ギャラクシーエンジェル 主要スタッフ

ギャラクシーエンジェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 09:34 UTC 版)

主要スタッフ

共通スタッフ

  • 企画・原作:ブロッコリー
  • 総監修:水野良
  • キャラクター原案:かなん
  • メカニックデザイン:高倉武史・企画デザイン工房戦船(2004年4月セタ(現:アルゼマーケティングジャパン)に吸収、同社の映像コンテンツ事業本部となる)

小説

  • 執筆:水野良、柘植めぐみ、土井佐智子、野尻抱介
    • 水野版、柘植版、土井版は原作系。野尻版はアニメ版に準拠(ムック「ギャラクシーエンジェルレシピブック」に収録)。

コミック

  • 執筆:かなん
第1期
富士見書房刊『月刊ドラゴンジュニア』及び同誌を継承した『月刊ドラゴンエイジ』で連載。単行本は当初、角川書店角川コミックス・ドラゴンJr.レーベルで全5巻が刊行され、後にフレックスコミックス発行・ソフトバンククリエイティブ発売のコミデジコミックスレーベルで新装版全5巻が発売された。
2007年11月よりウェブコミック誌『FlexComixブラッド』で再掲載されている。
第2期(ギャラクシーエンジェル2nd)
ジャイブ刊『月刊コミックラッシュ』連載。タイトルは「2nd」であるが、内容は第1期から基本的にそのまま続いている。単行本は同社のCR COMICSレーベルより全3巻。なお、続編『ギャラクシーエンジェルII』の漫画化作品は『ギャラクシーエンジェル3rd』の表題で『コミデジ+』連載である(詳細はIIの項目を参照)。

ストーリー

はるか昔。突如襲った時空震(クロノクェイク)により、人類は宇宙への進出手段を喪った。

約200年後。惑星トランスバールの衛星軌道上に現れた「白き月」は、この惑星に住む人類に「恩恵(ギフト)」を授け、再び宇宙に向かう道を与えた。以後400年にわたり、トランスバールはその版図を広げ、128の惑星を治める「トランスバール皇国」へと発展していった。

トランスバール歴412年。突如現れた大艦隊は瞬く間に首都惑星トランスバールを陥し、皇王ジェラールら皇族を弑逆した。艦隊を率いていたのは、その5年前、ジェラールによって皇国から放逐されていた皇子エオニアだった。

そんな中、辺境駐留艦隊にあってクーデターの報を知った青年将校タクト・マイヤーズの前に、5機の戦闘機が出現した。「ムーンエンジェル隊」と名乗る彼女らは、白き月に滞在していたためエオニアの粛清を逃れた皇子シヴァを守るようにとの、かつての恩師のメッセージを、タクトの許に携えてきたのだった。タクトは、白き月よりもたらされる先史文明「EDEN」の技術遺産「ロストテクノロジー」の粋を集めて建造された宇宙戦闘機「紋章機」を操る5人の少女と共に、戦乱の嵐に立ち向かっていく。

