クリスマス・イヴ
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商業主義に対するローマ教皇の懸念
第265代ローマ教皇・ベネディクト16世は、「無原罪の聖マリアの祭日」(12月8日)とクリスマスの間の「聖なる降誕祭を準備する期間」(アドベント)について2005年、以下のようなコメントを発している。
現代の消費社会の中で、この時期が商業主義にいわば「汚染」されているのは、残念なこと。このような商業主義による「汚染」は、降誕祭の本来の精神を変質させてしまう恐れがある。降誕祭の精神は、「精神の集中」と「落ち着き」と「喜び」であり、この喜びとは、内面的なもので、外面的なものではない。 — 教皇ベネディクト十六世の2005年12月11日の「お告げの祈り」のことば(カトリック中央協議会)
また2012年12月19日にはフィナンシャル・タイムズへ寄稿し、その中で、以下のように述べた。教皇が経済紙に寄稿するのは非常に異例だという[16]。
クリスマスには聖書を読んで学ぶべきだ。政治や株式市場など俗世のできごとにどう関わるべきかの啓示は、聖書の中に見つけられる。……
……貧困と闘わなければならない。資源を公平に分かち合い、弱者を助けなければならない。強欲や搾取には反対すべきだ。……
……クリスマスはとても楽しいが、同時に深く内省すべき時でもある。私たちはつつましく貧しい馬小屋の光景から何を学べるだろう。 — A time for Christians to engage with the world(キリスト者が世界と繋がる時)
関連作品
- 『クリスマス・キャロル(SCROOGE)』 1970年
日本
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2013年12月) |
日本にはクリスマス・イヴと恋人を扱った作品が多くあり、例えば日本では、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」CM(1988年)での起用を機にクリスマスソングの定番となった山下達郎の「クリスマス・イブ」がある。さらに1990年にはTBSがドラマ『クリスマス・イブ』を放送した。クリスマス・イヴに開かれるイベントも多い。一方ワム!の1984年のシングル「ラスト・クリスマス」は日本でクリスマスソングの定番になっているが、日本国外ではクリスマス・イヴと恋人を結びつける動きはあまり見られない。
脚注
注釈
出典
- ^ 1日の始まり 暦Wiki、国立天文台
- ^ 4教派 期節・祝日対照表(日本版)
- ^ クリスマス・イブって何?→クリスマス当日の夜。昔は夜から一日が始まったから。 チコちゃんに叱られる!、2018年12月29日
- ^ 12月24日の夜はクリスマス・イブ 雜賀信行、今日は何の日?、クリスチャン・プレス、2018年12月24日
- ^ 「クリスマス・イブってなに?」実は…… BIGLOBEニュース、2018年12月21日
- ^ The American Heritage Dictionary, Second College Edition,"Christmas Eve : The evening before Christmas",p.271,Houghton Mifflin,1982,ISBN 0-395-32943-4
- ^ The Random House Dictionary of the English Language, Second Edition Unabridged, p.368,"Christmas Eve: the evening or the day preceding Christmas(1350-1400), 1987, Random House, ISBN 0-394-50050-4
- ^ 行事予定カレンダー ページの最後にある「典礼暦(教会暦)について」、典礼暦の一日は、日没から始まり日没に終わるため・・・、カトリック宇部教会
- ^ a b 主神我が救世主イイススハリストスの降誕祭
- ^ クリスマスイブ礼拝:日本聖公会 浜田キリスト教会
- ^ 吉祥寺教会クリスマスイブ予定
- ^ 教会でのミサ
- ^ ドキュメンタリー「クリスマスの本当の話」(ヒストリーチャンネル)
- ^ “クリスマスイブの本当の意味、知ってる?こんなに違う日本と欧米のイブの過ごし方”. @DIME (2019年12月5日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ プランタン銀座2009年版クリスマスアンケート調査 2009年12月10日21:30閲覧
- ^ 「クリスマス、深く内省を」 ローマ法王、経済紙に寄稿 朝日新聞2012年12月24日 ローマ支局・石田博士記者(ウェブ魚拓)
- 1 クリスマス・イヴとは
- 2 クリスマス・イヴの概要
- 3 過ごし方
- 4 商業主義に対するローマ教皇の懸念
- 5 関連項目
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