ひのくに号
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使用車両・車内設備
- ハイデッカー
- 九州産交バス
- 日野・セレガ(ADG-RU1ESAA・PKG-RU1ESAA・QPG-RU1ASCA・QRG-RU1ASCA・QTG-RU1ASCA・LKG-RU1ESBA・QRG-RU1ESBA・2RG-RU1ESBA)
- 三菱ふそう・エアロバス/エアロエース(KL-MS86MP・BKG-MS96JP・2TG-MS06GP)
- いすゞ・ガーラ(QRG-RU1ESCJ・2PG-RU1ASDJ)
- 西日本鉄道
- 日産ディーゼル・スペースアロー(PKG-RA274RBN/西工・96MC E-III)
- 三菱ふそう・エアロエース(QRG-MS96VP・2TG-MS06GP)
- 日野・セレガ(QRG-RU1ESBA・QTG-RU1ASCA)
- いすゞ・ガーラ(QRG-RU1ESBJ・QTG-RU1ASCJ)
- 九州産交バス
- 4列シート
- トイレ
- 座席コンセント(九州産交便は一部車両のみ)
- 毛布(膝掛け)
- フリーwifi
1992年に車両をリニューアルした際には、「デラックスひのくに号」として車内公衆電話などの設備や飲み物(お茶・コーヒー)・おしぼり・マルチステレオ・テレビ放送(ビデオ映画)のサービスが実施されていた。しかし、携帯電話の急激な普及により2000年に車内公衆電話が廃止されたのを皮切りに、2001年における運賃大幅値下げ(熊本 - 福岡間:片道2,400円/往復4,100円→2,000円/3,600円)の実施に伴うコスト削減などにより車内サービスは順次廃止された。それにより現在はリニューアル以前の仕様(トイレ以外の車内設備・サービス無し)に戻っている。
また、車両の塗装は、運行開始当初から沿革の写真にあるような両社共通の塗装(通称「青十字」)が長年にわたり採用されていたが、1998年頃の導入車両から両社別々の塗装(両社とも自社高速バス専用共通カラーリング)を使用するようになり、西鉄においては2010年3月頃までに青十字塗装の車両は全て姿を消した。産交でも経年により徐々に離脱が進み、最後まで残った1台が子会社に移籍した上で「あまくさ号」(熊本県熊本市と同県天草市とを結ぶ快速バス)として2009年頃から長きにわたり使用されていたが、2018年12月、運用中に事故に遭い大破し廃車された事から、現在では青十字塗装の車両は両社共に全廃となり面影も見られなくなっている。ちなみに西鉄におけるかつての青十字塗装の車両は「福岡 - 北九州線」や「久留米 - 北九州線」などの高速バスのほか、「久留米 - 山鹿間」に運行されていた快速バスなどに転用されたものもあったがいずれも廃車となっている。
過去においては、西鉄では同社の指定車体製造工場として西日本車体工業株式会社(以下、「西工」)を系列子会社に持っていた関係上、西鉄の車両では元来から西工ボディを架装した車両がもっぱら導入されていたが、2010年における西工の会社解散に伴い、以降は各メーカー純正車体での導入となった。産交でも以前は西鉄に合わせる形で西工ボディを架装した車両が多かったが、2000年導入車を最後にそれ以降は純正車体での導入となっている。2005年に産交が現行型の日野セレガ(2005年式・ADG-RU1ESAA ジェイバス製造)を九州管内でいち早く導入した事で有名となった。産交ではその後もPKG-から徐々に増車しており、2022年現在、産交では本路線専用車の大半を占めているほか、西鉄でも西工解散後の2011年以降より順次導入している。因みに西鉄では元々はいすゞ車での導入は無かったが、2014年に初のいすゞ車(QRG-RU1ESCJ ジェイバス製造)での導入を開始した事により、2022年時点では国産4メーカーが揃う形となっている。
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産交が所有していた本路線伝統色であった青十字カラーの車両で、2018年時点では両社を通じて最後の1台だったが、運用中事故に遭遇し大破、廃車となった。(画像は子会社移籍後「あまくさ号」運用時)
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産交で2000年に導入された最後の西工ボディ架装車 (日野セレガ KC-RU3FSCB 西工C-Ⅰ)
※現在は廃車 -
九州では高速車第1号として導入された九州産交の現行型日野セレガ
(画像は「きりしま号」運用時) -
西鉄では最後の導入となった西工架装車で、2022年現在でも一部で使用中の西工E-Ⅲ 96MC(日産ディーゼルPKG-RA274RBN)
(画像の車両は、のちに西鉄バス大牟田に移籍の後、運用離脱) -
2018年12月17日より「ひのくに号」で運行されている西鉄の新塗装車「HARMONY」
将来的に西鉄の昼行高速バス用車両全車をこの塗装に変更予定
注記
- ^ 逆方向の渋滞によって折り返し便に遅れが生じることもある
- ^ 上記箇所で発売される片道乗車券および往復乗車券の往路券は乗車券自体が乗車便を指定するため不要であった
- ^ ただし、運転業務は高速営業所の乗務員に委託している。
- ^ かつては運行開始当初から1995年頃までは博多営業所と八女営業所が共同で担当していたが、のちに福岡発着の九州島内路線は全て福岡高速自動車営業所に統一され、2001年1月より西鉄高速バスに管理委託されていたが、2019年4月1日をもって西鉄高速バスは西鉄本体に吸収合併され解散・消滅した事に伴い、同社による管理委託は解消された。
- ^ 定期券・回数券・往復乗車券・その他各種割引乗車券で乗車する場合は、これらの券以外に利用した区間の通常運賃も別途必要(SUNQパス(北部九州版・全九州版)利用の場合は追加料金不要)。
