かがみあきら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 05:12 UTC 版)
人物
漫画家として一本立ちする前には石森プロに籍を置いたことがあり、出渕裕、ゆうきまさみ、美樹本晴彦などとも親交があった。河森正治とも交流があり、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のメカデザインにも協力し「プロトカルチャーの食器」等の小道具デザインを手がけた。また、『さよならカーマイン』に掲載された解説によれば、日本サンライズのアニメ作品の企画にも携わっており、『レディキッド&ベビィボウイ』掲載のインタビュー記事では富野由悠季が、かがみを評価していた旨の発言を行っている。ただし、具体的にどの程度関わったのかはいまだ明かされていない。かがみの個人誌『NOCTURNE』によると、サンライズと接触する以前より、出渕からの個人的発注を受けて『戦闘メカ ザブングル』のホッグのデザインに協力していた様である。また、かがみの最後のアシスタントだった大屋正宏は、『重戦機エルガイム』第一話のザコメカをかがみがデザインしたと発言している[3]。ただし、他の証言が全く見られないため憶測の域を出ない。この他に『銀河漂流バイファム』に登場する「デュラッヘ」の頭部と同じ画稿も残されているが、こちらも実際にサンライズに提出された物なのかは不明である。
ビデオやオーディオ機器に強い興味を抱いていた。洋楽、特にロックなどに造詣が深く、Yesのファンでもあった。そのため、後期の作品群にはキャラクターの衣服や背景の一部などに「Yes Lonely heart」の書き込みがなされていた。『はいぱぁ あくてぃぶ』第2回の扉絵は『究極』のジャケットが元になっている。他、『レディキッド&ベビィボウイ』の主人公・ボウイの自称がデヴィッドだったりと(つまり併せて「デヴィッド・ボウイ」)、洋楽ネタが散見している。夭逝を報じた『漫画ブリッコ』1984年10月号に掲載されたエッセイ漫画『月刊あぽすとろふぃ』でも、多忙の中でハワード・ジョーンズのコンサートを観覧したことが描かれている。
また当時、ゆうきや出渕裕らと同様に原田知世のファンでもあった[4]。
人気を博していたとはいえ、美少女・ロリコン漫画としては特異な作風であったため、成人向け漫画で影響を受けた漫画家はそれほど多くない。逆に少女漫画ではデビュー当時のわかつきめぐみが私淑しており、『トライアングル・プレイス』などの初期作品で絵柄やストーリーに強い影響が見られる。
注釈
出典
固有名詞の分類
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