ケスラーシンドローム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 03:15 UTC 版)
将来のデブリ数を予測している研究グループ
1997年のオービタル・デブリ・クォータリ・ニュースによれば、NASA以外に軌道上のデブリ環境を研究しているグループが 7 つある[21]。
- NASA - ケスラーが中心となって ORDEM[注 5]が、レイノルズが中心になって EVOLVE が、リウが中心となって LEGEND[注 2]が開発されている。
- 欧州宇宙機関 - ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学のアイヒラーが中心となって CHAIN が、同じくブラウンシュヴァイク工科大学で MASTER[注 4]が開発されている。
- ロシア - プログラム研究センターのナザレンコが中心となって、オペレーションズ・リサーチの手法を用いた予測を行っている。プログラムの詳細は公開されていないが、ミールのデブリの危険性評価の結果は、そのプログラムの正確さと信頼性を証明している。
- イタリア - イタリア学術会議で SDM/STAT[注 3]が開発されている。
- イギリス - 国防評価研究所のリチャード・クラウザーが中心となって、IDES [注 6]と PLATFORM を開発している。
- 日本 - 八坂哲雄・花田俊也・鳴海智博が中心となって静止軌道(GEODEEM)および低軌道(LEODEEM)の計算を行っている。
- 中国 - 中国国家航天局がデブリの増加予測を行っている。
- インド - Equivalent Breakup Unit と呼ばれる手法を用いて研究を行っている。
ケスラーシンドロームを扱った作品
- プラネテス (マンガ・アニメ) - 主人公はデブリの除去作業に従事している。また過激派がケスラーシンドロームを引き起こそうとするエピソードもある。
- アップルシード (マンガ・アニメ) - 世界大戦によってケスラーシンドロームが発生。
- ゼロ・グラビティ (映画) - 宇宙飛行士の主人公がデブリとの衝突事故で宇宙に放り出される。
- デビルズサード (コンピュータゲーム) - テロリスト集団がケスラーシンドロームを引き起こした世界が舞台となる。
- エースコンバット7 スカイズ・アンノウン - オーシア連邦とエルジア王国間で勃発した第二次大陸戦争の末期、両陣営がほぼ同時刻に互いの軍事衛星に対し対衛星ミサイル攻撃を行った結果、ケスラーシンドロームにより標的外の衛星まで破壊されてしまい、大陸規模で通信インフラがダウンする。
注釈
- ^ Satellite Orbital Debris Characterization Impact Test.
- ^ a b a LEO-to-GEO Environment Debris model.
- ^ a b c the Semi-Deterministic Models and Stochastic Model.
- ^ a b the Meteoroid and Space Debris Terrestrial Environment Reference.
- ^ a b Orbital Debris Environment Model.
- ^ a b Integrated Debris Evolution Suite.
出典
- ^ a b c d Portree and Loftus (1999).
- ^ a b c Kessler (1991).
- ^ a b Kessler and Anz-Meador (2001).
- ^ a b c Eichler and Rex (1990).
- ^ a b Rossi et al. (1994).
- ^ a b c 八坂 (1997).
- ^ Goka and Neish (2001).
- ^ Broad (2007).
- ^ a b UNOOSA (1999).
- ^ Bottke et al. (1995).
- ^ a b Kessler and Cour-Palais (1978).
- ^ a b Jehn et al. (1997).
- ^ a b Pardini et al. (1998).
- ^ a b Gregory (1995).
- ^ a b c OSTP (1995).
- ^ a b Krisko (2000).
- ^ a b Whitlock (2004).
- ^ Anselo, Rossi, and Pardini (1999).
- ^ a b c d Liou and Johnson (2006).
- ^ a b 八坂 (1994).
- ^ a b McKnight (1997).
- ^ a b 花田-八坂 (2002).
- ^ McKnight, Maher, and Nagl (1995).
- ^ Johnson et al. (2001).
- ^ Liou et al. (2004).
- ^ Meshishnek (1995).
- ^ a b Orbital Debris Quarterly News vol. 9, issue 2, (2005).
- ^ IADC (2002).
- ^ Monroe (1993).
- ^ Ishige, Kawamoto, and Kibe (2004).
- ^ ASM-135 ASAT.
- ^ http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200701191525
- ^ Anz-Medor and Potter (1991).
- ^ http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2353771/2663696
- 1 ケスラーシンドロームとは
- 2 ケスラーシンドロームの概要
- 3 実験による検証
- 4 現状
- 5 年表
- 6 将来のデブリ数を予測している研究グループ
- 7 参考文献
- 8 外部リンク
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