クレムリン 庭園

クレムリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 16:15 UTC 版)

庭園

アレクサンドロフスキー庭園

アレクサンドロフスキー庭園(Александровский сад)は、クレムリンの北西部に沿って伸びるモスクワ最古の公立公園。

1812年ロシア戦役でモスクワがナポレオンの大陸軍に占領された際、モスクワ市街は数日間にわたる大火で全焼した。大陸軍の退却後、皇帝アレクサンドル1世はモスクワ再建を開始したが、クレムリンの下を流れるネグリンナヤ川の汚染がかねてから激しかったことから地下水路化することにし、川の跡地に庭園を造らせることにした。これがアレクサンドロフスキー庭園である。設計はオシップ・ボーヴェ。1819年から建設が始まり、1823年に完成した。

庭園は、北から上・中・下の庭園に分かれている。クレムリン北端の革命広場に面したウグロヴァーヤ・アルセナーリャ塔からトロイツカヤ塔までの間は「上の庭園」で、1967年に大祖国戦争の戦死者のために築かれた「無名戦士の墓」、イタリア風の洞窟(グロット)、マネージ広場との間にある噴水、ロマノフ王朝300周年を記念して建てられたオベリスク、モスクワ総主教ゲルモゲンの記念碑、薔薇園などがある。トロイツカヤ塔からボロヴィツカヤ塔までの間は「中の庭園」で、トロイツカヤ塔からクレムリンへの入場券売り場や、アレクサンドル1世記念碑が立つ、木立に囲まれた公園である。ボロヴィツカヤ塔からクレムリン南端のモスクワ川に面したヴォドヴズヴォドナヤ塔までの短い区間は「下の庭園」で、遊歩道のない森だけがある。

登録基準

クレムリン空撮

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。

  1. ^ 「プーチン氏暗殺未遂」と主張 ウクライナがドローン攻撃か―ロシア:時事ドットコム”. www.jiji.com. 2023年5月3日閲覧。
  2. ^ 日本放送協会. “クレムリンに無人機攻撃か 被害はなし ロシア大統領府 発表 | NHK”. NHKニュース. 2023年5月3日閲覧。
  3. ^ ロシア「プーチン大統領の暗殺狙ったテロ」「クレムリンに無人機攻撃」とウクライナ非難”. 読売新聞オンライン (2023年5月3日). 2023年5月3日閲覧。
  4. ^ a b 日本放送協会. “クレムリンに無人機攻撃か 被害はなし ロシア大統領府 発表 | NHK”. NHKニュース. 2023年5月3日閲覧。
  5. ^ クレムリンにドローン攻撃 「プーチン氏暗殺狙ったテロ」ロシア主張:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年5月3日). 2023年5月3日閲覧。
  6. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年5月3日). “露大統領府に無人機攻撃 露側はテロと批判”. 産経ニュース. 2023年5月3日閲覧。
  7. ^ ロシア「ウクライナ軍がクレムリン攻撃」 報復措置取る姿勢も”. 毎日新聞. 2023年5月3日閲覧。
  8. ^ 現在はスターラヤ広場ロシア語版英語版にある旧共産党中央委員会本部庁舎に移転。






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