アメリカ軍の勲章 アメリカ軍の勲章の概要

アメリカ軍の勲章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 16:04 UTC 版)

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歴史

第一次世界大戦勝利勲章が、初の共通の勲章である。これに続いて、パープルハート章[1][2]シルバースター[3]レジオン・オブ・メリット[4]殊勲飛行十字章エア・メダルが共通の勲章として制定された。これ以前にも廃止されたアメリカ軍の勲章の一部に陸軍と海軍に共通するものがあったが、軍種によって授与基準に違いがあった。いかなる軍種での功績かに関わらず授与基準まで統一された共通の勲章は、第一次世界大戦勝利勲章、パープルハート章、シルバースター、レジオン・オブ・メリット、殊勲飛行十字章、エア・メダルが初である。

その後、第二次世界大戦の終戦までに、陸軍海軍の兵士に共通して授与するための世界大戦の従軍勲章が複数制定された。沿岸警備隊海軍省の傘下に編入された時に、同じ授与資格があった。第二次世界大戦後、1947年に空軍が独立したため、朝鮮戦争従軍記章が、初めて制定された5軍共通の勲章となった[5]。また、1956年以降から2010年現在まで、沿岸警備隊にも殊勲飛行十字章とシルバースターが授与される可能性がある[6]

1960年代から1970年代にかけてアメリカ軍は、メリトリアスサービスメダルと複数の作戦従軍勲章勤務従軍勲章を制定し、それらは全ての軍種に共通するものであった。同じ時期に国防総省は、統合軍又は国防長官の下で勤務する軍人に授与資格が発生する功績章の制定を開始している。最新のものは統合任務業績章で、1983年に制定された。また、唯一の統合軍部隊表彰である統合功労部隊表彰は1981年に制定されている[7][8]

2011年4月5日、バラク・オバマ大統領が、大統領令第12824号を改正し、国土安全保障特別功労勲章の授与資格を、アメリカ軍の全ての軍種に変更し、アメリカ軍の勤務勲章とした。最近では、空軍クレイグ・R・マッキンリー大将に、アメリカ州兵総局長としての功績が称えられ授与されている[9][10]

名誉勲章は、もともと海軍の勲章として制定されていたが、現在では6軍に共通する勲章となった。しかし、各軍種における名誉勲章のデザインは異なるものとなっている。現在は、陸軍用、海軍用、空軍用の3つが制定されている。海兵隊は海軍用を、宇宙軍は空軍用のものを授与されるが、理論上は存在している沿岸警備隊用のものは一度も授与されたことがない(過去に沿岸警備隊員が海軍用の名誉勲章を授与されたことがある[11]。)。

以下に紹介するのは、アメリカ軍で共通の勲章又は記念章とされているものである。各章の順位に関わらずカテゴリ毎に紹介する。

名誉勲章

名誉勲章

  1. ^ Air Force Personnel Center, 8/3/2010, Purple Heart
  2. ^ U.S. Department of Veterans Affairs, The Purple Heart,
  3. ^ Air Force Personnel Center, 8/3/2010, Silver Star
  4. ^ "LEGION OF MERIT",The Institute of Heraldry,Archived copy”. 2012年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月26日閲覧。
  5. ^ "The United States of America: Korea Service Medal",Medals of the World,http://www.tioh.hqda.pentagon.mil/Awards/korean_service.aspx Archived 2011-10-25 at the Wayback Machine.
  6. ^ Homeland Security, Coast Guard Military Medals and Awards Manual, 15 August 2015
  7. ^ "Joint Meritorious Unit Award",http://www.tioh.hqda.pentagon.mil/Awards/joint_meritorious.aspx
  8. ^ "JOINT MERITORIOUS UNIT AWARD",Headquarters United States European Command,Archived copy”. 2007年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月5日閲覧。
  9. ^ Executive Order 13569--Amendments to Executive Orders 12824, 12835, 12859, and 13532, Reestablishment Pursuant to Executive Order 13498, and Revocation of Executive Order 13507”. whitehouse.gov (2011年4月5日). 2012年9月27日閲覧。
  10. ^ Panetta hosts Chief Change for National Guard Bureau”. U.S. Department of Defense. 2013年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月27日閲覧。
  11. ^ "Douglas Albert Munro, USCG", http://www.uscg.mil/history/Munro%20Index.html


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