アラキドン酸カスケード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:39 UTC 版)
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概要
リン脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、その構造中には親水性基と2本の疎水性基を持つ。この疎水性基をリン脂質から切り出す酵素であるホスホリパーゼA2 (PhospholipaseA2, PLA2) によって細胞膜から遊離した脂肪酸(アラキドン酸)が、その後にシクロオキシゲナーゼ (Cyclooxygenase, COX) によってプロスタグランジン類やトロンボキサン類に変換される。一方、リポキシゲナーゼ (Lipoxygenase, LOX) によってロイコトリエン (Leukotriene, LT) 類に代謝され、これらの代謝物は種々の生理活性を示す。これらの代謝物は、アラキドン酸代謝物およびエイコサノイドと総称される。
アラキドン酸代謝物
アラキドン酸カスケードを阻害する医薬品
シクロオキシゲナーゼ阻害薬
非ステロイド系抗炎症薬 (Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs, NSAIDs) は、COX-2(シクロオキシゲナーゼA2)の阻害によって抗炎症作用を示す。
副腎皮質ホルモンは、ホスホリパーゼA2阻害によって抗炎症作用を示す。
リポキシゲナーゼ阻害薬
- アゼラスチンなど
関連項目
外部リンク
- 1 アラキドン酸カスケードとは
- 2 アラキドン酸カスケードの概要
- アラキドン酸カスケードのページへのリンク