用語

ムーンエンジェル隊
ミルフィーユ・桜葉(さくらば)、蘭花(ランファ)・フランボワーズ、ミント・ブラマンシュ、フォルテ・シュトーレン、ヴァニラ・H(アッシュ)の5人のメンバーで構成される。月の巫女に属する部隊であり、本来は白き月のシャトヤーンを守るために組織された女性だけの戦闘部隊だが、白き月がトランスバール軍に占領され直轄地になったために、月の巫女は近衛軍に組み込まれムーンエンジェル隊も軍所属になった[1]
そのために、本編が始まるまではロストテクノロジーの発見・調査・保安などの雑用を任されていた[2]
最大の特徴は紋章機と呼ばれるロストテクノロジーの大型戦闘機を操縦できる特性を持つことである。エンジェル隊の採用条件はまず紋章機を操縦できることであり、そのために性格や出自はさほど重要視されない[3]
GALAXY ANGEL Moonlit Loversでは、新たに烏丸(からすま)ちとせがエンジェル隊のメンバーとなる。
そのメンバーは一般には公開されておらず、敵のスパイであったヴァインもエンジェル隊のメンバーがわからなかった。
彼女たち以外にも歴代のエンジェル隊が、存在したらしい[4]
なお、エンジェル隊のメンバーの声を当てている新谷良子田村ゆかり沢城みゆき山口眞弓かないみか後藤沙緒里(途中より参加)の声優のユニットも同じくエンジェル隊と呼んでいる。
トランスバール皇国
全128星系を統べる巨大銀河皇国。首都星は惑星トランスバール。トランスバール皇王を頂点とした帝国制あるいは封建制の国家[5]。その建国目的は時空震によって滅んだ銀河ネットワークの再構築によって人類の絆を取り戻すことであるとされる[6]。廃皇子エオニアの反乱によって、当時の皇王を含め政治中枢にいた者がほとんど殺されてしまうが、反乱の終結後に復興。現在の統治者は女皇シヴァが勤め民主化を押し進めている。
紋章機
表向きにはロストテクノロジーを大量に含んだ単座式の大型戦闘機とされる、ムーンエンジェル隊専用の乗機。パイロットの脳を量子コンピューターに見立てて操縦するシステムを採用しているために、適正をもった人間で無ければ操縦できない。通常は儀礼艦エルシオールに艦載されている。
ロストテクノロジー
時空震によるEDEN文明崩壊によって失われたとされる、科学技術のこと。白き月の巫女たちはこれを研究し、実用化することで天恵(ギフト)として一般にこの技術を与えている。現在の社会の基盤はほとんど天恵で支えられているために民衆は白き月を神聖視している。
そもそも、紋章機やエルシオールもロストテクノロジーの産物であり、未だにブラックボックスとなっている部分も多い。
アニメ版ではドラえもんの道具のような単に理解不能な不条理な道具として描かれている。
エルシオール
本編において主人公タクト・マイヤーズが指揮する戦闘艦にして、エンジェル隊の母艦。本来は白き月シャトヤーンの儀礼艦であり、そのために豪華客船並みの施設を持つ。単なる戦闘艦に留まらず、作中では主人公たちの生活の舞台でありここで恋愛を含む数々の日常ドラマが繰り広げられる。
EDEN(エデン)
かって全銀河に巨大なネットワークを築いていたと伝えられる先文明。600年前に時空震により崩壊したとされる。
ロストテクノロジーはこの時代のものであり、魔法としか思えないような科学技術が発展していた。
時空震(クロノ・クェイク)
約600年前にEDEN文明を衰退させた大災害。宇宙船や人工惑星はほぼすべて壊滅したのに惑星上の人類だけは無事だったという。自然災害だと思われ、惑星上のプレートによる起こる地震の宇宙版であるというのが定説とされてきた[7]
これにより銀河各地の惑星は大きく文明が後退しトランスバール皇国が誕生するまで暗黒時代と呼ばれた、ギャラクシーエンジェルの世界の根幹にも関わる人類の歴史において後の方向性を決定付けた最大の事件であると言える。
白き月
400年前に惑星トランスバール軌道上に現れたとされる人工天体。時空震により文明が崩壊し、中世レベルまでに文明が衰退していたトランスバールの人々に月の聖母シャトヤーンが天恵(ギフト)を提供。これによりトランスバールは飛躍的に再興し新たな人類文明の中心地となる。
そのため白き月は平和の象徴として神聖視され、月の聖母シャトヤーンは民衆からは敬愛と崇拝の対象になっている。
白き月では月の巫女と呼ばれる研究員が日夜ロストテクノロジーを研究し、一般化に励んでいる。この白き月自体がロストテクノロジーでありそれに関する様々な機器や施設が封印されている。
またトランスバール皇国最大の観光地であり、内部には都市や基地なども設置され多くの人々が住んでいる[8]
月の巫女
白き月で働く技術者の集団。皇国では聖職であり、ロストテクノロジーの発見・探求・管理・活用を行っている特殊部隊。研究者や開発要員、保安要員などが存在。白き月でロストテクノロジーを研究しギフトとして与える研究員がほとんど。エンジェル隊は保安要員。
船員が月の巫女だけで運用されるエルシオールの乗員の2割が男性であるために、どうやら月の巫女は女性である必要はないようである。
黒き月
エオニアが発見した巨大なロストテクノロジー、人工天体。白き月の関係者では自己増殖を繰り返す自動機械、人類にあだなす星として伝えられ長年恐れられきた。無人艦隊を建造する自動生産プラントを持ち、惑星を一撃で壊滅させる砲撃を行える。これによりエオニアはトランスバール皇国に対してクーデターを行った。
ヴァル・ファスク
『GALAXY ANGEL Moonlit Lovers』から登場するEDEN文明に敵対するとみなされてきた種族。その外見は全身に独特の紋様があること以外は人類に酷似している。しかし人類よりはるかに長い寿命を持ち、生身で多数の機械を同時に操るなど人類には無い能力を持つ。
人類に対して自らの種族が上位であることを自負しており、またヴァル・ファスクでは心などといったものは重要視せず、むしろ劣ったものとされるという独特の考えを持つ。
ヴァル・ファスクは彼らの自称であり、その意味は不明とされる。

  1. ^ 小説『ギャラクシーエンジェル 1』。
  2. ^ 小説「ギャラクシーエンジェルEX」でその活動が描かれている
  3. ^ ミントやヴァニラは民間の出身。フォルテは軍曹だったが紋章機の操縦適正が認められたために中尉に引き上げられエンジェル隊の隊長となった。
  4. ^ 『GALAXY ANGEL II 永劫回帰の刻』デラックスパック特典「Encyclopedia GalaxyAngel」。
  5. ^ 「超解!ギャラクシーエンジェル」のスペシャルインタビューにおいて水野良が発言。貴族が軍事力を持たずに統一された皇国軍がある意味では帝国制だが、貴族が領地を持っているという意味では封建制とのこと。
  6. ^ 「なるほどGA講座 なるほど12」。
  7. ^ 「なるほどGA講座 なるほど11」。
  8. ^ 小説『ギャラクシーエンジェルEX』。
  9. ^ a b ぎゃらこん, p. 93.
  10. ^ アニメスタイル 001』スタイル、2012年8月3日発行、86頁。ISBN 978-4-89610-396-0 
  11. ^ a b c ブロッコリー原作、水野良総監修、かなんコミック・キャラクター原案『ギャラクシーエンジェル』2巻、角川書店2002年、172頁。
  12. ^ 『G.A.あにまにあ』ジャイブ、2004年7月9日初版発行、38頁。ISBN 4-902314-66-5 
  13. ^ そのため、アニメ第1期#4と#6ではミルフィーユは他のメンバーの紋章機に乗って任務地に移動していた。





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