場を経営していた母が亡くなり、その遺産として3万ドルをもらったことから、出所後にしては羽振りがよかった。当初は先述した通り、自分がやったという証拠を掴ませず、表立っても法に触れない程度の頭を使った緻密な行動であったが、サムとカーセクの雇った暴漢三人に襲われてからは暴力的になり[4]、ついには殺人をおかすようになった。逃げたボーデン一家を追い戦うが、敗れて死亡する。
  • サム・ボーデン
弁護士。マックスが起こした暴行事件の裁判で彼の弁護を担当したが、レイプ犯罪を憎むあまり、被害者にも問題があった事をもみ消す。その結果、マックスは有罪となり服役、彼の恨みを買う事になる。犯罪を憎み、法を尊重する立場の人間でありながら、自身も浮気癖があるなど、人として難のある一面があり、後述のローリー以外の女性とも不倫したことがある[5]。ピアノも嗜んでいる。
  • リー・ボーデン
サムの妻。グラフィックデザイナー。喫煙者。可愛がっていた犬をマックスに殺害されてしまい、終盤ではマックスに犯されてしまう。サムからはレイと呼ばれている。
  • ダニエル・ボーデン
サムの娘。愛称はダニー。高校生で現在、15歳。両親の不仲に辟易しており、情緒不安定になっている。問題を次々に起こし、退学寸前にまで追い込まれている。演劇に興味がある勤勉家であり、かなりの本を読んでいる。母親いわく、デザイナーの才能がある。マックスに惹かれていたが、終盤で本性がわかり拒絶した。
  • クロード・カーセク
私立探偵だが、犯罪者としての側面もあり裏の世界にも顔が利く。元警察の人間のようで、父親も警官で20年務めていた。サムの依頼でマックスを様々な形で遠ざけようと画策するが、いずれも失敗、次第に暴力で解決を図るようになり、最後はマックスを不法侵入に対する正当防衛で殺害しようと試みたが、逆にマックスの罠にはまり、もみ合っているうちに自分が持っていた拳銃の誤射により死亡。
  • エルガート
地元警察の警部。サムの協力者。セッターを飼っている。
  • リー・ヘラー
サムとカーセクが雇った暴漢三人から暴行を受けたマックスを弁護した。サムを暴行教唆で告訴する[6]
  • ローリー・デイヴィス
サムの同僚で不倫相手。裁判所で書記を担当していた。サムとはスカッシュでスポーツを楽しむなどをしていた。実はサムを真剣に愛しており、サムの妻に自分を見せつけようとヤケになっていたところを、マックスにより強姦と苛烈な暴行を受け重傷を負い、顔にも大きな傷を受けた。サムから告訴を勧められるが、怪我で容色が変わってしまった自分の無様な姿を公衆にさらしたくないと頑なに拒否する[7]。サムにも別れを告げ、退院したら故郷であるコネチカットの大学に戻るつもりでいる。
  • トム・ブロードベント
サムの同僚弁護士。サムがマックスへの弁護でマックスが有利になる弁護をしなかったことを非難していた。
  • 裁判長
サムの暴行教唆に対し、サムにマックスへの接近を禁ずる判決を下す。この時、マックス・“キャディ”と名前を言い間違える。
  • グラシェラ
ボーデン家の家政婦でダニーから慕われていた。マックスの陰謀により殺害された。弟がいる。

  1. ^ a b Cape Fear (1991)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月4日閲覧。
  2. ^ Cormier, Roger (November 16, 2016). “15 Intense Facts About Cape Fear. Mental Floss. http://mentalfloss.com/article/88173/15-intense-facts-about-cape-fear 2018年6月2日閲覧。. 
  3. ^ ソフト版の日本語吹き替えではサムから「ろくに字も読めなかった」と言われており、先天的に頭がよかったわけではなく、むしろ勉強が全然できなかった。
  4. ^ その暴漢は全て返り討ちにした。
  5. ^ 妻いわく、アトランタで不倫をしていた。
  6. ^ 事前にサムはマックスに脅しをかけていたが、それを録音されており、証拠となった。
  7. ^ 自分自身も裁判で仕事をする人間として、そういう人間を見てきたこともあり、その苦痛を人一倍理解していた。
  8. ^ 演出の左近允洋はキャスティングが難航した作品と語っており、ロバート・デ・ニーロの吹き替えに自身が推した配役は局側に却下されたと述べている。グレゴリー・ペックとロバート・ミッチャムの配役についても、当初は別のキャストを考えていたが、「どうしようもない事情」により断念したという。


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