- ^ 本路線運行開始後の2020年8月8日に復旧開業した。
出典
- ^ a b 『高速乗合バス 福岡・福岡空港〜熊本線「ひのくに号」 4月15日ダイヤ改正』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道・九州産交バス、2013年4月5日 。2013年6月2日閲覧。
- ^ 『熊本~福岡線のダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)九州産交バス、2020年9月4日 。2022年1月22日閲覧。
- ^ “南部好調、北部で苦戦 九州新幹線、全線開通から半年”. 朝日新聞デジタル. (2011年9月12日) 2013年6月2日閲覧。
- ^ a b 『高速バス 福岡〜熊本線「ひのくに号」6月1日ダイヤ改正 〜通勤や買い物需要の多い時間帯を中心に16便(8往復)増便〜』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道・九州産交バス、2011年5月27日 。2013年6月2日閲覧。
- ^ a b 『高速バス 福岡〜熊本線「ひのくに号」がより便利になります!』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道・九州産交バス、2011年2月17日 。2013年6月2日閲覧。
- ^ 国土交通省九州運輸局「九州における高速バスの概況(平成19年度)」平成20年11月21日 (PDF)
- ^ 『〜停車バス停の追加&新回数券の導入〜 7月1日 高速バス 福岡〜熊本線「ひのくに号」 ダイヤ改正』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道・九州産交バス、2011年6月24日 。2013年6月2日閲覧。
- ^ 〜熊本⇔福岡高速ひのくに号「週末深夜便」運行します!~(九州産交バス) Archived 2014年3月19日, at the Wayback Machine.
- ^ 『〜福岡・福岡空港~熊本線「ひのくに号」ダイヤ改正〜 スーパーノンストップ便を10便増便します』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道・九州産交バス、2014年11月21日 。2014年11月23日閲覧。
- ^ 『「ひのくに号深夜便」及び「週末限定熊本駅17:09発天神・博多行き」運行終了のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道・九州産交バス、2015年6月1日 。2014年6月8日閲覧。
- ^ “バスターミナル移転のお知らせ” (PDF). 熊本桜町再開発株式会社 (2015年10月1日). 2016年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月16日閲覧。
- ^ [重要なお知らせ]福岡空港国内線のバスのりば変更について 西鉄バス、2016年9月21日(2016年10月7日閲覧)。
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- ^ 熊本⇔福岡【高速ひのくに号】運行ルート変更のお知らせ Archived 2017年6月3日, at the Wayback Machine. 九州産業交通、2017年5月22日(2017年6月7日閲覧)。
- ^ 『高速バス「ひのくに号」 回数券の値上げおよびスマートフォンアプリ「バスもり!」の導入について』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道、2018年3月9日 。2019年2月21日閲覧。
- ^ 【2019年9月11日】熊本交通センター所在地および名称変更について (九州産交バス)
- ^ バスターミナルをご利用の方へ (SAKURAMACHI Kumamoto)
- ^ “熊本桜町バスターミナル(旧称:熊本交通センター)の乗り場のご案内” (PDF). 九州産交バス (2019年9月2日). 2019年9月7日閲覧。
- ^ 【2020年3月21日】新型コロナウイルス影響に伴う都市間高速バスの減便について【追加】 (九州産交バス)
- ^ (運休情報)新型コロナウイルスの影響による高速バスの一部運休 (西鉄高速バス)2020/05/01
- ^ “西鉄、高速バスと路線バスの一部運賃を値上げ コロナで乗客減”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2022年1月20日) 2022年1月20日閲覧。
- ^ “高速バス(熊本-福岡線、熊本-長崎線)、九州横断バス(熊本-黒川・由布院・別府線)の運賃改定について” (PDF). 九州産交バス (2022年1月20日). 2021年3月20日閲覧。
- ^ “2023 年 4 月 九州産交バス 都市間高速バスのダイヤ改正について ◆熊本~福岡線『ひのくに号』ダイヤ改正と「光の森発系統」の運行開始! ◆熊本~阿蘇山上ターミナル線の運行開始! ※熊本~阿蘇山上線は認可申請中” (PDF). 九州産交バス (2023年2月28日). 2023年3月4日閲覧。
- ^ a b 『福岡〜阿蘇線、熊本〜阿蘇線の運行終了について』(PDF)(プレスリリース)九州産交ツーリズム、2020年9月14日。 オリジナルの2020年9月28日時点におけるアーカイブ 。2021年2月13日閲覧。
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