カラーコンタクトレンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 22:50 UTC 版)
特徴
カラーコンタクトレンズには、視力矯正用カラーコンタクトレンズと視力矯正を目的としないカラーコンタクトレンズ(おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)がある。おしゃれ用カラーコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズしか存在せず、材料としてHEMA(2-ヒドロキシエチルメタクリレート 2-Hydroxyethylmethacrylate)が使用されている。着色方法は、環状着色が行われており、着色を薄くHEMAに溶かし込んだもの、表面(眼球側に接する側、まぶたに接する側のいずれか)に着色剤を印刷したもの、着色剤をHEMA材料の間にはさみサンドイッチ構造にして包み込んでいるもの、などがある。
これまでおしゃれ用カラーコンタクトレンズは「雑貨」の扱いであったが、目の障害が多発したために、おしゃれ用カラーコンタクトレンズも視力補正用カラーコンタクトレンズと同じように、高度管理医療機器として薬事法の規制対象となった(2009年11月4日施行)。
使用目的
カラーコンタクトレンズは特に10代~20代の若い女性に人気である。その最大の魅力は、さまざまな色やデザインを楽しみながら自分好みのお洒落な目元を演出できることにあり、近年は色やデザインのバリエーションが充実している。これまでコンタクトレンズは視力補正用がメインだったが、おしゃれ用カラーコンタクトレンズの登場で、視力が悪くない人もファッションの一部として楽しむことができるようになった。
読者に高い支持を得ているカリスマモデルや読者モデルの多くがカラーコンタクトレンズを使用しており、モデルやタレントとタイアップしたカラーコンタクトレンズも多数販売されている。
その他の使用例として、テレビドラマや映画・演劇などで特殊メイクなどとともに俳優が使用する場合や、コスプレにおいてコスプレイヤーが使用する、などが挙げられる。
メリット&デメリット
- メリット
- カラーコンタクトレンズの急速な普及と発展により、いろいろなバリエーション(色・デザイン)を気軽に楽しめるようになった。カラーやデザインによって目元や顔の印象は大きく変わり、その変化をTPOに合わせて自由に楽しむことができる。
- デメリット
- 角膜に直接触れる器具なので十分なケアが必要だが、レンズを簡単に入手できるようになった反面、レンズを使用するために知識やケアを怠りがちで、誤った使用方法で目のトラブルへと発展する危険がある。
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